この記事の監修者 佐藤玲史|日本美容外科学会認定専門医 この記事の監修者 佐藤玲史|日本美容外科学会認定専門医 日本美容皮膚科学会員、日本抗加齢医学会員、国際抗老化再生医療学会員、BOTOX VISTA®認定医。 慶応義塾大学商学部/東京医科歯科大学医学部医学科を卒業。その後首都圏のクリニック院長などを経て、Original Beauty Clinic GINZAを開業。 世界一優しいドクターを目指して!をモットーに、日々診療に励んでいる。 「口周りがカサカサする」「粉を吹いたように見える」。そんな小さな悩みがあると、人と近くで話すときや、ふと笑った瞬間に、少し自信が持てなくなったりしませんか? 実は口周りの乾燥は、季節の変化だけでなく、何気ない習慣や無意識のクセが関係していることも少なくありません。原因を知って、今日からできるケアを少しずつ取り入れれば、毎日の積み重ねで、口周りのうるおいを保ちやすくなります。鏡を見るたびに気分が明るくなるような肌づくりを、一緒にはじめてみませんか。
口周りの乾燥、放置するとどうなる?起こりやすい肌トラブル 口周りの乾燥は、肌トラブルのサインのひとつ。自分では気づきにくい変化もあるので、まずはチェックしてみましょう。 【口周りの今の状態をチェックしてみましょう】 口周りが白っぽく見える メイクが浮きやすい 口周りの皮が細かくめくれている 笑ったとき口周りがつっぱる感じがする 【放置すると現れる変化①】口周りの粉吹き・皮むけ・カサつき 口周りの肌が乾燥すると、表面の角質がめくれ、白い粉を吹いたように見えたり、皮がむけたりすることがあります*1。特に、空気が乾燥する季節や、エアコンの効いた室内で長時間過ごした日は、口周りのカサつきが気になりやすくなります。 【放置すると現れる変化②】かゆみやヒリヒリ感 乾燥が進むと、肌が刺激に敏感になり、かゆみやヒリヒリ感が出やすくなります。その結果、普段は気にならない洗顔料や化粧品がしみたり、食事の後、口周りに違和感を覚えたりする場合があります。 また、気になるからといって何度も触ったりこすったりすると、さらに刺激につながります。「少ししみるだけだから」と我慢せず、やさしく保湿ケアをしましょう。
今すぐ見直したい!口周りの乾燥を招くその習慣 口周りは皮脂が少なく、会話や食事でよく動き、摩擦などの外的な刺激も受けやすい部位です。そのため乾燥しやすく、気候の影響はもちろん、毎日のスキンケアや生活習慣が引き金になっていることもあります。 「良かれと思って続けていたこと」が、実は乾燥を招く原因になっているかもしれません。まずは普段の習慣を振り返ってみましょう。 ■無意識に口周りを触る 考えごとをしているときや乾燥が気になったときに、つい唇や口周りを触っていませんか。何度も触ることで摩擦が生じ、口周りへの負担につながることもあります。 ■食事のたびに強く口を拭く・こする 食後に口周りをきれいにしようとして、おしぼりやティッシュでゴシゴシこすってしまう方もいるかもしれません。 しかし、強くこする習慣は、肌表面に刺激を与え、乾燥や皮むけにつながることがあります。汚れを落とすときは、押さえるようにやさしく拭き取ることを心がけましょう。 ■ゴシゴシ洗顔・熱いお湯で洗う 「しっかり洗ったほうが清潔になる」と思い、力を入れて洗顔していませんか。熱いお湯や強い力での洗顔は、肌に必要なうるおいまで洗い流してしまうことがあります。 特に口周りはデリケートなため、力を入れず、やさしく洗うことが大切です。 ■毎日の顔剃り・産毛ケアが乾燥を招くことも 顔剃りや産毛処理をする方は少し注意が必要です。刃が肌に触れることで、口周りが刺激を受けやすくなります。 処理のあとは、肌が乾燥しやすい状態になっていることもあるため、保湿を忘れないようにしましょう。 ■マスクによる摩擦と刺激 マスクと接触する口周りは、着脱や会話によって摩擦が起こりやすい部分です。 また長時間マスクを着ける日は、内側の蒸れによる過剰な水分が肌の負担になることがあります。過剰な水分にさらされた肌は角層の構造が変化してバリア機能が弱まりやすく、これが口周りのカサつきにつながることがあります。 ■むけた皮を無理にむしる 口周りの皮が薄くめくれていると、つい指で引っ張りたくなるものです。しかし、無理にむしると、まだ整っていない肌まで傷つけてしまい、乾燥が長引くことがあります。 気になって触りたくなる気持ちはわかりますが、ぐっとこらえるのが肌を守ることにつながります。
口周りの乾燥は「こすらない」と「保湿」で守る 口周りの乾燥を防ぐために大切なのは、刺激を減らしながら、うるおいを少しずつ重ねていくことです。 ここでは、「こすらないこと」と「保湿」を意識したセルフケアをご紹介します。 ■口周りはこすらず、泡でなでるように洗う 洗顔をするときは、たっぷり泡立てた洗顔料をクッションにして、泡でなでるように洗いましょう。 【洗顔のポイント】 洗顔料をしっかり泡立てる こすらず、やさしく洗う ぬるま湯で丁寧に流す タオルで押さえるように水分を取る 洗顔後の肌は乾燥しやすいため、できるだけ早く保湿することも大切です。 ■口元は「重ねて守る」保湿の基本ステップ 口周りの皮膚は薄く、乾燥しやすい場所です。そのため、保湿は「一つだけ」で済ませるのではなく、順番に重ねることを意識してみましょう。 【足し算保湿の基本】 化粧水で水分を補う 乳液やクリームでうるおいを守る 乾燥が気になる部分にはワセリンなどを重ねる 大切なのは、たくさん塗ることではありません。重ねて肌を守るイメージでお手入れを続けることです。 ■皮がむけているときは、まず刺激を減らすケアを 口周りが粉をふいたり薄くめくれているときは、まず刺激を減らすことを優先しましょう。 【皮むけしているときの過ごし方】 皮を無理にはがさない ワセリンなどで保護する メイクは控えめにする 刺激の強い化粧品は避ける 気になるときほど触らず、刺激を避けながらやさしく保護することが大切です。 ■マスクを着ける日の口周りを守るひと工夫 マスクを着ける時間が長い日は、口周りが乾燥しやすくなることがあります。口周りへの負担を減らすため、次のポイントを意識してみましょう。 【マスクによる乾燥対策】 肌当たりのやさしい素材を選ぶ サイズの合ったマスクを使う 着脱を繰り返しすぎない マスクを着ける前に保湿する 保湿をしてからマスクを着けることで、摩擦などによる肌への負担を軽減しやすくなります。
今日からできる小さな習慣で、口周りの乾燥・皮むけ対策を 口周りの乾燥や皮むけは、季節の変化だけでなく、無意識のクセや毎日の習慣が関係していることがあります。ここまでご紹介したようなポイントを意識することで、乾燥の予防や肌への負担の軽減につながるでしょう。 大切なのは、肌をこすらず、毎日の保湿を続けることです。口周りは、会話や笑顔など、その人の印象を支える大切な場所でもあります。まずは、毎日のスキンケアの最後に口周りまで丁寧に保湿することから始めてみませんか。毎日の小さな積み重ねが、すこやかな肌を保つ第一歩になります。 *1 角層の接着, 剥離の機構とスキンケアに対する役割 (参考文献閲覧日:2026年9月28日)