11月は、乾燥で肌のカサつきや肌荒れが気になる季節です。化粧水やクリームでの保湿も大切ですが、それだけでは足りないことも…。そんな時こそ、体の中から整える「インナーケア」をプラスして、うるおいのある肌を育ててみませんか? 今回は、肌の乾燥を防ぐインナーケアの基本から栄養素、おすすめの食品や食事の工夫までを紹介します。
冬の乾燥肌にはインナーケアが不可欠! 乾燥する冬の季節は、肌から水分が失われやすくなります。また、加齢により肌の保湿力が低下するといわれています。だからこそ、外側からのスキンケアだけでなく、体の内側からのインナーケアが欠かせません。 ●乾燥は外側のケアだけでは防ぎきれない 化粧水やクリーム等での保湿だけでは限界があります。肌の健康は体の内側、つまり、食事や水分摂取・血流・栄養状態によって影響を受ける可能性があります。外側からのスキンケアにプラスして、食事や水分補給を意識するインナーケアを習慣にしましょう。 ●︎なぜ加齢とともに肌は乾燥しやすくなるの? 加齢による「セラミド」などの保湿成分の減少が大きな要因です。また皮脂の分泌も少なくなり、ターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能も年々低下していきます。さらにこの状態で紫外線やマスク摩擦、暖房等が加わると、より肌が乾燥しやすくなってしまうのです。
ぷるぷる美肌を叶えるインナーケア3大栄養素と食べ方 肌のうるおいを保つため、特におすすめの栄養素を3つ紹介します。まずは食事で、身近な食品を使って食事からも効率よく取り入れましょう! ●︎うるおいを支える「セラミド」 セラミドは肌の水分を保持し、外部刺激から守る大切な成分です。不足すると、肌の乾燥や肌荒れにもつながります。この季節には特に、積極的に取り入れましょう。 【多く含む食品】 米ぬか、小麦胚芽、こんにゃく芋 【食べ方の工夫】 主食の白米に玄米を混ぜれば、手間なく簡単に取り入れられます。普段の食事にこんにゃくの煮物等を一品加えるのもおすすめです。 ●︎肌の土台作りに欠かせない「コラーゲン」 コラーゲンは皮膚(特に真皮)、骨、関節軟骨などに多く含まれるたんぱく質のひとつです。 コラーゲンは年齢とともに量が減少、質も低下していきます。毎日の美しさやしなやかさのために積極的に補うことがおすすめです。 また、コラーゲンの生成にはビタミンCも関わっています。 【多く含む食品】 鶏手羽、牛すじ、魚の皮や骨周り 【食べ方の工夫】 鶏手羽や魚等、骨まで煮込んだスープや煮込み料理がおすすめ。寒いこの時期には体も温まり、一石二鳥です。ただし、コラーゲンは体の中で吸収されにくい特徴があります。吸収しやすく調整されたコラーゲンペプチドのサプリメント等の補助食品もうまく活用しても良いかもしれません。 ●透明感溢れる肌へ導く「ビタミンC」 ビタミンCは、シミやくすみを防ぎ、明るく透明感のある肌に導いてくれる美肌に欠かせない成分です。また、コラーゲン生成を助ける役割もあります。水溶性で熱に弱いため、調理方法には注意が必要です。 【多く含む食品】 パプリカ、ブロッコリー、キウイ等や柑橘類の果物 【食べ方の工夫】 ビタミンCは、サラダやフルーツとして生の食材で積極的に取り入れることがおすすめです。体内で作ることができない栄養素であるため、意識して摂取しましょう。また、抗酸化作用も期待でき、ビタミンE(ナッツ類やアボカド)やビタミンA(緑黄色野菜)と一緒にとることによる相乗効果も知られています。
インナーケアは、エイジング世代の肌にとって頼れる味方 若い頃はすぐに回復した肌の状態も、年齢を重ねると戻るのにも時間がかかり悩みはつきません。エイジング世代は、腸内環境やホルモンバランスなど「体の中」を整えるインナーケアが、美肌を支える大切な柱になります。 ●腸内環境を整えることが美肌の第一歩 腸内環境が乱れると、免疫力にも影響が出て、吹き出物やくすみにもつながるかもしれません。お腹の調子を整えるためには、発酵食品や食物繊維、水分を適切にとること、規則正しい生活リズムを意識することが大切で、美肌を守る第一歩になると考えられます。 ●ホルモンバランスも肌のハリやうるおいに影響 年齢を重ねるとどうしても女性ホルモンが減り、肌のハリやうるおいを保ちにくくなります。十分な睡眠をとることや、イソフラボンを含む大豆製品を意識することも大切です。ホルモンバランスを整え、肌の調子を維持するために心がけてみてはいかがでしょうか。 乾燥するこの時期には、外側のスキンケアだけでは不十分です。この記事でご紹介したインナーケアをぜひ取り入れて体の内側からうるおいをしっかりチャージしてください。春まで続く、しっとり肌につなげましょう。 協力:森永製菓inトレーニングラボ