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室内ウォーキングのススメ

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健康や美容のために運動しよう!と思っても、忙しさや天候、体力に自信がない等を理由に、運動から遠ざかってしまう…そんな経験はありませんか?そこでおすすめしたいのが、家の中でできる「室内ウォーキング」です。

この記事では、すきま時間を活かしながら無理なく続けられる室内ウォーキング方法やコツを紹介します。

自宅でできる簡単ウォーキング

室内をただ「歩く」だけでももちろん効果はありますが、飽きてしまったり、運動した実感がわきにくいこともあります。ここでは、運動効果を高めるおすすめの方法や、楽しく続けるコツを紹介します。

●︎家の中でも姿勢を良くして歩く

家の中では、ついだらだらと歩きがちですが、姿勢やフォームを意識するだけで運動効果はグッと上がります。また、全身鏡があれば、外ではできない姿勢チェックができるのも、室内ならではのメリットです。

家の中でも姿勢を良くして歩く

■ポイント

視線は目の高さより少し上げると、首や肩の負担が減る

お腹を少し凹ませて、腹筋の引き締めを意識する

肘は曲げずに、手は後ろに振ることを意識して肩周りをリラックスさせる

手のひらは太腿側に向ける

●︎後ろ歩き

後ろ向きに歩くことで、普段とは違う筋肉が使われ、体に新しい刺激が入ります。特に、脚を後ろに振り出すため、太腿の裏側やお尻の筋肉が働きやすく、短い距離でもしっかり効きます。廊下等直進できるスペースがある場合には、前に数歩歩いた後、後ろに数歩歩くを交互に行う前後歩きもおすすめです。

後ろ歩き

■ポイント

バランスが崩れる場合は壁に手を添えて徐々に慣らす

最初はゆっくり、体重移動がスムーズになるように行う

※後ろに進む場合は、物がないか確認してから行いましょう。

●その場で足踏み「ながらウォーキング」

ウォーキングのための時間を確保するのが難しい…そんな人でも、何かをしながらその場で足踏みをすることで、無理なくウォーキングを取り入れられます。

■おすすめのシーン

テレビや動画を見ながら

料理の合間

歯磨きをしながら

「動画の広告中だけ」「歯磨きの間だけ」等、どのシーンでやるかを決めて実践することで、生活の中で自然に習慣化できます。

■ポイント

背筋を伸ばしてリズムよく行う

1回3~10分でもOKです。数回に分けて合計で15~30分を目安にしましょう

膝を高く上げ、腿上げ足踏みにすると効果がアップします

足踏みする時に不安定な方は、壁に手を添えて行ってください

家の中でウォーキングしても効果あるの?

ウォーキングは外でする運動のイメージがありますが、家の中でも効果を十分に得られます。実際に、家の中でのゆっくりの歩行速度(時速3km)でも、10分の歩行で約30kcalが消費される*1といわれています。

特別な道具や準備がいらないため、家の中でも簡単にできるので、雨の日の運動にはおすすめです。

疲れを残さないよう工夫しましょう!

今回は、室内ウォーキングについて紹介しました。外に出なくても、やり方や姿勢を少し工夫することで、十分健康に役立つ運動になります。

ただし、注意点もあります。普段運動しない人や、腰や膝に不安がある人は、急に運動量を増やすと体に負担がかかることがあります。まずは無理のない範囲からスタートしましょう。運動前後には軽いストレッチをして、次の日に疲れが残らない程度にとどめるのがおすすめです。また、水分補給も忘れずに行ってください。

室内ウォーキングは手軽に行える運動です。ぜひ、生活のスタイルに合わせて、無理なく取り入れてみてください。

*1 阿久津邦男. 歩行運動生理. 国際交通安全学会誌. 1977, Vol.3 No.4, p.276

(参考文献閲覧日:2025年5月26日)

  • この記事の監修者 佐々木 千紘|理学療法士/ウォーキングヘルス協会代表理事
    この記事の監修者 佐々木 千紘|理学療法士/ウォーキングヘルス協会代表理事

    理学療法士として病院で約8,000名の患者のリハビリの担当を経て独立。体の土台となる骨格を鍛える姿勢改善運動を考案し、ウォーキングヘルス協会を設立。整体とマッサージと骨格矯正を組み合わせたボディメイクサロン『Body Arrange』を経営。全国で歩き癖の矯正を指導、官公庁、IT企業、金融機関等のストレスの多い業種への社員研修や、うつ病患者の再就職サポート施設で指導も行っている。その他、ジムやサロン向けに脚痩せメニューのコンサルティングや技術顧問、各種メディアに出演等幅広く活動。著書に『ふたりウォーク』(Gakken)がある。

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