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展示会のレポートの書き方の基本|必要な項目・例文からテンプレートまで

展示会に参加した後に報告書の作成を求められたものの「何をどこまで書けばよいか」と手が止まってしまう担当者は少なくありません。限られた時間で見聞きした情報を整理しきれず、あいまいな感想文のまま提出した経験がある方もいるでしょう。

本記事では展示会レポートの事前準備から書き方、実務で使える例文・テンプレートまでを解説します。わかりやすい報告書を効率よく仕上げるためのコツもあわせて紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

展示会のレポート(報告書)とは

展示会のレポートとは、展示会を見学した社員が見聞きした情報や気づきを社内へ共有するための文書です。

業界動向や他社の取り組みを社内に伝える役割を担い、「自社に取り入れられる技術やサービスを探す」「市場の方向性を把握する」といった情報収集の成果を形にするものといえます。そのためレポートには訪問したブースの概要や展示内容の要点、他社の訴求ポイントに対する分析を盛り込む必要があります。

なおレポートの読み手は直属の上司だけとは限りません。開発部門や経営層など異なる職種のメンバーが目を通す場面も想定されるため、専門用語を最小限に抑え「どのブースで何を見て、自社にどう関係するか」を端的にまとめましょう。

展示会のレポートを書くための事前準備

報告書の質を左右するのは会場に足を運ぶ前の準備段階です。当日の情報収集を効率化するために、見学前に済ませておくべき3つのステップを紹介します。

見学の目的と注目ポイントを決める

展示会には多数の企業が出展するため目的を定めずに回ると情報過多に陥りがちです。見学前に「今回の参加で何を持ち帰りたいのか」を一文で言語化しておきましょう。例えば「競合3社のブース構成と訴求メッセージを比較する」「自社の業務課題を解決しうるサービスを3つピックアップする」など具体的に設定するほど、当日の行動に迷いがなくなります。

目的が定まったら、そこから導かれる注目ポイントを3〜5項目に絞り込みます。ブースの装飾や配布物のデザイン、スタッフの声かけ方法など観察の視点を事前に決めておけば、レポート作成時に「何を書くべきか」で悩む時間を削減できるでしょう。

会場マップで回るブースを選定する

主催者のWebサイトには出展者一覧や会場のフロアマップが公開されているケースがほとんどです。見学の目的に照らし合わせて立ち寄るブースをあらかじめリストアップし、回る順番を決めておきましょう。会場の広さによっては全ブースを見て回ることが物理的に難しく優先順位の設定が欠かせません。

回遊ルートを組む際は「同じホール内のブースをまとめて回る」「休憩やセミナーの時間を挟む」といった要素も考慮します。行き当たりばったりの見学は時間のロスにつながるだけでなく、帰社後のレポートで「結局何が印象に残ったのか」がぼやける原因にもなるためです。

記録用のチェックシートを用意する

会場では多くの情報が一度に飛び込んでくるため記憶だけに頼る記録には限界があります。あらかじめ記録用のチェックシートを用意し、ブースごとに要点を書き留められる体制を整えておきましょう。シートに設ける項目は「ブース名」「出展内容の概要」「印象に残った点」「自社への応用可能性」程度で十分です。

紙のシートのほか、スマートフォンのメモアプリやクラウドのスプレッドシートを活用する方法もあります。写真や動画を撮影できる展示会であれば、チェックシートと映像を紐づけて記録しておくと帰社後の振り返りが円滑に進むでしょう。

展示会のレポートに記載する項目と書き方

レポートに盛り込むべき情報は大きく3つのブロックに分かれます。各ブロックの役割と書き方のポイントを見ていきましょう。

基本情報(展示会名・日時・会場・参加目的)

レポートの冒頭にはまず展示会の基本情報を記載します。盛り込む項目は以下のとおりです。

  • 展示会名・主催者名
  • 開催日時・会場
  • 参加者の氏名・所属部署
  • 参加目的
  • レポート作成日

基本情報はレポートの「表紙」に当たる部分であり、読み手が一目で「いつ・どこで・誰が・何のために参加したのか」を把握できるよう整理します。参加目的の欄には事前に設定した見学テーマを簡潔に記載しましょう。この部分が明確に書かれていると、後続の見学内容や所感が目的に対してどの程度達成できたかを読み手が判断しやすくなります。

見学内容・収集した情報

レポートの中核を成すのがこのブロックです。訪問したブースごとに見聞きした内容を整理して記載します。書く際は以下のようにブース単位で区切ると読みやすくなるでしょう。

  • 訪問先のブース名(企業名)
  • 展示されていた製品・サービスの概要
  • 注目した点・特徴的な訴求ポイント
  • 配布資料やデモの有無

ここで意識すべきは「事実」と「解釈」を混在させないことです。「A社のブースでは新製品Xが展示されていた」は事実であり、「A社は新製品Xの市場投入を急いでいるようだ」は解釈に当たります。事実と解釈を分けて記述することで、読み手が自分自身の視点で情報を評価しやすくなるでしょう。

所感と自社への活用提案

レポートの締めくくりとして見学を通じて感じたことと自社の業務に活かせるポイントをまとめます。所感は感想文のように漠然と書くのではなく「見学目的に対する達成度」を軸に記述しましょう。

例えば「競合3社のブースを比較する」という目的で参加した場合は「3社の訴求の方向性に共通点が見られたか」「自社と差別化できるポイントはどこか」といった観点で整理すると、読み手にとって実用的なレポートになります。

自社への活用提案なら「次回の出展で取り入れたいアイデア」「自社の製品開発に参考になりそうな情報」など、具体的なアクションに結びつく形で書くことが大切です。提案が含まれたレポートは報告で終わらず、社内の意思決定を後押しする資料となるでしょう。

展示会のレポート例文・テンプレート

ここでは展示会を見学した際に使えるテンプレートを、記入例つきで紹介します。自社のフォーマットに合わせて項目を追加・削除しながら活用してください。

■基本情報

  • 展示会名・主催者名:第○回 ○○産業展(○○協会主催)
  • 開催日時・会場:2026年○月○日(○)10:00〜17:00/東京ビッグサイト 東ホール
  • 参加者:営業部 ○○ ○○
  • 参加目的:競合3社のブース構成と訴求メッセージを比較し、次回出展の企画に活かす
  • 作成日:2026年○月○日

■見学内容(ブースごとに記載)

【A社(ブース番号:E-12)】
業務用○○システムの新バージョンを中心に展示。従来製品比で処理速度が約30%向上した点を前面に打ち出していた。ブース内にデモ機を3台設置し、来場者が自由に操作できる体験型の構成をとっていた。製品カタログおよび導入事例集を配布。

【B社(ブース番号:W-05)】
今年4月にリリース予定の○○サービスを先行展示。月額料金を既存の競合サービスより約20%低く設定する戦略で、ブース内のパネルでも価格優位性を強調していた。スタッフによる15分間のミニセミナーを1日4回実施しており、毎回10名程度の来場者が聴講していた。

【C社(ブース番号:E-30)】
既存の○○シリーズに加え、中小企業向けの廉価モデルを新たに展示。ブース入口にタッチパネル式の製品診断コーナーを設置し、来場者の業種や課題を入力すると最適なプランが表示される仕組みを導入していた。スタッフが診断結果をもとにその場で個別提案を行う流れが作られており、ブース奥の商談スペースへの誘導が自然に機能していた。

■所感と活用提案

今回の見学目的であった競合3社のブース比較はおおむね達成できた。3社に共通していたのは体験型のブース設計に注力している点であり、製品パネルの掲示よりも来場者が実際に触れられる仕組みを重視する傾向が見られた。

自社の次回出展に向けた提案として以下の3点を挙げる。第一に、A社のようなデモ機を用いた体験コーナーの導入を検討したい。デモ機の周囲に常時5〜6名の来場者が集まっており、滞在時間の延長と商談機会の創出につながっていた。第二に、B社が実施していたミニセミナー形式の情報提供は、限られたスペースでも集客効果が高く、自社ブースへの応用を検討する価値がある。第三に、C社のタッチパネル診断のように来場者の課題を起点にした導線設計は、スタッフの声かけに頼らず商談につなげる手法として参考になる。

わかりやすい展示会レポートを書くコツ

構成と項目を押さえた上で、さらに読みやすい報告書に仕上げるための実践的なコツを3つ紹介します。

事実と所感を見出しで明確に分ける

展示会レポートで読みにくさの原因になりやすいのが事実と所感の混在です。「A社は○○を展示していた。自社でも取り入れるべきだと思う」のように一つの文に事実と意見が混ざると、読み手はどこまでが客観的な情報でどこからが書き手の解釈なのかを判別しにくくなります。

対策としては「見学内容」と「所感」をレポート内の見出しレベルで分けることをおすすめします。見学内容のブロックには事実だけを淡々と記し、所感のブロックで自身の解釈や提案をまとめる形式にすると、情報の信頼性が高まり読み手も判断しやすくなるでしょう。

数値や固有名詞で具体性を持たせる

「多くのブースを訪問した」「来場者の反応は良かった」のような抽象的な記述は、読み手に情報を十分に伝えられません。「計5社のブースを訪問した」「計5社のブースで製品デモを体験した」「会場内で受け取ったカタログは12種類にのぼった」のように数値を交えると、状況の規模感が一読で伝わります。

固有名詞をはっきり報告するのも重要です。「ある企業のサービスが参考になった」ではなく「A社の○○サービスの△△機能が参考になった」と書けば、後日そのサービスを調べたい読み手がすぐに動けるようになります。レポートは書き手の記録であると同時に、読み手の次の行動を後押しする資料でもあることを意識しましょう。

見学当日中に下書きを仕上げる

レポートの精度を高める上で見落とされがちなのが「いつ書くか」です。見学から日数が経つほど記憶はあいまいになり、細部の正確さが失われていきます。理想は会場を後にしたその日のうちに下書きを完成させることです。

下書きの段階では文章の体裁を整える必要はありません。チェックシートのメモや撮影した写真を見返しながら、項目ごとに箇条書きで要点を書き出すだけで十分です。翌日以降に清書する際は記憶が鮮明なうちに残した箇条書きが骨格になるため、仕上げの時間を大幅に短縮できるでしょう。

まとめ

展示会レポートをわかりやすく仕上げるには、見学前の目的設定とチェックシートの準備が欠かせません。記載する際は基本情報・見学内容・所感の3ブロックで構成し、事実と解釈を分けて書くことで読み手が判断しやすい報告書になります。本記事で紹介したテンプレートや例文を参考に、展示会のレポート作成にお役立てください。

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