自然資本・生物多様性の維持と保全

基本的な考え方

森永製菓グループでは、環境方針にて生物多様性への理解を深め、生物多様性の維持・保全と生態系の保護に努めることを明示しています。企業活動における自然資本への依存や影響を理解し、維持・保全に向けて取り組みます。

項目 内容
ガバナンス

当社グループのサステナビリティに関するガバナンス情報は、P.62「TCFD提言に基づく情報開示」のガバナンスの項目をご確認ください。自然資本・生物多様性に関する検討は、ESG委員会の分科会である「TCFD・TNFD分科会」にて実施しています。TNFDフレームワークのベータ版v0.4とTNFDが提唱するLEAPアプローチを参考とし、当社グループの自然資本への依存と影響、リスク・機会の分析等を実施しています。同分科会は、サステナブル経営推進部の担当役員である取締役常務執行役員が委員長を務めています。TNFDテーマに関しては、2023年4月~9月に分科会を4回開催しました。検討結果については、ESG委員会で審議され、取締役会はその報告を受けるとともに、活動状況について監督しています。

リスク管理 自然資本・生物多様性に関するリスクと機会の検討については、「TCFD・TNFD分科会」において実施し、その結果をESG委員会にて審議しています。審議された内容は、取締役会へ報告され、取締役会はリスクの管理状況について監督しています。

※1「TCFD分科会」は、2022年度「TCFD・TNFD分科会」に変更

自然資本への依存と影響

当社グループでは、企業の事業活動に関する自然資本への依存と影響について、下図①のように捉えています。そのうえで、当社グループの主な事業である食品の製造と、当社グループの主要な原材料のうち、カカオ、パーム、木材(紙)について依存と影響を確認しました。外部ツールを利用し、依存16項目と影響9項目の計25項目を評価した結果が下図②です。食品の製造については、特に水の供給に依存しています。カカオやパーム、木材(紙)の生産においては、良質な土壌や水、気候の調整等の多くの自然資本に依存し、また、農地の拡大や森林破壊等によって生物多様性に影響を及ぼす可能性があることをあらためて理解しました。
カカオ豆、パーム油、紙について、当社グループでは持続可能な原材料調達100%に向けた取り組みを進めています。
今後、さらに自然資本に対する状況把握を深め、自然資本・生物多様性の維持と保全に努めていきます。

図①

企業と自然資本の関係の図

図②

自然資本への依存と影響 評価の図

生物多様性保全の取り組み

「森永製菓グループ調達方針」の制定

「森永製菓グループ調達方針」を制定し、生物多様性保全を目的とし、地球環境に配慮した原材料の調達活動に取り組んでいます。

RSPOへの加盟

森永製菓は2019年10月「RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパ―ム油のための円卓会議)」に加盟し、RSPO認証油の使用に向けて取り組み始めました。

FSC®認証紙の使用

適切な管理をされた森林およびその他の管理された供給源から作られたFSC認証紙®への切り替えを進め、順次使用範囲を拡大していきます。

サステナブルカカオ豆

ココアホライズン認証原料を一部商品で使用開始しました。

地球環境の保全

関連情報