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展示会で作成したいパースとは?発注できる依頼先と設計のポイント

展示会のブースづくりではパースの作成が企画段階から重要な役割を果たします。完成後の空間を立体的にイメージできるパースがあれば社内外の関係者との意思疎通が格段にスムーズになり、施工後の「想像と違った」というトラブルを未然に防げます。

しかし「パースにはどのような種類があるのか」「依頼先の選び方に迷っている」という出展担当者も少なくありません。

本記事では展示会におけるパースの役割と種類、活用するメリット、発注先の選択肢、作成時に押さえるべきポイントまで解説します。

展示会におけるパースの役割と種類

まずはパースの基本的な概要と種類を確認しましょう。

パースとは完成イメージを立体的に表現した図のこと

「パース(Perspective)」とは遠近法を用いてブースの完成予想を立体的に描いた図のことです。平面図だけでは把握しにくい空間の奥行きや高さの印象を視覚的に確認できるため、展示会ブースの企画段階で幅広く用いられています。

パースを作成すれば設計者や施工会社、社内の関係者が同じビジュアルを見ながら打ち合わせを進められます。つまり「壁面の色味はこうしたい」「商談スペースの配置はここで良いか」といった具体的なやりとりが可能になるのです。

特に複数小間で出展する場合やオリジナル装飾を取り入れる予定がある企業、社内稟議や関係部署との合意形成が必要なケースでは、パースの作成はほぼ必須といえます。反対に、パッケージブースを利用する小規模出展で装飾変更が少ない場合は、必ずしも作成しなくても対応できるケースもあります。

CGパースと手描きパースの違い

展示会の設計などで用いられるパースは「CGパース(3Dパース)」と「手描きパース(イラストパース)」に大別されます。

CGパースはPCの3Dモデリングソフトで作成する手法で、写真に近いリアルな表現が特徴です。照明の当たり方や素材の質感まで忠実に再現可能でカメラアングルを変えた複数パターンの出力も容易に行えます。社内稟議や施工会社との打ち合わせなど正確なビジュアルが求められる場面に適した手法です。

一方で手描きパースは鉛筆やマーカーを使ってイメージを素早くスケッチする手法です。アイデア段階でブースの方向性をざっくりと可視化したい場面に向いています。また手描きならではの温かみあるタッチが特徴で、コンセプトの雰囲気を伝えるプレゼン資料として活用されるケースもあります。

パースと図面(平面図・立面図)の役割の違い

パースと「図面」はそれぞれ異なる役割を持つ資料です。平面図はブースを真上から見た配置を示し、立面図は正面や側面の寸法を正確に表す図面です。施工に欠かせない寸法や構造の情報は図面でなければ伝えられません。

一方でパースは来場者の目線に近い角度からブースの見え方を表現します。図面だけでは空間の印象をつかみにくい非専門職の関係者にも完成イメージが伝わりやすいのが強みです。なお社内の意思決定者にブースの全体像を説明する場面や、施工会社との初期打ち合わせで方向性を共有する場面ではパースが力を発揮します。図面とパースの両方を揃えておけば、企画から施工まで齟齬の少ないブースづくりを実現できるでしょう。

展示会のレイアウトでパースを活用するメリット

次にパースを活用することで得られる3つのメリットを解説します。

関係者間で完成イメージを正確に共有できる

パースがあればデザイナーや施工会社、社内の営業担当、経営層など立場の異なる関係者が同じ完成像を共有できます。口頭や文章だけの説明では人によって思い描く空間が異なりやすく「仕上がりが想定と違う」というトラブルが起こりがちです。しかしパースという視覚資料を基に議論すれば認識のずれを早い段階で修正できます。

加えて社内稟議や上長への報告の場面でもパースは有効です。完成形のビジュアルがあると予算配分やデザインの方向性に関する判断がスムーズに進みやすくなるからです。

予算やデザインの調整を施工前に行える

パースの段階であれば素材の変更や装飾の追加・削減、配色の見直しといった修正を比較的容易に実施できます。施工開始後の変更はコスト増や工期遅延につながるケースが多いため、パース上で繰り返し調整を重ねておくことが重要です。

例えば「壁面の素材をグレードダウンして照明設備に予算を回す」といった判断も、パースがあれば変更前後の見た目を比較しながら進められます。限られた予算の中で効果的にブースを仕上げるための判断材料としてパースを活用しましょう。なおブースデザインの考え方については下記のページで解説しています。

https://www.morinaga.co.jp/okashiprint/column/2602no4/

当日の運営やオペレーションを事前にシミュレーションできる

パースを使えば来場者の目線から見たブースの印象は適切か、受付やバックヤードの配置に問題はないか、パネルやポスターの視認性は十分かといった運営面の確認を事前に行えます。施工後に「通路から看板が見えにくい」「商談スペースが想定より狭い」と気づくリスクを軽減できるのです。

またスタッフの立ち位置や来場者の動線もパースを見ながら検討しておけば当日のオペレーションが円滑に進みます。ブースのレイアウト設計について詳しくは下記の記事もご参照ください。

https://www.morinaga.co.jp/okashiprint/column/2602no5/

展示会のパース作成を発注できる依頼先

展示会におけるパースの制作は外部に依頼するのが一般的です。ここでは代表的な3つの依頼先とそれぞれの特徴を紹介します。

ブースの施工会社

展示会ブースの設計・施工を手がける会社に対してパースも一括で発注する方法です。現場での施工を前提としているため実現可能な構造や素材を反映したパースが納品されやすく、出展規約に準拠した設計も当初から考慮してもらえます。

設計からパース作成、施工までを一貫して依頼できるためやりとりの手間が少ない利点もあります。ただしパース単体での依頼と比べて費用が高めになるケースもあるため見積もり段階でパース制作費の内訳を確認しておきましょう。

パース専門の制作会社・フリーランス

CGパース制作を専門とする会社やフリーランスに依頼する方法も選択肢の一つです。ビジュアルの仕上がりに定評のある依頼先が多く、コンペ用や社内プレゼン用など「見せる」目的を重視したパースに強い傾向があります。

パースのみの依頼であれば施工会社への一括発注と比較して費用を抑えられるメリットがありますが、施工側との連携は自社で橋渡しをする必要があります。また施工上の制約を制作者へ正確に伝える手間がかかる点にも留意してください。

広告代理店

展示会の出展支援を行う広告代理店に依頼すればブースのコンセプト設計からパース作成、施工手配、当日の運営サポートまでをワンストップで任せられます。自社に出展ノウハウが少ない場合や初出展で進め方に不安がある場合に適した選択肢です。

一方で代理店のマージンが加わる分、費用は高くなりやすい傾向にあります。またパース制作の実務は下請けの制作会社が担うケースも多いため、修正依頼のスピードや対応の柔軟さを事前に確認しておくと安心です。

展示会におけるパース作成・発注で押さえておきたいポイント

最後にパースを発注する際に意識しておきたい3つのポイントを解説します。

パースの目的を明確にしてから依頼する

パースを「社内の方向性確認用のラフな資料」として使うのか「経営層への稟議や施工会社との正式な打ち合わせ用の高品質なビジュアル」として使うのかで求められるクオリティと費用は大きく変わります。目的を曖昧にしたまま発注すると必要以上にコストがかさんだり、逆に品質不足で再制作が必要になったりするリスクがあるのです。

そのため依頼前に「誰に・何のために見せるパースか」を整理しておきましょう。用途が明確であれば制作側もクオリティラインを判断しやすくなり、初稿の段階から仕上がりのずれを防げます。

参考画像や具体的な指示で制作側との認識を揃える

展示会用のパースを発注する際には文字情報だけでなく参考画像を添えると効果的です。過去の出展写真や理想に近い他社ブースの画像を共有すれば仕上がりの方向性が制作者に伝わりやすくなります。

逆に「明るい雰囲気で」「スタイリッシュに」といった抽象的な表現だけでは制作者とのイメージのずれが生じがちです。配色の方向性や素材感、照明のトーンなどをビジュアルで提示すれば初稿の精度が上がり修正回数を抑えられます。加えて「優先して再現してほしい要素」と「妥協しても構わない要素」を伝えておくと制作がさらに円滑に進むでしょう。

出展規約の制限を確認したうえでパースに反映する

展示会にはブースの高さ制限や使用素材の指定、電気容量の上限といった出展規約が設けられています。規約を確認せずにパースを制作すると実際には施工できないデザインに仕上がってしまう危険性があります。

こうした事態を防ぐにはパースの制作に着手する前に主催者の出展マニュアルを入手し、制限事項を制作側へ共有しておきましょう。規約に沿ったパースを作成しておけばそのまま施工用の設計資料としても活用できるので、修正の手戻りを回避できます。

まとめ

展示会のパースはブースの完成イメージを可視化して関係者全員の認識を揃えるうえで欠かせないツールです。目的に合った種類と依頼先を選び、制作者と具体的なビジュアルで方向性を共有しながら精度の高いブースづくりを進めてください。

なお展示会で好印象を残すにはブースの設計と合わせてノベルティの活用も効果的です。森永製菓の「おかしプリント」なら、ハイチュウやラムネ、ミルクキャラメルに企業ロゴやメッセージをプリントして配布できます。パースで設計したブースにノベルティを組み込めば来場者との自然な接点が生まれ、商談のきっかけにつなげやすくなるでしょう。最小100個から注文可能でデザイン入稿後約2週間で届くため、ブース設計と並行して手配が可能です。展示会の準備でお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。