「最近、なんだか顔が疲れて見えるかも…?」と感じたら、顔のたるみのケアを始める絶好のタイミングかもしれません。年齢とともに気になりやすい頬やフェイスラインも、おうちでの簡単なケアや日々の習慣で、無理なく整えていくことができます。 この記事では、たるみの原因から、部位別のマッサージやエクササイズ、毎日に取り入れたいスキンケアや生活習慣まで、わかりやすくご紹介します。
顔のたるみとは? 顔のたるみとは、年齢や生活習慣の影響によって、肌や筋肉のハリが弱まり、重力に引かれるように下がって見える状態のことです。頬が下がる、口元がもたつく、あごのラインがすっきりしないといった変化もその1つです。急に起こるものではなく、少しずつ進むため気づきにくいのが特徴です。「なんとなく老けて見える」と感じたとき、その背景にたるみが隠れている場合があります。
顔のたるみの主な3つの原因 顔のたるみ対策を考えるとき、大切なのはやみくもにケアを始めるのではなく、まず原因を知ることです。たるみは1つの原因で起こるわけではなく、いくつかの要素が重なって進んでいきます。表面のスキンケアだけでは改善しにくいと感じる場合も、背景にある変化を理解することで、適切な対策が見えてきます。 顔のたるみの主な原因は、大きく分けて「肌の弾力低下」「皮下脂肪の変化」「筋肉や骨の変化」の3つです。ここでは、それぞれがどのように関係し、どのようなたるみを引き起こすのかを詳しく解説します。 ■肌弾力の低下(コラーゲンの減少・紫外線) 肌の内側には、ハリや弾力を保つ働きをするコラーゲンがあります。しかし加齢とともにその量は少しずつ減少し、肌を支える力が弱くなっていきます。さらに、長年浴び続けた紫外線は肌にダメージを与え、弾力を保つ成分を壊してしまいます。これを光老化と呼びます。 弾力が低下した肌は、重力の影響を受けやすくなります。その結果、頬が下がる、フェイスラインがぼやけるなどの変化が目立つようになります。「肌がゆるんできた」と感じる場合、その背景にはコラーゲンの減少や紫外線の影響が関係していることが多いとされています。 ■皮下脂肪の減少と移動 顔の丸みやふっくら感を支えているのが皮下脂肪です。若いころは頬の高い位置に適度なボリュームがありますが、年齢とともに脂肪は少しずつ減っていきます。さらに、脂肪は減るだけでなく、重力の影響で下へと移動していきます。 とくに頬の脂肪が下がると、ほうれい線が目立ちやすくなり、口元が重たく見えるようになります。 ■筋肉の衰えと骨の萎縮 顔には表情をつくる筋肉があり、肌や脂肪を内側から支えています。しかし表情筋は使わなければ徐々に衰え、支える力が弱くなります。その結果、肌や脂肪を十分に持ち上げられず、垂れやすくなります。 さらに、加齢に伴い顔の骨も少しずつ痩せることもたるみの要因です。骨が萎縮すると、皮膚や脂肪を支える土台が小さくなり、余った皮膚がたるんで見えやすくなります。このように、顔のたるみには表面の問題だけでなく、内側の構造の変化も深く関わっています。
【部位別】顔のたるみの対策のマッサージとエクササイズ 顔のたるみは、部位によって原因やアプローチ方法が異なります。顔全体をマッサージするのではなく、気になる部分に合わせたケアを行うことが大切です。ここでは、今すぐ自宅で取り組めるエクササイズやマッサージを部位別に紹介します。 ■頬のたるみ(ほうれい線) 頬のたるみやほうれい線は、頬を内側から支える筋肉の衰えやこわばりが関係しています。 舌や口周りの筋肉を動かすことで、口元の運動習慣づくりや表情筋のストレッチにつながり、たるみやほうれい線形成の軽減や予防に繋がります。 まずは舌を使ったエクササイズを行ってみましょう。 口を閉じたまま、舌先で歯と頬の間を大きくなぞる「舌まわし」を左右それぞれ10回行います。上の左奥歯から前歯、右奥歯へ、さらに下側へと一周し、次は逆回転を行います。 さらに「舌先マッサージ」も効果的です。口を閉じ、頬の裏側に舌先を当てて、外に押し出すように上下へ動かします。ほうれい線を内側から伸ばすイメージで、左右それぞれ丁寧に行いましょう。外側からマッサージをする場合は、摩擦を避けるため指の腹でやさしく触れることが大切です。強くこすらず、肌をいたわる意識で行いましょう。 ■口元のたるみ(マリオネットライン) 口角からあごに向かって伸びる線はマリオネットラインと呼ばれ、口元が下がって見える原因の1つです。背景には、口角を下げる筋肉のこわばりと、口周りを支える筋力の低下があります。ほぐすケアと鍛えるケアを組み合わせることが大切です。 【ケア①|口角下制筋をほぐす】 口角を下に引く「口角下制筋」をやさしくほぐします。口角の少し外側を指の腹で押さえ、小さな円を描くようにゆっくりマッサージします。強くこすらず、呼吸を止めずに行うのがポイントです。筋肉の緊張がゆるむと、口角が上がりやすくなります。 【ケア②|口周りを囲む「口輪筋」を鍛える】 唇を前に突き出し「うー」とゆっくり発声します。 次に唇を横に引き「いー」と発声します。 これを数回繰り返します。 【ケア③|舌を上下左右に動かす】 舌を下・上・右・左へとゆっくり動かす運動も取り入れましょう。鏡を見ながら、一つ一つの動作を丁寧に行うことが効果的です。 ■フェイスラインや目の下のたるみ フェイスラインや目の下のたるみは、老けて見える印象や疲れて見える印象を与えます。二重あごやあご下のもたつき、目の下のたるみやクマは、それぞれ原因や対策が異なります。 特に首元のたるみや目元の皮膚はデリケートなため、適切なケアを意識することが大切です。 フェイスラインの二重あごや首のたるみが気になる方は、首元に特化した解説記事をご参照ください。 「首のたるみケア」の記事はこちら > また、目の下のたるみやクマが気になる方は、目元専用のケア方法をまとめた記事がおすすめです。 「目元のたるみケア」の記事はこちら >
顔のたるみで注意したい「正しいスキンケアと習慣」 これまで、マッサージやエクササイズといった外側からの対策を紹介してきました。しかし、顔のたるみを防ぐには、日々のスキンケアや生活習慣も欠かせません。たるみは一朝一夕で起こるものではなく、毎日の積み重ねによって進んでいきます。ここでは、日常の中で意識したい予防習慣について解説します。 ■肌にハリを与える成分を取り入れる スキンケアで意識したいのは、肌にハリを与える成分を取り入れることです。代表的なのがレチノールです。肌の生まれ変わりをサポートし、ハリ感を高める働きが期待できます。ヒアルロン酸は水分を抱え込む力があり、肌を保湿することで乾燥による肌トラブルを防ぎます。ビタミンCは紫外線ダメージに対抗し、肌のコンディションを整える成分として知られています。 これらの成分を化粧水や美容液などで日常的に取り入れることで、弾力の低下をゆるやかにし、たるみ予防につながります。一時的なケアではなく、長期にわたり継続することが大切です。 ■紫外線対策とインナーケア(食事と睡眠) 紫外線は、肌のハリを支えるコラーゲンを傷つける大きな原因です。季節を問わず降り注ぎ、窓ガラスも通過して肌に悪影響を与えます。そのため、夏だけでなく1年を通して日焼け止めを使うことが重要です。外出時は日焼け止めを塗り、2~3時間おきに塗り直しましょう。また、UVカット率が高い帽子や日傘の活用も効果的です。 さらに、内側からのケアも欠かせません。肌の材料となるタンパク質を多く含む肉・魚・卵・大豆製品などを意識的にとることが大切です。ビタミンCを含む野菜や果物、抗酸化作用のある食品も積極的に取り入れましょう。 また、睡眠中は肌の修復が進みます。就寝前のスマートフォン使用を控え、毎日同じ時間に寝る習慣をつけることで、肌の回復力を保ちやすくなります。外側と内側の両面から整えることが、たるみ予防につながります。 「タンパク質」の記事はこちら > 「抗酸化作用」の記事はこちら > ■間違ったマッサージのリスク 顔のマッサージは血行を促し、リフレッシュにもなりますが、方法を誤ると逆効果になることがあります。強い力で押したり、肌をゴシゴシこすったりすると、摩擦によって肌に負担がかかります。繰り返される刺激は、かえってハリの低下を招く可能性もあります。 マッサージを行う際は、必ず保湿を十分に行い、指の腹でやさしく触れることが大切です。「効かせよう」と力を入れすぎないことが、結果的にたるみ予防につながります。正しい方法を知り、肌をいたわるケアを心がけましょう。
今日から始める顔のたるみ改善 顔のたるみは、原因を知り、部位に合った対策を続けることが大切です。マッサージやエクササイズに加え、日々のスキンケアや生活習慣も見直すことで、老け見えや疲れ見えの印象は変わっていきます。 一度に完璧を目指す必要はありません。まずはできそうなケアを1つ取り入れることから始めてみましょう。 【監修者コメント】 加齢に伴う顔のたるみは、皮膚の弾力低下や脂肪の位置変化、骨格の変化など複数の要因が重なって起こります。日々の紫外線対策や保湿ケア、栄養バランスのよい食事、十分な睡眠などの生活習慣は、肌の健やかさを保つうえで大切です。また、顔のエクササイズやマッサージを行う際は、肌に負担をかけないようやさしく行うことを心がけましょう。無理のないケアを継続することが、将来の肌印象を整える第一歩になります。