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健康で長生きできるって本当?

今、注目されているスポーツ「テニス」と健康の関係

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暖かくなってくると「少し体を動かしたいな」「スポーツでも始めてみようかな」と思うことはありませんか。とはいえ、健康のために運動をしようと思っても「どんな運動を選べばいいのかわからない」と迷ってしまうこともありますよね。

実は近年、運動の種目によって、健康への影響に違いがあることが、様々な研究からわかってきました。中でも“長生きにつながるスポーツ”として注目を集めているのが「テニス」です。
今回は、なぜテニスがそのように注目されているのか、その理由をご紹介します。

人気のスポーツ「テニス」を楽しむ習慣で約10年も長生き! 研究で明らかになった “長寿力”

テニスシューズとラケット

テニスは、世界中で親しまれている人気のスポーツです。2024年12月時点では、世界199カ国で約1億600万人がプレーしており、その人数は2019年からの5年間で約25.6%も増加しています*1。日本でも、過去1年間に1回以上テニスを行った人は、約312万人*2。運動不足の解消や体力づくりを目的に、テニスを始める人も少なくありません。
そんな中、大きな話題となったのが、スポーツと寿命との関係を調べた研究です。デンマーク・コペンハーゲン市で、8,577人を対象に25年にわたって行われた追跡調査では、テニスを習慣的に楽しんでいる人は、運動習慣のない人に比べ、平均で約9.7年も寿命が長いことが示されました。この数値は、スポーツジムでの活動、ジョギング、水泳等、他の代表的なスポーツと比べて差が大きいものでした*3。もちろん「テニスをすれば必ず長生きできる」というわけではありません。しかし、テニスを楽しむ習慣が、健康的な生活を続けることにつながっている可能性は非常に高いのです。

グラフ「運動習慣がない人とある人の平均寿命の差」

なぜ、長生きにつながる?
体と心の健康に良いテニスの魅力

では、他のスポーツと比べて、なぜテニスは長生きにつながると考えられるのでしょうか。そこには、体だけでなく心にも良い影響をもたらす、テニスならではの魅力があるようです。

テニスをする男女

■テニスならではの体力効果

テニスは、走る・止まる・打つ・方向を変えるといった動きを繰り返す、全身を使うスポーツです。コートを走り回りながらラリーを続けることで有酸素運動になり、ダッシュや切り返しでは下半身の筋力や瞬発力が使われます。さらに、ラケットを振ることで、上半身の筋力も使います。その結果、心肺機能の向上や全身の筋力アップが期待できると考えられています。
テニスと健康の関係は、多くの研究で明らかになってきています。例えば、高齢者を対象とした研究では、テニスのプレー時間が短い人に比べ、長い人のほうが、深刻な健康リスクにつながる可能性のある動脈硬化の度合いが低いことが報告されています。*4

■「誰かと交流」が、心にもプラスに

テニスの魅力は、体を動かせることだけではありません。プレーを通して、相手やパートナーと自然に関わる時間が生まれることも、大きな特徴の一つです。一緒にラリーを続けたり、声をかけ合ったり、プレーのあとに会話を楽しんだり。こうした人との交流によるメンタルヘルスの向上も、寿命が延びることにつながっていると考えられます。
日本人を対象として、余暇活動と死亡リスクの関係を調べた研究では、体を動かす余暇活動や、グループでの余暇活動に参加している人は、死亡リスクが低い傾向にあることが報告されています*5

「体を動かすこと」と「人と交流すること」。この2つを同時に取り入れやすい点が、テニスが長生きにつながるスポーツといわれる理由といえます。

テニスをする女性2人

人生100年時代!「テニス」で健康的にスポーツを楽しむ

テニスは、初心者でも比較的始めやすいスポーツの一つです。ラケットとシューズがあれば始められ、基本的なルールもシンプル。全国各地にテニススクールやクラブがあり、まったくの未経験者はもちろん、しばらく運動から離れていた人でも、無理なくスタートできる環境が整っています。

また、テニスには年齢による制限がほとんどなく、年を重ねてもプレーを続けている人が数多くいます。実際、テニスの全日本ベテラン大会では85歳以上のカテゴリーが設けられています。ダブルスでは動きをゆるやかにしたり、短い時間だけプレーを楽しんだりと、体力や経験に合わせてスタイルを調整できるのも、大きな魅力。上達や勝敗を目的にしなくても、「長く続けること」そのものに価値を見いだせる「一生楽しめるスポーツ」といえるでしょう。

テニスラケットを持った3人の親子

体を動かすこと、人と交流すること、そして楽しみながら続けること。テニスは、そのすべてを日常の中に無理なく取り入れやすいスポーツです。人生100年時代といわれる今、年齢にとらわれず、自分らしいペースで続けられる運動として、テニスを選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

*1 International Tennis Federation『ITF Global Tennis Report 2024-V3』2024
*2 公益財団法人 日本テニス協会『令和6年度 テニス環境等実態調査 報告書』2025
*3 P Schnohr et al. Various Leisure-Time Physical Activities Associated With Widely Divergent Life Expectancies: The Copenhagen City Heart Study. Mayo Clinic Proceedings. 2018, Vol.93(12), p.1775-1785
*4 Hsiao-Han Chao et al. Influences of Recreational Tennis-Playing Exercise Time on Cardiometabolic Health Parameters in Healthy Elderly: The ExAMIN AGE Study. Int J Environ Res Public Health. 2021, Vol.18(3), 1255
*5 T Kobayashi et al. Prospective Study of Engagement in Leisure Activities and All-Cause Mortality Among Older Japanese Adults. J Epidemiol. 2022, Vol.32(6), p.245-253

(参考文献閲覧日:2026年3月30日)

  • この記事の監修者 山口 泰雄|神戸大学 名誉教授/笹川スポーツ財団 上席特別研究員
    この記事の監修者 山口 泰雄|神戸大学 名誉教授/笹川スポーツ財団 上席特別研究員

    生涯スポーツ振興の国際組織であるTAFISA(国際スポーツ・フォー・オール協議会)の理事をはじめ、日本生涯スポーツ学会会長などを歴任。ワールドマスターズ2027関西組織委員会理事、日本スポーツクラブ協会常務理事等を務める。『健康・スポーツへの招待-今日から始めるアクティブ・ライフ-』(体育施設出版)など著書多数。趣味はテニス。

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