支援活動報告

ガーナ共和国

ACE(2009年~現在)

活動内容

2021年、新型コロナウイルスの影響を受け、現在活動中の2つの村での支援期間を1年延長することを決定しました​。

学校の様子​

2021年1月、新型コロナウイルスの影響で休校していた小学校が、9ヶ月ぶりに再開しました!
学校再開後、給食の提供を開始しました。週3日はプロジェクトから支給し、残りの2日分は保護者が食材を提供しています。コロナ渦で特に経済的に困窮した家庭の子ども40人には学用品を支給しました。また、通常の授業後に1時間の補習授業を実施するため、行政の承認を取り付け中です。

小学校の閉鎖期間中に、62人の子どもが児童労働に従事していることが確認されていたため、子ども達が学校に戻ってきてくれるか心配でしたが、始業した日には全員の出席が確認され、2つの村での出席率は2月末時点で96%、98%と高い水準となりました。​
児童労働の撤廃や学校再開に向け、村の住民の協力が大きく、これまで実施してきた児童労働の危険性についての意識啓発が大きな効果を発揮しました。​

給食の配ぜん中
給食を楽しむ生徒たち​
学用品の支給対象となった生徒たち​

農家への支援​

新型コロナウイルスの影響で家庭の現金収入は大幅に減少。
そこで、困窮家庭やカカオ農家への収入向上支援を追加で実施しました。​
米の栽培技術の向上を目的に、収入が減少した25の農家に資材(米の種子、除草剤、肥料等)を提供。米栽培に適した土地の選定方法~収穫、脱穀等、一連の栽培技術を指導しました。​
その結果、合計184袋、平均7.5袋/エーカーを収穫し、1袋約3,800円で完売しました!​

2019年から開始した食用カタツムリの養殖については、2020年もトレーニングを継続し、無事カタツムリの養殖に成功しました。現在までに30の農家が技術トレーニングを受けており、副収入の基盤を創出しています。​

農家への資料提供
栽培技術のトレーニング
収穫後に倉庫で保管されている米袋​

子ども保護に関する地域条例​

労働者の移動が例年以上に発生し、児童労働を理解していない住民の割合が増加。また休校や収入減の影響により、児童労働に逆戻りする子どもが62人出てしまいました。​

アスナフォ・サウス郡では、児童労働を規制する地域条例が存在していません。
そこで関係機関による条例委員会を設置し、条例に関する意見交換をしました。​
また説明会を開催し、住民のコメントが反映された条例案を、条例委員会で更に修正し、最終化。現在、郡議会からの承認・公布待ちです。​
条例が公布されれば、住民と行政と連携して、持続的に子どもを保護する仕組みの基盤になることが期待されます。​

条例委員会での意見交換
条例案についての村での説明会

エピソード

コジョ​
  • コジョ(男子、10歳、小学3年生)​
  • 両親、7人兄弟・姉妹の9人家族。コジョは一番年下。​
  • お父さんは出稼ぎのため家を出ている。児童労働の経験はなし。​
  • コロナ禍で経済的に困窮した家庭であり、このままだと児童労働をしてしまう可能性が高いと考えられたため、学用品の支給対象となった。​
  • 好きな教科は算数。将来は学校の先生になりたい。​
動画Webインタビューに答えるコジョ

コロナ禍で学校が休校していた時は、電気がなくて家で勉強ができなかったから、悲しかった。学校が再開して、勉強できるし、給食もあるから、とっても嬉しい。
プロジェクトが始まって、学校で子どもの権利を学んだことや、学用品を支給してもらえるようになったことが、僕の生活の中での1番の変化だよ。​

コジョのお母さん
  • カカオ農園で小作人をしている。​
  • カカオ農園以外に、育てた野菜を青空市場で売っていたが、コロナ禍で市場が閉鎖されてしまい、野菜販売(副収入源)からは収入が得られなくなってしまった。​
  • この1年はカカオ農園からの収入18,600円(1,000セディ)でやり繰りしていたが、貯金に回す余裕はない。​
動画Webインタビューに答えるコジョのお母さん​

プロジェクト通して、教育の大切や、子どものやっていいいこと・やっては駄目なことが分かったわ。プロジェクトが始まってから、児童労働ではなく子どもを学校にいかせるように、村全体で意識が高まったことが一番の変化ね。チームワークもできたと感じるわ。コジョは以前よりもよく学校に行くようになったの。学校の成績も良くなったわ。コジョには、学校で安全に学んで、より良い未来のためのチャンスを掴んでほしい。​​

  • ※子どもの名前は、子どもの権利保護の観点から仮名としてあります。