「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない…」「朝から体も気分もすっきりしない…」そんな悩みを抱えていませんか?
よい睡眠へと導くのは睡眠時間だけではありません。睡眠時間が確保できている人でも、”睡眠の質”を維持できていなければ、すっきりとした朝を迎えることはできません。
そこで今回は、睡眠の専門家が睡眠の質を上げる方法を紹介します。
「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない…」「朝から体も気分もすっきりしない…」そんな悩みを抱えていませんか?
よい睡眠へと導くのは睡眠時間だけではありません。睡眠時間が確保できている人でも、”睡眠の質”を維持できていなければ、すっきりとした朝を迎えることはできません。
そこで今回は、睡眠の専門家が睡眠の質を上げる方法を紹介します。
まずは普段の睡眠、生活習慣を振り返り、何個当てはまるか数えてみましょう*1*2。当てはまる数が多いほど、睡眠の質の見直しが必要になります。
どうすれば質の良い睡眠をとることができるのか。具体的な方法を見ていきましょう。
入浴のタイミング・温度・時間がポイントです。
寝る1〜2時間前、40℃程度の湯船に15~20分程ゆっくりとつかることで、スムーズな入眠が促され、睡眠の質も高くなります*3。ただし、熱すぎる温度は寝付きが悪くなるので注意しましょう*3。
夜に電子機器の画面から出るブルーライトを見ると睡眠ホルモンの「メラトニン」の分泌が抑えられ、体内リズムを乱す可能性があります*4。寝る1時間前にはスマホやパソコンの使用を控えましょう。
緊張していると寝付きが悪くなります。寝る前に肩のストレッチをして心身の緊張をほぐしましょう。
■手順*5
両手の指先を肩につけ、肘で大きな円を描くように前から後ろにゆっくり20回程回します。回し終わったら後ろから前へ20回程回しましょう。
日頃から肩や背中のこりが気になる人は、無理をせずゆっくりと、少ない回数から始めてみてください。
眼精疲労とは、目の疲れによって目だけでなく頭痛や肩こり等全身に症状を感じる状態をいいます*6。眼精疲労は睡眠の質を下げる原因にもなるので*7、目の周りのツボを押してケアしましょう。
■手順*8
■ポイント
スピードを早くし過ぎたり、力を入れ過ぎたりしないように注意しましょう。
良い睡眠には、量(睡眠時間)と質(睡眠休養感:朝に目が覚めた時に感じる休息できた感覚)が重要です*9。
睡眠不足は、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、うつ病等様々なリスクを高め、寿命の短縮に影響します*9。睡眠の質が悪く眠りが浅いと、体の緊張状態が続き、高血圧を招くのです。また、睡眠不足は食欲をコントロールするホルモンの分泌を抑制するため、つい食べ過ぎてしまい肥満につながります*10。
特に、女性は生涯に渡って女性ホルモンの変化による影響を受けるため、睡眠の質が低下しやすいと言われています。たとえば、生理前や妊娠、出産、更年期等女性ホルモンが変化する期間は、睡眠の質の低下と、不眠症のリスクが上がります*11。
今回は睡眠の質を上げる方法についてお伝えしました。睡眠時間の確保だけでなく、質を上げていくことで健康と美しさにつながるでしょう。今日からできることを1つずつ取り入れてみてください!
*1 厚生労働省「良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと」2024年11月版
*2 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023 準拠 睡眠チェックシート」
*3 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」p.23-24
*4 厚生労働省 健康日本21アクション支援システム「メラトニン」
*5 松本美栄「誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠®メソッド」かんき出版, 2019, p.117
*6 公益財団法人日本眼科学会「眼精疲労(目の疲れ)」
*7 国立大学法人大阪教育大学 保健センター「眼精疲労」
*8 松本美栄「誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠®メソッド」かんき出版, 2019, p.74
*9 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」p.8
*10 全国健康保険協会「【睡眠】 眠りの質を高めよう!」
*11 厚生労働省「良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと」2024年11月版 p12
(参考文献閲覧日:2025年4月22日)
睡眠デトックス・姿勢美矯正サロン「プロスパービューティー」を運営する。サロンとスクール経営の他、企業での講演やセミナーも行っており、延べ6,000人以上の睡眠に関する悩みを解決してきた。脳科学、解剖学、行動理論の各分野から疲れの本質にアプローチする「濃縮睡眠メソッド」を開発し、経営者や士業など、多忙を極めるビジネスパーソンの間で評判となる。著書に 『誰でも簡単に疲れない体が手に入る 濃縮睡眠メソッド』(かんき出版)と『パフォーマンスを劇的に変える!快眠習慣』(自由国民社)がある。