おいしく食べて老化を防ぐ!

「抗酸化作用」を味方に若々しさを保とう

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「抗酸化作用」をご存じですか?最近よく聞くワードですが、きちんと理解していないという方も多いのではないでしょうか。
これは、私たちの体の中で起こる「酸化」という作用を抑えて、健康を守るとても大切な働きのことです。
しかし、年齢を重ねると「抗酸化作用」が弱くなり、それが体調不良や肌の老化につながることがあります。

活性酸素から私たちの健康を守る「抗酸化作用」

「抗酸化作用」とは、体内で発生する「活性酸素」が細胞を傷つけるのを防ぐ働きのことで、美肌や健康を保つためにとても重要です。
「活性酸素」はウイルスと戦うなど、免疫機能にとって重要な役割を果たしますが、増えすぎると身体に悪影響を与えます*1

「活性酸素」が増える原因は、偏った食生活、喫煙や喫煙、ストレス、環境汚染など様々です*2

毎日増え続ける「活性酸素」を抑えるために、ビタミンAやビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質*2を多く含む食品を積極的に摂ることが必要なのです。

*1 中村成夫. 活性酸素と抗酸化物質の化学. 日医大医会誌. 2013, 9巻3号, p.164-169
*2 全国健康保険協会 | 体がサビついている!?抗酸化食品のすすめ

「抗酸化作用」が低下すると様々なリスクが…

「抗酸化作用」が低下し始めると「活性酸素」による病気のリスクが高まります*1
たとえば、動脈硬化や心疾患、糖尿病などの生活習慣病のほか、免疫機能が低下して感染症にかかりやすくなることもあります。さらには、「活性酸素」がDNAを傷つけることで、がんのリスクも高まる*1といわれています。
美容の面では、「活性酸素」が肌の細胞を傷つけシワやシミの原因に。特に紫外線を浴びて「活性酸素」が増えると、コラーゲン等が破壊され、肌のハリや弾力を失うことで、シワを招きます*3。また、活性酸素の影響で色素「メラニン」が過剰生成され、黒色化するためシミが目立つようになります*3*4シワ、シミが気になる顔や胸元は、日焼け止めで紫外線をしっかりガードしましょう。

*3 市橋正光ほか. 皮膚のアンチエイジング. オレオサイエンス. 2018, 第18巻第3号, p.125
*4 環境省 | 紫外線による 健康影響

おいしく食べて抗酸化作用を保つ

「抗酸化作用」を保つためには、抗酸化物質を含む食品を積極的に摂ることが重要です。
抗酸化物質を多く含む食品は、ビタミンAやビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールなどが豊富なフルーツ、野菜、ナッツ類などです*2これらの食品を日常的に摂取することで、体内の「活性酸素」を減らして美容と健康に役立ちます。
抗酸化食品として代表的なものは、カカオ、ブルーベリー、クランベリー、アサイー、ナッツ類、ごま、緑茶、トマト、ほうれん草、ブロッコリーなど。パッションフルーツのような強い紫外線を浴びて育つ南国フルーツも、豊富な抗酸化成分が含まれています。
その中でも、おやつとしておすすめは、チョコレートやココアです。

●チョコレートやココア

チョコレートやココアには、抗酸化作用が期待できる「カカオポリフェノール」がたっぷり!カカオ成分が多いハイカカオチョコレートや純ココアを選ぶと、より多くのカカオポリフェノールを摂取できます。

●パッションフルーツ

南米原産の果物、パッションフルーツも抗酸化作用が期待できる食べ物です。パッションフルーツの種には、ポリフェノールの一種である「ピセアタンノール」が含まれています。

「ピセアタンノール」はそれ自体が強い抗酸化作用をもつだけでなく、体にもともと備わっている抗酸化作用を強くする働きがあることも分かっています。

「抗酸化作用」を意識してバランスの良い食事を

私たちの体の中で毎日増え続ける「活性酸素」。だからこそ、野菜やフルーツなどの抗酸化食品を、毎日こまめに摂ることが“ウェルネスライフ”につながります。

普段の食事で栄養のバランスを取りながら「抗酸化作用」を高めて、体の内側から若々しさをキープしましょう!

(参考文献閲覧日:2025年4月4日)

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