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糖化とは?肌のくすみ・老け見えの原因と今すぐできる8つの対策

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「しっかりケアしているのに、なんとなく肌がくすんで見える」 そんな変化の原因の一つとして注目されているのが「糖化」です。

体内の余分な糖がタンパク質と結びついて起こる「糖化」は、見た目の変化だけでなく、体の内側とも深く関係していると言われています。この記事では、糖化の仕組みや影響、そして今日からできる対策をわかりやすく解説します。

糖化とは?原因とメカニズムをわかりやすく解説

【糖化】体内で余分な糖とタンパク質が結びつくことで起こる現象 【AGEs】糖化によって生まれる終末糖化産物のこと

「糖化」とは、体内で余分な糖とタンパク質が結びつくことで起こる現象*1です。いわば体が“コゲる”ような状態を指します。この反応によって生まれるのが「AGEs(終末糖化産物)」と呼ばれる物質です。このAGEsが体内にたまると、老化を進める要因になるとも言われています。

ここでは、糖化が起こる原因やメカニズムについてわかりやすく解説します。

糖化が起こる原因とメカニズム*1

糖化は、体内で常に少しずつ起きており、特に血糖値が高い状態が続くと進行しやすくなります。余分な糖の摂取によって血液中の糖が過剰な状態になると、その糖の一部が体内のタンパク質と結びつき「糖化」が起こりやすくなります。そして糖化が進むことで、AGEs(終末糖化産物)がつくられます。

糖化の初期の段階であれば血糖値の改善によって「AGEs」が生成されずにすむこともありますが、糖化が進行し、AGEsが生成され体内に蓄積されることで、肌のくすみやハリの低下といった見た目の変化につながることがあります。これは、肌の弾力を保つタンパク質が糖と結びつくことで、本来の働きを発揮しにくくなるためです。

日々の食生活や血糖値の状態が影響するため、知らないうちに進行しているケースも少なくありません。

★糖化(コゲ)と酸化(サビ)の違い*2

老化の原因の一つとしてよくいわれている「糖化」と「酸化」は、似ているようで異なる仕組みを持っています。

【 糖化(コゲ)】
余分な糖がタンパク質などと結びついてAGEsを生み出す現象*1

【 酸化(サビ)】
活性酸素によって細胞や血管がダメージを受ける現象

私たちは呼吸で酸素を取り込み、エネルギーを作っています。その過程で一部の酸素が「活性酸素」に変わります。活性酸素は本来、体に必要なものです。しかし、増えすぎると細胞を傷つけ、シミやシワなどの老化現象を引き起こす原因になります。

つまり、糖化は「体の内側からじわじわとコゲつく変化」、酸化は「活性酸素によって細胞が傷つく変化」と理解するとわかりやすいでしょう。

糖化が肌・血管・脳に与える影響とは?

肌のたるみが気になる女性

糖化によって生まれるAGEs(終末糖化産物)は、体内に蓄積することで様々な不調の原因の一つであると考えられています。影響は肌だけにとどまらず、全身に関係するとされており、「見た目の老化」と「内側の老化」の両方に関わる点が特徴*1です。

糖化によって体内に生まれるAGEsが体に与える代表的な影響について見ていきましょう。

■肌(シミ・シワ・たるみ・黄ぐすみ)

糖化では、余分な糖が肌のハリや弾力を支えるタンパク質(エラスチン等)にも結びつく反応が起こります。この反応によって生まれたAGEsが、タンパク質の構造を硬い状態に変化させることで、肌のハリや弾力が失われやすくなります*3。その結果、シワやたるみといったエイジングサインが現れやすくなります。

さらに、AGEs自体は黄褐色の性質を持つため、肌に蓄積すると「黄くすみ」と呼ばれるようなくすみの原因になると考えられています*4。透明感が失われ、疲れた印象を与えるように見えることもあります。

■血管(動脈硬化などのリスク)*5

血管にもタンパク質が存在しており、弾力性を保つ役割を担っています。このタンパク質に糖が結びつくと、糖化が起こりAGEsがたまります。すると、血管は徐々に硬くなり、しなやかさが失われる可能性があると考えられています。さらに、AGEsは炎症反応を引き起こしやすく、血管の内側にも影響を及ぼす恐れがあります。

この状態が続くことで、血管が狭くなったり詰まりやすくなったりする「動脈硬化」につながる可能性が指摘されています。動脈硬化が進むと、心筋梗塞や脳梗塞といった重大な疾患のリスクが高まることが知られています。

■脳(アルツハイマー病との関連)

近年の研究では、糖化と認知機能の低下との関連も指摘されています。タンパク質の性質を変え炎症を引き起こすとされるAGEsが脳内に蓄積されると神経細胞に影響を及ぼす可能性がある*6と考えられています。

特にアルツハイマー病では、脳内に特定のタンパク質が蓄積することが知られていますが、この過程に糖化が関与していることを指摘する研究*6もあります。

糖化リスク、こんな方は要注意!

肥満体型の女性のイラスト

糖化は特別な人だけに起こるものではなく、日々の生活習慣によって誰にでも進行する恐れがあります。血糖値が上がりやすい食事や生活習慣が続いている方は、注意が必要です。

ここでは、糖化リスクが高まりやすい人の代表的な特徴を紹介します。

■甘いものや炭水化物をよく食べる人

甘いもの、白米やパン、麺類などの炭水化物を多く摂る習慣がある方は、食後の血糖値が急上昇しやすくなります。血糖値が高い状態が続くほど、体内では糖とタンパク質が結びつきやすくなり、糖化が進行しやすくなります。

★ポイント★
無理にやめる必要はありません。「食べる量を少し減らす」「毎日ではなく間隔をあける」「野菜やたんぱく質と一緒に食べる」などを意識すると、血糖値の急上昇を防ぎやすくなります。

■お酒をよく飲む習慣がある人

アルコールを分解する過程で生じる「アセトアルデヒド」などの物質は、糖化を進める一因とされています。これらのアルデヒドはタンパク質と反応しやすく、AGEsの生成に関与すると考えられています*7

★ポイント★
ビールや日本酒、甘いカクテルなど糖を多く含むお酒は血糖値を上げやすいため注意しましょう。
飲む場合は、焼酎やウイスキーなど糖質の少ないお酒を選ぶのがおすすめです。

■慢性的な運動不足の人

運動不足の状態が続くと筋肉量が減少し、血液中の余分な糖を取り込む力が低下すると考えられています。その結果、血糖値が下がりにくくなり、糖が体内に長くとどまることで糖化が進みやすくなると指摘されています*8

★ポイント★
ハードな運動でなくて大丈夫です。「食後に軽くウォーキングをする」「軽い筋トレをする」など、できることから少しずつ始めましょう。

■糖尿病予備群・メタボリックシンドロームの人

糖尿病予備群やメタボリックシンドロームの方は、血糖値が高い状態が続きやすい傾向にあります。そのため、糖化反応が起こりやすく*5、AGEsがたまるスピードも速くなる傾向があると考えられます。

さらに、内臓脂肪が増えるとインスリンの働きが低下し、血糖値が上がりやすくなるという悪循環に陥ります。

今日からできる8つの糖化対策!若々しさを保つための習慣

糖化は日々の生活習慣によって進みやすくなりますが、毎日の食事や生活を見直すことで、進行を抑えられる可能性があります。

糖化対策のポイントは大きく3つです。

  • 血糖値を急激に上げない食事の工夫
  • AGEsを生みやすい調理法を避けること
  • 運動や生活習慣で血糖値を早めに下げること

この3つの視点を意識してみましょう。今日からすぐに実践できる具体的な方法を8つ紹介します。

1. 糖質を摂りすぎない

糖化を抑えるためには、まず糖質の摂りすぎに注意することが基本です。1日に最低必要な糖質量はおよそ100g*9とされておりますが、1日の糖質摂取目安量は、成人女性(18〜75歳以上)約220g〜290g/日、成人男性(18〜75歳以上)約285g〜380g/日とされており、極端に制限する必要はありません。重要なのは、【 血糖値を急激に上げないこと 】です。血糖値が急上昇すると、糖とタンパク質が結びつきやすくなり、AGEsがつくられ、どんどん体にたまっていきます。

間食も完全にやめる必要はありません。以下の3点を意識するだけで、血糖値の急上昇を抑えることができます。

※(参照)厚生労働省|日本人の食事摂取基準(2020年版)に記載のデータを用いて算出

★血糖値の急上昇を抑える3つの工夫★

  • 量を決める
    1回の量を少なくして食べすぎないようにする
  • タイミングを決める
    食後2〜3時間後など、空腹になりすぎないタイミングにする
  • 組み合わせを意識する
    ナッツなど食物繊維を含む食品など、血糖値を上げにくいものと組み合わせる
ナッツを取る手

2. 低GI食品など血糖値が上がりにくい食材を選ぶ*10

GI値とは、食後の血糖値の上昇度を示す指標のことです。GI値が低い食品ほど血糖値の上昇が緩やかになり、糖化のリスクを抑えることにつながります。

例えば、白米を玄米・雑穀・もち麦入りご飯に替える、うどんをそばにするなど、主食を少し工夫するだけでも効果が期待できます。

玄米ご飯

3. 朝食を欠かさず食べる

朝食を抜くと、昼食で血糖値が急上昇しやすくなります*11。特に昼食時に一気に血糖値が上がることで、糖化が進みやすい状態になると考えられます。朝食をとることで、昼食後の血糖値の急な上昇を抑えやすくなることが報告されています。*12

4. 揚げる・焼くより「茹でる・蒸す」を選ぶ*13

調理方法も糖化に大きく関係します。揚げる・焼く・炒めるといった高温での調理は、AGEsを増やしやすいとされています。一方で、茹でる・蒸す・煮るといった水分を使った調理は、AGEsの生成を抑える傾向があります。

そのため、揚げ物を蒸し料理に変える、焼き魚を煮魚にするなど、日々の調理法を見直すことが、糖化対策につながります。

5. 野菜から食べる(ベジファースト)と、よく噛むこと*14

食事の際は、野菜から先に食べる「ベジファースト」を意識しましょう。食物繊維が先に胃に入ることで、糖質の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

また、よく噛んで食べることも重要です。早食いは血糖値を急上昇させやすいため、ゆっくり食べることで糖化のリスクを抑えることにつながります。

サラダを食べる女性

6. 食後1時間後に軽い運動を習慣化する

血糖値は食後1時間前後に最も上昇しやすいため、このタイミングで軽く体を動かすことが効果的です。ウォーキングや軽いスクワットなど、無理のない運動を20〜30分程度行うことで、血糖値の上昇を抑えることができます。

ウォーキング中に腕時計を見る女性

7. 過度な飲酒を控え、禁煙する

アルコールは体内で分解される際に、糖化を促す物質を生み出すと言われており、糖を多く含むお酒は血糖値の上昇にもつながります。

また、喫煙は血糖値を上昇させるだけでなく、インスリンの血糖値を下げる働きを妨げます。

8. 抗糖化作用のあるお茶や食品を適度に取り入れる

抗糖化作用が期待される飲み物や食品を取り入れることも一つの方法です。食事と合わせて取り入れやすい緑茶やウーロン茶、ハーブティーだけでなく、純ココアもおすすめの飲み物です。また、モロヘイヤや新生姜などの野菜や発酵食品もバランスよく取り入れることで、体の内側から糖化を抑えると考えられています。

糖化の改善は毎日の小さな習慣から

ハーブティーを飲む女性

本記事で解説したように、糖化は、余分な糖とタンパク質が結びつくことで起こり、肌のくすみやハリの低下といった見た目の変化だけでなく、体の内側にも影響するとされています。

糖質の摂り方や調理方法、運動習慣など、できることから少しずつ取り入れることが大切です。今日からできる対策を積み重ね、内側からすこやかで若々しい状態を目指していきましょう。

※本記事は過度な糖質制限を推奨するものではありません。極端な糖質制限は栄養バランスを崩す可能性があります。食事内容の大幅な変更をご検討の際は、医師や管理栄養士にご相談ください。

*1 AGE(終末糖化産物)とは?|AGE測定推進協会
*2 体はサビる?! ~「酸化」や「活性酸素」ってなに?~ |健康管理検定 :文部科学省後援
*3 皮膚老化概論:酸化ストレスと糖化ストレス
*4 糖化とアンチエイジング P33
*5 AGE(終末糖化産物)が及ぼす影響|AGE測定推進協会
*6 八木雅之、米井嘉一.糖化ストレスと認知症.Glycative Stress Research.2019;6(2):87–91
*7 糖化ストレスと炎症・疼痛 p11
*8 糖尿病の運動のはなし | 糖尿病情報センター
*9 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書 1-4 炭水化物 p130
*10 糖尿病の食事 | 生活習慣病などの情報(e-ヘルスネット)
*11 一般社団法人糖化ストレス研究会 昼食後血糖に及ぼす朝食の影響 p5
*12 Association between breakfast skipping and postprandial hyperglycaemia after lunch in healthy young individuals
*13 食べ物の新たな指標! 話題の「AGE」を意識して骨を丈夫に保つ方法 | 公益財団法人 運動器の健康・日本協会
*14 サラダファーストを実証~野菜をサラダで食べることの魅力~|農畜産業振興機構

(参考文献閲覧日:2026年6月15日)

  • この記事の監修者 久手堅 司|せたがや内科・神経内科クリニック 院長
    この記事の監修者 久手堅 司|せたがや内科・神経内科クリニック 院長

    せたがや内科・神経内科クリニック院長。医学博士、総合内科専門医、神経内科専門医、頭痛専門医。
    気圧予報・体調管理アプリ「頭痛ーる」監修医師。
    「気象病・天気病外来」「寒暖差疲労外来」「自律神経失調症外来」などの特殊外来を立ち上げ、これまで8000名を超え、患者目線で行う診察と分かりやすい解説がSNSやメディアで話題を呼んでいる。
    著書に『気象病ハンドブック』(誠文堂新光社)、『自律神経これ1冊ですべて整える』(東洋経済新報社)、監修に『面白いほどわかる自律神経の新常識』『毎日がラクになる! 自律神経が整う本』(宝島社)がある。

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