「ひじ・膝・かかと」のザラつきやカチカチ、気になっていませんか?特に冬は、乾燥で古い角質が重なって硬くなり、痛みやひび割れにつながることも。 そんなお悩みをお持ちの方へ、原因やそれぞれの対策方法を分かりやすくまとめました。正しいケアで、しっとりなめらかなつるすべ肌を目指しましょう!
なぜ冬に「ひじ・膝・かかと」が、カチカチになるの? 皮膚のカチカチの原因は「古くなった角質」の蓄積です。角質は本来、外からの刺激を防いで肌のうるおいを保つものですが、蓄積すると、硬くなってしまいます。ここでは、「ひじ・膝・かかと」の角質がカチカチになる原因を解説します。 ●︎︎「ひじ・膝・かかと」は特に乾燥しやすい部位 肌のうるおいは、皮脂が水分の蒸発を防ぐことで保たれています。その皮脂を分泌するのが「皮脂腺」です。通常、皮脂腺は、肌にはたくさんありますが、「ひじ・膝」にはとても少なく、「かかと」には全くありません。そのため、「ひじ・膝・かかと」はもともと乾燥しやすい上、冬は乾燥した空気が加わり、水分が奪われやすくなります。 ●︎︎乾燥によりターンオーバーが乱れ、肌が厚くなる 水分が不足して乾燥が続くと、肌のバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れて角質がはがれずに蓄積されてしまい、肌が厚くゴワつく状態になります。 ●︎︎摩擦や圧迫も角質を硬くする 「ひじ・膝・かかと」は、衣類との摩擦や体重がかかることで刺激を受けやすい場所でもあります。無意識に、「ひじ」をついて頬杖をしたり、作業のために「膝」をついてしまう人も多いのではないでしょうか。 皮膚は刺激から守ろうと、さらに角質を厚く硬くして、カチカチの状態になってしまうのです。
【除去・保湿・保護】基本の3ステップでつるすべ肌に! カチカチになった角質も、適切なケアをすればなめらかな肌に近づけます。ここでは基本の3ステップを紹介します。 ●ステップ1.スクラブで古い角質を「除去」 厚く硬くなった角質の上から保湿クリームを塗っても、成分が届かず効果は半減してしまいます。 ゆっくり入浴して角質を柔らかくしてから、スクラブ入りの洗浄剤で不要な角質を取り除いてください。くるくると円を描くように、優しくマッサージするのがポイントです。 「ひじ」の角質には、専用のやすりや軽石を使うのも良いでしょう。 【やりすぎに注意】 角質ケアでは、削りすぎると健康な皮膚まで傷つけてしまい、かえって角質が厚くなる原因に。強く擦らず、ケアも週に1〜2回を目安にしてください。 シュガースクラブの作り方はこちら > ●ステップ2.お風呂上りにすぐ「保湿」 古い角質を除去した後は、保湿成分が浸透しやすいゴールデンタイム。顔のスキンケアと同じように、まずは化粧水で水分をたっぷり与えましょう。その後、保湿クリームやオイルを使って、水分が逃げないようにしっかりとフタをしましょう。 特に乾燥がひどいときには、保湿クリームの上からラップを使った「ラップパック」もおすすめです。そのまま10〜15分程置くことで、保湿成分がぐんぐん浸透していきます。 ●ステップ3.外の刺激から「保護」 しっかり保湿をした後に、摩擦や乾燥から守ることも大切です。専用の靴下を履いて寝たり、「ひじ・膝」のサポーターを使ったりすることで、外から受ける圧や刺激を軽減できます。 乾燥しやすいこの季節には、日中も保湿力が高いクリームで水分を閉じ込め、外の刺激から守りましょう。
【角質の状態別ケア】保湿成分選びも大事 角質の状態に合わせて、適したケアや保湿成分を選びましょう。 ●レベル1:「乾燥タイプ」にはセラミド ガサガサして粉吹きのように乾燥している状態には、セラミド等の保湿成分を含んだローションやクリームがおすすめです。肌のバリア機能をサポートし、うるおいを蓄える力を高めてくれます。 ●レベル2:「分厚い角質タイプ」には尿素 カチカチに硬く厚くなってしまったら、角質を柔らかくする作用のある尿素配合のクリームを選びましょう。ただし、人によっては刺激が強いと感じる場合があります。赤みや刺激を感じたら、使用を控えてください。 ●レベル3:「重症タイプ」にはワセリン 乾燥が進み、ひび割れて痛みが出ている場合には、ワセリンを塗ったケアがおすすめです。保護効果が高く、肌をやさしくケアします。 冬は空気が乾燥し、角質が気になりやすい季節です。放っておくと、硬くなりひび割れにもつながります。しっかりケアしてツルすべ肌を手に入れましょう。