じめじめした湿気とすっきりしない天気に、体が重く感じる方や、何もする気が起こらないという方が多い季節。そんな憂鬱な気分になりがちな方へ、心地良さを感じる室内の工夫や、リフレッシュ方法等の「心と体をすこやかにする」梅雨対策を紹介します。
部屋をとびきり心地良い空間に 梅雨の時期は湿度が高いため、蒸し暑さで不快感が増します。エアコンや除湿器等で湿度を40〜60%に保ち*2、室内を快適に過ごしやすくしましょう。天気が悪くても、日中はカーテンを開けて太陽の光を入れましょう。日光は体内リズムを整えて質の良い睡眠をもたらし*3、体調を良くします。さらに、ラベンダーなどリラックス効果のあるアロマ*4を焚いたり、明るい色の花を飾ったり、好きな音楽を流す等、視覚や嗅覚、聴覚といった感覚を刺激することで、気分を高める効果が期待できます。
リラックスを促す「マインドフルネス」*1 イライラや不安感で気持ちが不安定になりやすい時は、ストレスを軽減し心の健康を保つのに良いといわれている「マインドフルネス」*1をしてみませんか。「マインドフルネス」とは、“今この瞬間”に意識を向け、ありのままに受け入れる心の状態になることです。難しいことを考えずに、数分間だけでも自分と向き合う時間を作ると良いでしょう。例えば、イライラしている自分の感情に対して否定や肯定をせず、「今、私はそう感じているんだな」と、ただ受け入れるようにしてみましょう。無理に抑えようとするのではなく、感じていることをただ観察することで、だんだんと心が落ち着いてきます。 マインドフルネスの実践方法 静かな場所で床やイスに座り、目を閉じてゆったりと自分の呼吸に意識を集中します。数分間、息を吸うとき吐くときの体の感覚をただ感じます。 ■ポイント 雨音を聞きながら行うのもおすすめです。※途中で不安な気分になった場合は、一旦中止して様子をみてください。
前向きな気持ちに近づく「良いこと探し日記」のすすめ 気分が落ち込みやすい梅雨の時期こそおすすめなのが「良いこと探し日記」です。日々の暮らしの中で感謝したいことや、感謝の気持ちを感じた出来事等、小さな喜びを意識的に見つけて「感謝感情」を拾うことが、心の充足感や幸福感につながります。毎晩寝る前に1日を振り返り“良かったこと”を箇条書きで3つほど書き出します。 感謝の出来事や良かったことの具体的な例 「寝坊したけど、妹が車で送ってくれて会社に間に合った」→妹に感謝!良かった! 「庭に咲いたあじさいを分けて頂いた。とてもきれい」→気持ちが和んだ。感謝! 「友人から誕生祝いのメールが届いた」→覚えててくれたことに感謝!嬉しかった! 小さなことで良いので、その時の感情や感覚を思い出しながら書いてみてください。続けることでポジティブなことに意識が向きやすくなっていきます。
心地良い毎日のルーチンですこやかに 梅雨は心身のバランスを崩しやすい時期ですが、こんな時こそリラックスできる時間をつくり、自分にとって心地良いルーチンを続けてみましょう。きっと梅雨が明けた後も、日常生活の中で「心と体の健康」を保つ力になるはずです。 *1 J-Stage マインドフルネスの継続的実践の効果 *2 東京都福祉保健局/快適・健康居住環境の指針 11P *3 健康づくりのための睡眠ガイド2023 22P *4 精油とは/公益社団法人 日本アロマ環境協会 (参考文献閲覧日:2025年5月26日)