エクアドル共和国
2020年～2021年
実施地域であるロス・リオス県ベンターナス市の人口は約6万7,000人。
カカオやコーヒー栽培、牛の飼育が行われています。同市は県内で4番目に貧困度が高く、衛生設備がない家が19％、家庭内で安全な水を得られない家は63％を超えており、子どもたちの40％に下痢症状、50％以上に呼吸器疾患があります。また、非識字率は9.3％で、国全体の非識字率5.8％よりも高く、子どもの通学平均年数は6.1年で、国全体よりも2年短くなっています。
地方の小規模校には児童数に見合った学校数がなく、子どもたちは混みあった教室で学習しています。また、学校不足により、コミュニティだけでなく近隣のコミュニティの子どもたちも通学しているため、学年によって午前と午後に分けて授業を行っています。
5教室を半分に仕切って学習に使用しており、児童数に対して十分なスペースが確保できていません。
衛生設備は状態が悪く、衛生知識も足りていません。
このような状況を改善するために、このプロジェクトではエクアドル、ロス・リオス県ベンターナス市ロス・アンジェルスに位置するマニュエラ・サエンス学校とコミュニティ世帯において、下記の活動を行います。
新しい教室および手洗い場整備の建設を通じて、子どもたちが安心して学べるよう学習環境の改善を目指します。
このプロジェクトは、住民参加型です。地域の人々は計画立案から、実施、進捗管理、評価などプロジェクトのすべての段階に関わり、プロジェクトを中心となって進める役割を担います。地域の人々が計画段階から参加することによって、プロジェクトが自分達のものであるという意識が強まり、プロジェクト完了後も地域の人々によって学校が効果的に運営され、プロジェクトによる成果が継続していく体制が出来上がります。
また、プロジェクト実施中、プラン・インターナショナルはプロジェクトを管理運営するために必要なノウハウ習得や、保健・医療・教育などの専門的能力向上のトレーニングを、地域の人々に対して行います。
