支援活動報告

カメルーン共和国

プラン・インターナショナル(2014年~2016年)

活動内容

2016年6月にプロジェクト全体が無事に完了!

児童会の設置とトレーニングを行いました。

プラン職員と教育監督官がトレーナーとなり、各校で児童会メンバーとして選ばれた児童14人(男女各7人)と監督者2人、両校合わせて32人に対して2日間にわたるトレーニングを実施しました。参加者は、子どもの権利(参加する権利、守られる権利など)、児童会の役割を理解した後、活動計画の立案についても学びました。トレーニング後、児童たちは学校生活における子どもの権利の具体例や、権利が侵された場合の対処法を列挙することができるようになりました。また、参加者の親からは、トレーニング以降、子どもの態度や振る舞いがよくなったという声も聞かれました。

また、2016年2月には、児童会が精力的に活動できるよう、教育監督官立会いのもと各校の児童会に活動用品一式(サッカーボール、ハンドボール、運動用ジャージ15セット、鉛筆、模造紙、バケツ、漂白剤等)を支給しました。

学校運営に関するPTAメンバーへのトレーニングを行いました。

プラン職員と教育監督官がトレーナーとなり、各地区議会の会議室で対象校および近隣校のPTAメンバーに対して、2日間にわたるトレーニングを実施しました。両地区で計32人(女性9人、男性23人)が参加し、PTA の役割と責任、女子教育の重要性、学校の施設や衛生面を含む学習環境の管理などについて、講義、グループワーク、質疑応答形式で学びました。トレーニング内容に満足したトレーニング参加者からは、このような有意義なトレーニングは地区内の全校のPTAに対して実施すると、より効果的であるとの意見も出ました。

トレーナーの説明に熱心に耳を傾け、ノートをとる参加者
(ゼン地区。アッシラ公立小学校 PTA メンバーも参加)
グループワークの様子
(メンガン地区。エバシ公立小学校 PTA メンバーも参加)
参加者の集合写真 (メンガン地区)

プロジェクトの成果

子どもたちの学習環境が改善されました。

エバシ公立小学校とアッシラ公立小学校の新校舎完成により、両校に通う児童550人は、より安全且つ快適な環境で授業を受けることができるようになりました。

衛生環境が大幅に改善されました。

清潔な男女別トイレや手動ポンプ付き井戸が設置されたことにより、子どもたちの衛生環境が改善され、学習環境が整備されました。これにより、子どもたちの通学意欲も高まり、就学率の上昇も予想されます。

住民参加による、地域の能力強化に役立ちました。

子どもたち・地域の人々・学校関係者など、プロジェクトに関わるすべての人々が役割分担しながらプロジェクトに積極的に参加。特に、コミュニティ住民は建設作業員に宿泊場所や食事を提供したり、勤務管理を行ったりすることで、建設作業の進捗に大きく貢献。その結果、地域の人々自身の責任で、プロジェクトの成果を継続させる体制が整いました。