適切な食事・水分補給で、猛暑を乗り切る

夏バテと熱中症対策を今から始めましょう!

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食欲がない…疲れが取れない等、不調感が続く「夏バテ」と、短時間で重症化して命を脅かすことがある「熱中症」は、どちらも厳しい暑さによって起こります。まずは症状の違いを知って、適切な食事やこまめな水分補給で早めの対策を行い、猛暑をすこやかに乗り切りましょう。

夏バテと熱中症 ~知っておくと役立つ症状の違い~

【夏バテとはどんな症状?】

暑さにうまく対応できずに起こる体調不良のことです。

(チェックしたい症状)

  • 食欲不振が続く
  • めまいや吐き気
  • 微熱が続く
  • 集中力が保てない

これらの症状が長期間にわたって続く時は注意が必要です。

(主な原因は?)

屋内外の移動が多い時の寒暖差、冷房による体の冷え、食欲不振による栄養不足、睡眠不足などが要因となりやすいです。

(夏バテ対策)

  • 十分な睡眠と休養をとる
  • 食事は栄養バランスを意識して消化の良いものを食べる
  • 冷たい飲料やアイスを食べ過ぎないようにする
  • クーラーによる冷えに注意する
  • 適度な運動を心がける

※体調がすぐれない時は無理せず医療機関を受診しましょう。

【熱中症とはどんな症状?】

体内の水分や塩分が失われ、体温調節ができなくなることで発生する急性の体調不良です。

(チェックしたい症状)

  • めまい、立ちくらみ
  • 筋肉痛
  • 手足がつる
  • 大量の発汗または、汗がかけない
  • 頭痛、吐き気
  • 意識障害
  • 高体温

症状が急激に進行し、重症化すると命に関わる危険があります。

(主な原因は?)

高温多湿の場所に長時間滞在することや、炎天下での運動、水分不足などが主な原因です。

(熱中症対策)

  • 水分補給
  • 身体を冷やすこと

暑さでめまい等を感じたら、すぐに冷房の効いた涼しい場所へ移動し衣服をゆるめて安静にし、こまめに経口補水液を飲みましょう。意識がない・嘔吐が続くなど重症のサインがあれば、すぐに救急車を呼び医療機関を受診しましょう。到着までの間も体を冷やし続けることが大切です。

令和6年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計は 97,578人*1でした。これは平成 20 年の調査開始以降、過去最高となっています。
年々増加傾向にあり、屋内で発生することが最も多いそうです。

夏バテ対策で摂りたい食品・栄養素とは?

夏を元気に過ごすために、摂っておきたい栄養素を含む食品を紹介します。できる限り積極的に摂りましょう。「夏バテ」で食欲が落ちてしまう前に十分な栄養を確保しておくことが大切です。

  • 魚、肉、卵、豆・豆製品、牛乳・乳製品 等
    (たんぱく質/不足すると筋肉不足や造血が滞り、バテやすくなる)
  • 豚肉、卵、うなぎ、もち麦、雑穀、玄米 等
    (ビタミンB1/エネルギー代謝を助ける)
  • にんにく、玉ねぎ、ニラ 等
    (アリシン/ビタミンB群の吸収を助ける)
  • かぼちゃ、トマト、パプリカ 等の緑黄色野菜、キウイ、イチゴ、みかん 等の果物
    (ビタミンC/紫外線で発生する活性酸素から体を守る)
  • オクラ、ヤマイモ 等
    (ペクチン/腸内環境を整える)

熱中症対策は<タイミング飲み>とミネラル補給で

熱中症対策には、「水分」と「ミネラル」補給が重要です。
日々の生活の中で決まったタイミングで水分を摂る<タイミング飲み>を心がけると、飲み忘れを防ぐことができます。
また、水分と一緒にミネラルが豊富な食品も積極的に摂るようにしましょう。

【水分補給のポイント】

  • 喉が渇く前に飲むこと
  • 少量ずつ、こまめに飲むこと
  • 水は常温で飲むこと

(飲むタイミングの例)

  • 朝起きた時
  • 食事の時(朝・昼・夕)
  • おやつの時
  • 外出前や帰宅時
  • お風呂の前後

(1回に飲む量の目安)

150ml〜200ml(コップ1杯程度)

※水分と一緒にミネラル補給をおすすめします。
※飲み水としては最低でも1.2L~2.0L以上は必要です。
※暑い日や運動をして汗をよくかいた日はより多くの量が必要になります。

【ミネラルが豊富に含まれる食品】

汗で失われやすいミネラルも補いましょう。

(ミネラルを多く含むおすすめの食品)

  • 味噌、梅干し、漬物 等
    (ナトリウム=塩分/体内の水分バランスを維持する)
  • ワカメ等の海藻類、バナナ 等
    (カリウム/水分吸収と排出を助け、体内の電解質バランスを保つ)
  • 梅干し、レモン、黒酢 等
    (クエン酸/エネルギー代謝を助ける)

(おすすめの食べ方)

食欲がないときは、梅干しや黒酢を料理に使ったり、サラダや揚げ物にレモンをかけたりすると、さっぱりと食べやすくなります。

(注意)

スポーツ飲料・経口補水液等は、塩分・糖分が多く含まれているため摂りすぎにご注意ください。

夏バテと熱中症対策には、朝食を食べることが大切

夏バテや熱中症を防ぐには、1日の始まりに朝食をしっかり食べて、塩分と水分、栄養を補うことが大切です。

朝食には、「雑穀」と「味噌汁」といった食材をおすすめします。

サンテ・ジャーナルでは、「雑穀」で作ったおにぎりの「おすすめのレシピ」をご紹介しています。ぜひ朝食時にご活用ください。
「森永国産十六雑穀のチュモッパ」レシピはこちら >

朝食でしっかり栄養補給して暑さに負けない1日をスタートしましょう。

*1 総務省消防庁 1P

(参考文献閲覧日:2025年6月24日)

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