紫外線を浴びた肌のケアと

今すぐできる紫外線対策

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紫外線対策を効果的に行うには、日焼け止めなど外側からのケアはもちろん、食事によるインナーケアも重要です。

今回は、今すぐできる紫外線対策やインナーケアを紹介します。

今すぐできる紫外線対策

紫外線は、4月〜9月の間に1年間のおよそ70〜80%の量を浴びているといわれるため*1、春頃から早めに対策をするのがおすすめです。ここからは、今すぐできる紫外線対策を紹介します。

●シーンに合った日焼け止めを塗る

紫外線対策に、日焼け止めは1年中必要です。シーンに合った数値*1の日焼け止めを塗りましょう。
日焼け止めのSPFやPAの数値は、紫外線防止効果を表したもの。SPFは、最大値が50+、PAは、PA+からPA++++まで4段階あり、数値が高いほど紫外線防止効果が上がります。

■SPF10〜20 PA+から++程度

買い物や通勤など、短時間の日常的な外出時

■SPF20〜35 PA+から+++程度

屋外での軽いスポーツやレジャー

■SPF35〜50+ PA+++から++++程度

紫外線の強い時期に炎天下でのスポーツや海水浴などを行う時

ポイント

日焼け止めは、使用方法に従って適切な量をムラなく塗ることが大切です。日焼け止めは、汗で流れることがあるため、2〜3時間を目安に塗り直しましょう。

●︎耳や唇の紫外線対策もお忘れなく

耳にも丁寧に日焼け止めを塗りましょう。特に耳裏は忘れがちです。また日焼け予防に耳を覆うヘアスタイルも効果的です。
唇は、皮膚が薄く日焼けしやすいので紫外線防止のリップクリームを使用しましょう。リップグロスはかえって紫外線を集めやすいため、紫外線カット効果があるかを確認してお使いください。

●日傘や帽子を利用する~髪も守りましょう~

紫外線が強い時間帯、特に夏の午前10時〜午後2時*1の外出はなるべく避けて、外出する時は、日傘や帽子で紫外線から肌と髪を守りましょう。日傘は熱中症対策にもなります*2
帽子は、頭頂部をカバーできないサンバイザーは不向きです。顔や首周りに影ができるくらい、つばの広い帽子がおすすめです。

●サングラスをかける

サングラスは、あらゆる角度からの太陽光に対応できるよう、顔にフィットするタイプや、目を十分に覆うことができる大きさのものを選びましょう*1なお、色の濃いサングラスをかけると、目に入る光の量が少なくなるため普段より瞳孔が大きく開きます。そのため、紫外線カットが不十分なサングラスは、かえって目に紫外線が多く入り危険な場合があるので注意が必要です。

●UVカット加工の衣類を活用する

外出時は長袖の衣類やアームカバーを利用すると、さっと羽織るだけで紫外線を防ぎ、夏のエアコンによる冷え対策にも役立ちます。おすすめは、薄くて通気性が良いUVカット加工のもの。UVカット加工が施された生地(特にポリエステルなどの合成繊維)は、繊維自体が紫外線を吸収する機能を持っているため、紫外線が肌に届く前に防いでくれることが知られています。
うっかり日焼けしてしまうデコルテや首周りは、ストールを活用すれば、直射日光の暑さよけと日焼け止めで服が汚れるのも防げます。

●室内に入る紫外線をカットする

日中家の中で過ごす時間が多い方は、窓から入ってくる紫外線にも要注意です。日焼けによる肌ダメージは、日々の積み重ねで表れます。リビングやベッドでは、顔に直射日光が当たらないようにし、レースのカーテンはUVカット加工のものをおすすめします。

すでに紫外線を浴びた肌にはインナーケアが重要

ビタミンC、ビタミンE

ここからは、予防としてだけでなく、すでに紫外線を浴びた肌にも効果的なインナーケアを紹介します。

●ビタミンC

ビタミンCは高い抗酸化作用に加えて、コラーゲンの生成を助ける働きがあります*3ビタミンCは野菜であれば赤ピーマンや芽キャベツ、ブロッコリーなど、果物であればアセロラ、グアバ、キウイフルーツなどに多く含まれます*4。紫外線が強い季節は特に、ビタミンCを多く含む食品を意識して取り入れましょう。

●ビタミンE

ビタミンEには抗酸化作用があり、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助ける働きがあります*5ビタミンEを豊富に含む食品は、ひまわり油やアーモンドなどです*4。おやつにはアーモンドを選んでみてはいかがでしょうか。

また、紫外線を浴びると肌のコラーゲンが減少し、シワやたるみなどの原因の1つになります*6*7。コラーゲンを多く含む食品には、鶏の手羽先や牛すじ、鶏皮などがあります*8。食べ物から摂るのが難しい場合は、栄養補助食品の活用がおすすめです。

紫外線対策をして美肌をキープしましょう

今回は、今すぐできる紫外線対策とインナーケアを合わせて紹介しました。紫外線による肌のダメージを防ぐには、早めの対策がおすすめです。また記事の中で紹介した紫外線対策に役立つ栄養素を、食事から摂るのが難しい場合は、美容ドリンクやサプリメントで補うのも良いでしょう。

体の外側と内側からの紫外線対策を上手に組み合わせて、明るくハリに満ちた肌を維持して、アクティブな毎日を手に入れてくださいね。

*1 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」P32-P36
*2 環境省「平成22年度ヒートアイランド現象に対する適応策検討調査業務」調査結果概要
*3 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書」
*4 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
*5 厚生労働省「健康日本21アクション支援システム 抗酸化ビタミン」
*6 山羽宏行ほか. 紫外線による真皮線維芽細胞における 小胞体機能変化と皮膚光老化との関連性. 日本香粧品学会誌. 2016, Vol.40, No.2, p. 87–92
*7 日本化粧品工業会「紫外線の肌への影響」
*8 国立健康・栄養研究所「『健康食品』の素材情報データベース」

(参考文献閲覧日:2025年4月22日)

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