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~見た目年齢のポイントは髪~

白髪の原因とは?増える理由と今日からできる対策を紹介

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ふと鏡を見たとき、「また白髪が増えてきたかも」「以前より白髪が目立ってきたかも……」と感じたことはありませんか。白髪は加齢だけでなく、ストレスや生活習慣、栄養状態などさまざまな要因が関係しているといわれています。白髪が増える原因や今日からできる適切なケアを知り、日々の生活習慣を見直すことは、健康的な髪と頭皮を維持することにつながります。

この記事では、白髪が増える原因や仕組み、今日から取り入れやすい対策と対処方法をわかりやすく解説します。これからも自分らしく、いきいきとした髪を保つために、できることから始めてみましょう。

知っておきたい髪が白くなる仕組み

白髪を見つけて悲しい顔をする若い女性

白髪は、髪に色をつける「メラニン色素」が十分に作られなくなることで生じます。色素が十分に作られなくなると、新しく生えてくる髪に色がつかず、白いまま伸びていきます*1

その背景には、加齢やストレス、生活習慣の乱れなどさまざまな要因があり、近年では、酸化ストレスや活性酸素の影響も指摘されるようになってきました*2。遺伝の影響だと思われがちな「若白髪」も例外ではなく、さまざまな要因が関係していると言われています。 ここでは、白髪が増える仕組みについてわかりやすく解説します。

髪の色を決める「メラノサイト」

メラニン色素を作っているのは、毛根にある「メラノサイト」と呼ばれる細胞です。ここで作られたメラニン色素が髪に取り込まれることで、黒や茶色の髪になります*3

ところが、メラノサイトの働きが低下すると、メラニン色素を十分に作れなくなり、新しく生えてくる髪が白くなります。

白髪には2つのタイプがある

黒髪:メラノサイトで作られたメラニン色素が毛髪に取り込まれることで黒髪に。白髪:メラノサイトの減少・消失もしくはメラノサイトの働きが低下することで白髪になります。

メラノサイトは、「色素幹細胞」から補充されていますが、このメラノサイトの状態によって、白髪は大きく2つのタイプに分けられると考えられています。「メラノサイトが減少・消失するタイプ」と、「メラノサイトの働きが低下するタイプ」です。

①メラノサイトが減少・消失するタイプ*4

細胞へのダメージによってメラノサイトそのものが減少・消失しているタイプです。メラノサイトが失われることでメラニンを作れなくなり、白髪が定着しやすくなっている状態です。

②メラノサイトの働きが低下するタイプ*5

メラノサイトは残っているものの、一時的に働きが低下しているタイプです。この場合は、生活習慣やストレス状態の変化などによって、再びメラニンが作られ、白髪が黒髪に戻る可能性*6もあります。

そのため、白髪は一度生えたら戻らない、と思われがちですが、原因によっては、再び黒い髪に戻る可能性もあります。

最近白髪が増えたのはなぜ?7つの主な原因

白髪の原因は一つではなく、 実際には遺伝やストレス、栄養状態、生活習慣など、さまざまな要因が関係していると考えられています*4。また、白髪は増え始める年齢や生えやすい部位に個人差があるのも特徴です。ここでは、白髪につながる代表的な7つの原因について解説します。

白髪につながる代表的な7つの原因 加齢/遺伝的な要因/ストレス/栄養不足/生活習慣の乱れ(睡眠不足・喫煙・運動不足)/紫外線による頭皮ダメージ/ホルモンバランスの乱れ

①加齢

髪の色を作るメラノサイトは、加齢によって少しずつ働きが弱まっていきます。また、メラノサイトのもとになる色素幹細胞も年齢を重ねるにつれて減っていくため、髪に色をつける細胞そのものが足りなくなっていくことがわかっています*7。個人差はありますが、30代以降に白髪が増え始めるのは自然な変化のひとつといえるでしょう。

②遺伝的な要因

白髪の生えやすさには、遺伝も関係していると指摘されています。近年の研究では、白髪と関連する遺伝子の存在も報告されており、髪色を保つ力には個人差がある可能性が示されています*8
実際に、「親も若い頃から白髪が多かった」というケースでは、似たタイミングで白髪が増えることも少なくありません。睡眠や食生活、ストレスなどの生活環境も影響するといわれています。

③ストレス

ストレスと白髪の関係についても注目されています。動物実験では、強いストレスによって交感神経が過剰に働くと、「ノルアドレナリン」という物質が大量に放出され、色素幹細胞が急速に減少することが報告*9されています。

④栄養不足

髪の健康を維持するためには、栄養バランスも重要です。特に、銅や鉄、ビタミンB12は、メラニン生成や毛髪の成長に関わる栄養素*10として注目されています。
銅は、メラニンを作る際に必要な「チロシナーゼ」という酵素の働きに関係しています。また、鉄やビタミンB12は、毛包の成長や色素形成を支える栄養素*10とされています。
さらに、髪そのものはたんぱく質からできているため、極端な食事制限や偏った食生活によってたんぱく質不足が続くと、髪全体の健康に影響する可能性があります。

⑤生活習慣の乱れ(睡眠不足・喫煙)

睡眠不足や喫煙などの生活習慣の乱れも、白髪に影響すると考えられています。

【睡眠不足】
睡眠が足りないと、成長ホルモンの分泌が低下しやすくなることが知られています*11。成長ホルモンは、メラノサイトの増殖に関わっている可能性が、試験管内の研究で示されています*12。ただし、睡眠不足が白髪に直接つながるかどうかまでは、まだはっきりとわかっていません。

【喫煙】
喫煙は、体内の活性酸素を増やして、メラノサイトにダメージを与える可能性があります。実際に、若白髪と喫煙との関連を示した研究も報告されています*13

⑥紫外線による頭皮ダメージ

紫外線による頭皮ダメージも、白髪に関係する可能性があります。紫外線を浴びると、頭皮では活性酸素が発生し、酸化ストレスが高まりやすくなります。この酸化ストレスによってメラノサイトがダメージを受けると、メラニン生成がうまく行われなくなり、白髪につながる可能性があると昨今の研究で考えられています*14

⑦ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの変化も、白髪に影響する可能性があります。特に更年期は女性ホルモンの変動が大きく、頭皮環境や自律神経にも変化が起こりやすい時期です。

また、甲状腺ホルモンは毛髪の成長や色素形成に関わっていることが報告されており、ホルモンバランスの乱れがメラノサイトの働きへ影響する可能性もあります*15

これ以上白髪を増やさないために見直したい習慣

白髪は加齢や遺伝など複数の要因が関係しているため、完全に防ぐ方法は現在のところわかっていません。

しかし、生活習慣の見直しによって変化がみられるケースもあります。

ここでは、白髪対策として日常生活で意識したいポイントを紹介します。

■栄養バランスのとれた食事を心がける

白髪対策では、栄養バランスのよい食事を意識することが大切です。特に、メラニン生成に関わる銅や鉄、ビタミンB12などは不足しないようにしたい栄養素*10です。

銅であれば、レバーやナッツ類、甲殻類などに多く含まれています。鉄は赤身肉や海藻類、ビタミンB12は魚介類や卵、乳製品などから摂取できます。

また、髪の主成分はたんぱく質のため、肉・魚・大豆製品などをバランスよく取り入れることも重要です。特定の食品だけに偏るのではなく、主食・主菜・副菜をそろえた食事を心がけましょう。

朝食の例

■ストレスを上手に解消する

すでに紹介した通り、強いストレスは色素幹細胞を減少させ、白髪化につながる可能性も指摘されています。

もちろん、日常生活でストレスを完全になくすことは難しいですが、ため込みすぎない工夫は大切です。たとえば、軽い運動や入浴、趣味の時間を作ることは気分転換につながります。また、睡眠不足はストレス耐性の低下にもつながりやすいため、十分な休息を取ることも重要です。

■紫外線から頭皮を守る

頭皮は顔と同じように紫外線の影響を受けています。
外出時は帽子や日傘を活用し、必要に応じて頭皮用UVスプレーを使うのもよいでしょう。また、いつも同じ分け目にしていると特定部分へ紫外線が集中しやすいため、定期的に分け目を変える習慣もおすすめです。

日傘を差す女性

■生活習慣(睡眠・禁煙)を見直す

生活習慣を整えることも、頭皮や髪の健康維持につながります。

睡眠については、厚生労働省の睡眠ガイドによると、成人はおおよそ6〜8時間程度の睡眠が目安とされています*16。睡眠不足が続くと、体の回復やホルモン分泌にも影響しやすくなります。

さらに前述の通り喫煙と白髪の関係も指摘されています。禁煙は白髪対策だけでなく、血流改善や全身の健康維持にもつながるメリットがあります。

生えてしまった白髪はどうする?今すぐできる対処法

白髪染めをする女性

今ある白髪を目立たなくするのも対策の一つです。白髪の量や頭皮の状態に合わせて、自分に合った対処方法を選びましょう。

ここでは、代表的な白髪の対処方法を4つ紹介します。

■しっかり染めるならヘアカラー

一般的な白髪染めヘアカラーは、しっかり染まりやすく、色持ちがよいことが特徴です。白髪をしっかりカバーしたい方に向いています。
一方で、薬剤によっては頭皮や髪へ刺激を感じる場合もあります。敏感肌の方は、パッチテストや低刺激タイプを検討すると安心です。また、カラーリング後はトリートメントなどで髪のケアを忘れずに行いましょう。

■頭皮への刺激を考慮するなら「ヘアマニキュア」や「カラートリートメント」

ヘアマニキュアやカラートリートメントは、髪の表面をコーティングして色をつけるタイプです。一般的な白髪染めより頭皮への刺激が少ない傾向があり、敏感肌の方にも選ばれています。

ただし、髪の内部までしっかり染めるわけではないため、色持ちは短めです。髪を洗うことで少しずつ色落ちするため、定期的な使用が必要になります。

■数本程度なら「抜かずにカット」

白髪がまだ数本という段階なら、根元から短くカットする方法もあります。なお、短く切った白髪は立ち上がって目立つこともあるため、本数が増えてきたら染めるなど、ほかの方法に切り替えることも検討してみると良いでしょう。

■白髪を自分らしいスタイルとして楽しむ

グレイヘアの女性

白髪は、必ずしも隠さなければならないものではありません。髪を活かした「グレイヘア」を楽しむ人も増えています。白髪を「隠すもの」ではなく「活かすもの」と捉えると、おしゃれの幅も広がります。白髪をネガティブに捉えるのではなく、自分らしいスタイルの一部として楽しむ。そんな前向きな姿勢も、白髪との向き合い方の一つです。

白髪は抜いたらダメって本当?よくある疑問にお答えします

白髪のQ&A ~よくある疑問にお答えします~

「抜くと増える?」「黒髪に戻ることはある?」など、白髪について疑問を抱いたことはないでしょうか。ここでは、こうしたよくある疑問について、現在わかっている情報をもとに解説します。

どうして白髪は抜いたらダメ?

「白髪を抜くと増える」という話を聞くことがありますが、現在のところ医学的な根拠は確認されていません。白髪になるかどうかは、毛根にあるメラノサイト全体の働きによって決まるため、1本抜いたことで周囲の髪が白髪になるわけではありません。

ただし、無理に抜くと毛根や毛包を傷つける可能性があります。繰り返し抜くことで炎症や薄毛の原因につながることもあるため、気になる場合は根元近くでカットする方法がおすすめです。

白髪を抜くのはNG 無理に抜くと毛根や毛包を傷つける可能性があります。白髪を見つけたら切ることをおすすめします。

白髪は黒髪に戻ることがある?

結論から言うと、すべてではありませんが、前述したように戻ることもあります。一方で、加齢によって色素幹細胞そのものが減少している場合や、遺伝的要因が強いケースでは、自然に黒髪へ戻ることは難しいと考えられています。

自分に合った白髪との上手な付き合い方をさがそう

談笑する女性3人

白髪は、加齢だけでなく遺伝やストレス、栄養不足、生活習慣の乱れなど複数の要因が関係して起こると考えられます。

完全に防ぐのは難しくても、できることは決して少なくありません。バランスのよい食事や十分な睡眠、ストレスとの上手な付き合い方を心がけることは、頭皮や髪の健康を支える毎日の土台になります。白髪は誰にでも訪れる自然な変化です。気になる白髪は無理に抜かず、自分らしいスタイルで上手に付き合っていく方法をさがしましょう。

*1 毛のメラニン科学と白髪化(青木仁美, 日本化粧品技術者会誌, 2008)
*2 色素細胞の新知見:白髪と色素幹細胞維持のメカニズム
*3 「色素細胞の新知見:白髪と色素幹細胞維持のメカニズム」
*4 毛のメラニン科学と白髪化
*5 Human hair pigmentation – biological aspects
*6 Quantitative mapping of human hair greying and reversal in relation to life stress
*7 メラノサイト 化粧品用語集 | ライブラリー | 日本化粧品技術者会
*8 A genome-wide association scan in admixed Latin Americans identifies loci influencing facial and scalp hair features
*9 Hyperactivation of sympathetic nerves drives depletion of melanocyte stem cells
*10 Premature hair graying: a multifaceted phenomenon
*11 Adaptation of the 24-h growth hormone profile to a state of sleep debt
*12 Interactions between Growth Hormone, Insulin-Like Growth Factor I, and Basic Fibroblast Growth Factor in Melanocyte Growth
*13 Premature hair graying: a multifaceted phenomenon
*14 Premature Graying of Hair: A Comprehensive Review and Recent Insights
*15 Thyroid hormones directly alter human hair follicle functions: anagen prolongation and stimulation of both hair matrix keratinocyte proliferation and hair pigmentation
*16 健康づくりのための睡眠ガイド2023(厚生労働省)

(参考文献閲覧日:2026年7月15日)

  • この記事の監修者 佐藤玲史|日本美容外科学会認定専門医
    この記事の監修者 佐藤玲史|日本美容外科学会認定専門医

    日本美容皮膚科学会員、日本抗加齢医学会員、国際抗老化再生医療学会員、BOTOX VISTA®認定医。
    慶応義塾大学商学部/東京医科歯科大学医学部医学科を卒業。その後首都圏のクリニック院長などを経て、Original Beauty Clinic GINZA(https://original-beauty-clinic.com/)を開業。 世界一優しいドクターを目指して!をモットーに、日々診療に励んでいる。

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