チョコレートカテゴリー担当
ロングセラーブランドの
価値向上をリードする。

大学時代、競技チアに打ち込んでいる中で、「人を笑顔にする」「心と健康を支えたい」という思いが強くなり、食品業界に絞って就職活動を行った。森永製菓に注目したのは、「おいしく、たのしく、すこやかに」という企業理念に共感したから。また、最終的に入社を決めた理由は、企業研究を進めていくうちに、自分が知っているお菓子だけでなく、食品や冷菓、健康食品まで幅広い領域の事業を展開していることを知り、多くのチャンスがあると感じたからだという。
ブランドの旗振り役として
マーケティング部の重要なミッションは、中長期戦略を見据えて、ブランドの独自価値を強化し、多くのファン獲得を目指すとともに、収益性の改善を実現していくこと。そのミッションの達成を目指し、商品開発からプロモーションまで担います。
その中でも私が担当しているのは、ロングセラーブランド「チョコボール」。具体的には、新たなフレーバーなどを検討する商品開発業務と、「おもちゃのカンヅメ」キャンペーンなどを企画するプロモーション企画業務の2軸で取り組んでいます。商品開発業務で重要になるのは、原料供給を担う調達部、品質づくりを行う研究所、生産を担う工場といった、川上から川下までの幅広い関係部署と連携することです。そのため関係部署との密なコミュニケーションを通して試行錯誤を繰り返し、最適解を導き出すことに努めています。ブランドの旗振り役として、それぞれの思いを汲み取りながら開発をまとめ上げていく過程は苦労の連続。しかし、完成した商品が店頭に並び、お客様からご好評の声をいただいた瞬間に、その苦労が報われ、次への原動力となります。

子どもだけでなく、大人も取り込んでいく
「チョコボール」の中長期戦略として、現在取り組んでいるのは、お子様に加えて大人のファンを増やすことです。少子高齢化が進む中で、お子様だけをターゲットにしていては今後の成長は見込めません。そこで注目したのが、子どもの遊び心を持った大人=キダルト(キッズとアダルトを掛け合わせた造語)という存在です。エンゼルマークを集めると「おもちゃのカンヅメ」がもらえるといった、遊び心あふれるチョコボールの仕掛けは、キダルト層の心をくすぐることができるはずだと考えました。実際に30〜40代の男女を 対象に、グループインタビューやWEB調査を行ったところ、「寝る前に罪悪感なく食べられる」「一日を楽しく締めくくるために、エンゼルマークで運試しをしている」など、いろんなシーンで楽しまれていることがわかりました。
また、この世代は、マスコットキャラクター「キョロちゃん」のアニメや、とんねるずさんが「キョロちゃん」に扮して好評を博したCMなどを見て育った世代でもあります。そうした原体験を思い出してもらい、チョコボールは子どもだけのものではなく、「大人も楽しめるお菓子である」という新たなムーブメントを起こしていこうと考えています。超ロングセラーブランドであっても、新たなチャレンジを怠らない。私の取り組みの中にも森永製菓のパイオニア精神が息づいていると感じます。

新たな切り口で、ファンをさらに拡大
特に印象に残っているのは、 「キョロクレーン缶」を生み出したことです。キダルトが夢中になるものを探るために、おもちゃ市場のデータを確認し、おもちゃ屋さんやおもちゃ博にも足を運びました。その中で、クレーンゲームが子どもから大人まで人気を集めていることに着目しました。
「キョロクレーン缶」の企画が決定してからは、より多くのお客様に向けて、どのように「キョロクレーン缶」を周知させていくかを徹底追求。「子どもの頃に果たせなかったあの夢を」、「成人の日に向けた年始の運試しに」といったメッセージづくりを、広告代理店の方々と丁寧に練り上げました。
その結果、大きな反響をいただき、チョコボールの売上実績も好調に推移しています。なかには30年間で銀のエンゼルを20枚集め、4缶の「キョロクレーン缶」を応募されたお客様も! 私たちの思いが届いたと実感し、大きな喜びを感じました。チョコボールは2027年に60周年を迎えます。それまでに多くの年代層の方々に思い出していただき、再びファンになっていただけるよう、これからも挑戦を続けていきます。

私が思う「就職先として見た際の、森永製菓の良いところ」
森永製菓は、菓子食品事業のみならず、健康・冷菓・海外(米国)事業など、多岐にわたる事業を展開しています。そのため、あらゆる視点で市場を学ぶことができ、キャリア形成のうえでも様々な経験を積むチャンスがあります。
また、チョコレート、ビスケット、キャンディー、アイスといった商品群で培われた豊富な技術力も大きな魅力です。これらの技術を融合することで、新しい商品アイデアが次々生まれます。実は今、その技術の蓄積を活かし、現場の営業と連携して新しいブランドづくりに挑んでおり、ワクワクしているところです。そうした挑戦を しやすい環境こそが、森永製菓の大きな強みだと感じています。







