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展示会のシステムブースとは?費用・施工の流れと適した企業・業種

展示会に出展する際のブース設計ではシステムブースと木工ブースの2つの選択肢があります。

システムブースは規格化された部材を組み合わせて設営するため、短期間かつ低コストでブースを構築できる点が特徴です。

しかし一方で「システムブースと木工ブースの違いがわからない」「自社に合っているのか判断できない」と悩む担当者も少なくありません。

本記事では展示会におけるシステムブースの基礎知識と費用相場、施工の流れに加え、印象的なデザインを実現するコツを解説します。

展示会で用いられる「システムブース」とは?

展示会のシステムブースについて、まずは基本的な特徴・種類や費用相場を解説します。

システムブースと木工ブースの違い

システムブースとは規格化されたアルミフレームやパネルなどを組み合わせて設営するブース形式です。あらかじめ用意された部材をプラモデルのように接続してブースを構築するため短時間で設営と撤去が完了します。

一方の木工ブースは木材を加工してゼロからブースを作り上げる形式です。オリジナルの形状やサイズを自由に設計できるため、企業のブランドイメージや展示内容に合わせた独自のデザインを実現できます。ただし設計から施工までに時間がかかりコストも高くなりがちな点に注意が必要です。

システムブースは効率性とコストパフォーマンスを重視する企業に向いた選択肢であり、木工ブースはブランドの世界観を徹底的に表現したい企業に適しています。自社の出展目的や予算に応じて適切な方式を選びましょう。

システムブースの種類

展示会向けのシステムブースには主に「システムユニットブース」「トラスユニットブース」「ファブリックシステムユニットブース」などの種類があります。

「システムユニットブース」はオクタノルムやマキシマライトと呼ばれる汎用的なシステム部材で構成されるタイプです。短い準備期間でブースを仕上げられる一方、既製の規格部材を使う性質上、独自のデザインを打ち出しにくい側面があります。

「トラスユニットブース」はアルミ素材を三角形に接合したトラス構造が特徴です。軽さと高い耐荷重性を両立しており、直線的なラインからアーチ形状まで幅広く造作できます。フレーム自体が視覚的なアクセントとなり、先端技術や工業分野の企業イメージと相性が良いシステムブースです。

「ファブリックシステムユニットブース」はシステム部材にファブリック(布)を組み合わせて構築します。パーツを再利用しやすく持ち運びも容易なため、複数の展示会に出展する企業から支持されています。

システムブースの費用相場

システムブースの費用は3m×3m単位の「小間(こま)」と呼ばれる出展スペースのサイズをもとに計算するのが一般的です。目安としては1小間あたり30〜80万円程度が相場となります。パネルの枚数やグラフィックの面積が増えると費用も上昇する傾向です。また照明器具の追加や電気工事費、カウンター・棚といった造作物を追加すると費用は上乗せされます。

なお木工ブースと比較するとシステムブースは全体的にコストを抑えやすい傾向があります。木工ブースはオーダーメイドで設計・施工するため材料費と人件費がかさむためです。一方でシステムブースは規格部材を組み立てる方式であり、部材は複数の展示会で繰り返し使用されます。施工業者側のコストが抑えられる分、出展企業への見積もりも安くなる仕組みです。

展示会でシステムブースを活用するメリット・デメリット

次に展示会でシステムブースを選ぶ際に知っておきたいメリットとデメリットを整理してご紹介します。

システムブースのメリット

システムブースを活用する大きなメリットは設営と撤去が短時間で完了することです。規格化された部材を組み立てるだけで済むため、前日や当日の短時間で設営を終えられます。撤去も分解して梱包するだけで完了するため、展示会終了後の作業負担が軽減されます。

またコストを抑えやすい点も魅力です。木工ブースのようにゼロから設計・製作する必要がないため、デザイン費や施工費を削減できます。規格部材を使うため、木工ブースに比べて見積もり金額を抑えられるケースが多いです。

さらにレイアウトの変更が容易なこともメリットとして挙げられます。部材の組み合わせを変えるだけでブースの形状やサイズを調整できるため、展示会ごとに異なる小間サイズにも柔軟に対応可能です。

システムブースのデメリット

システムブースには注意すべきデメリットも存在します。

まずデザインの自由度が制限される点です。規格化された部材を使用するため、曲線や複雑な形状を表現することは困難です。オリジナリティを強く打ち出したい場合には不向きとされます。

また他社と似たようなブースになりやすい点もデメリットです。同じ規格の部材を使用する以上、フレームの構造やパネルの見た目は類似しがちです。グラフィックや装飾で差別化を図らなければ、来場者の印象に残りにくくなる可能性があります。

加えて大型の展示物や重量物を設置しにくい場合がある点にも注意してください。システムブースの部材には耐荷重の制限があるため、事前に施工会社へ確認しておく必要があります。

展示会におけるシステムブースの施工の流れ

展示会でシステムブースを導入する際の一般的な施工の流れは以下の通りです。スケジュールの目安としては展示会の1〜2ヶ月前までにデザインを確定させ、設営は前日〜当日に行うケースが多いです。

  • ブースデザインの打ち合わせ
  • デザイン案の作成・確認
  • 事務局への申請書類提出(電気・レイアウト等)
  • 部材の手配・グラフィック製作
  • 設営
  • 撤去

最初に行うのはブースデザインの打ち合わせであり、出展目的やブースで伝えたいメッセージ、展示する製品やサービスの内容を施工会社に伝えます。小間のサイズや位置、電源の配置といった会場条件も共有します。次に施工会社から提出されるデザイン案をもとに、レイアウトや配色、グラフィックの内容を検討し、最終デザインを確定させましょう。

デザインが固まったら展示会事務局への申請書類を提出します。電気供給申請やレイアウト申請など必要な届出を期限内に済ませておかないと当日のトラブルに繋がるため注意してください。

申請と並行して部材の手配とグラフィック製作に進みます。壁面パネルやバナー、サイン看板もこの段階で準備する流れです。展示会の設営日には施工スタッフがブースを組み立て、照明器具や棚、カウンターといった造作物も併せて設置します。システムブースは部材の接続が簡単なため、設営は短時間で完了するケースが大半です。

なお展示会終了後の撤去もスムーズです。部材を分解して梱包するだけで済み、バナーやパネルなど出展企業専用に製作したものは返却または処分することになります。木工ブースと比べて廃棄物が少なく環境にも優しいのがシステムブースの特徴です。

展示会のシステムブースを印象的にデザインするコツ

上述した通りシステムブースのデメリットとしてはデザインの自由度が制限される点です。しかしシステムブースでも工夫次第で来場者の印象に残るデザインを実現可能です。ここでは展示会における効果的なシステムブースデザインのコツを3つご紹介します。

ブランドカラーで統一感を演出する

システムブースを印象的に見せるにはブランドカラーを効果的に取り入れることが重要です。壁面パネルやバナー、カウンター、テーブルクロスに至るまで企業カラーで統一することでブース全体に一体感が生まれます。

配色のポイントとしてはメインカラーとアクセントカラーのバランスを意識してください。メインカラーをパネルの背景色として使用し、アクセントカラーをロゴやキャッチコピーに使うといった配分が効果的です。色を使いすぎると視覚的にまとまりがなくなるため、使用する色は3色程度に抑えるのがおすすめです。

オリジナルの造作を設置する

システムブースのデザインに独自性を持たせるにはオリジナルの造作物を追加することが有効です。規格化されたフレームだけでは他社と差別化しにくいため、製品展示用の棚やカウンター、サイン看板といった造作物でアクセントを加えます。

例えば受付カウンターを企業カラーで塗装したオリジナルデザインにすることでブースの顔として機能させられます。製品を陳列する棚も既製品ではなくオーダーメイドで製作すれば、展示物の魅力を引き立てるディスプレイが可能です。ただし木工造作を追加するとその分コストと納期がかかるため、予算とのバランスを考慮して検討してください。

他にもフレームに取り付けるサイン看板をLEDで照らす演出も効果的です。発光するロゴやキャッチコピーは遠くからでも目を引きやすく、来場者の関心を集めることに繋がります。

なお展示会での照明の選び方については下記の記事もご覧ください。

https://www.morinaga.co.jp/okashiprint/column/2601no27/

ブースコンセプトに合わせて部材を選ぶ

システムブースの部材選びではブースコンセプトとの調和を意識しましょう。

先進的・革新的なイメージを訴求したい場合はトラスユニットブースやメタリックな質感のパネルを選ぶと効果的です。複数回の出展を予定しているならファブリックシステムユニットブースも検討してみてください。逆にナチュラルで親しみやすい印象を与えたい場合は木目調のシートをパネルに貼ることで温かみのある空間を演出できます。

パネルの仕上げ方法も印象を左右する要素です。光沢仕上げのパネルは華やかな印象を与え、マット仕上げのパネルは落ち着いた雰囲気を醸し出します。ブースで伝えたいメッセージや企業のブランドイメージに合わせて仕上げを選んでください。

展示会でシステムブースが向いている企業・業種

システムブースは展示会への出展頻度が高い企業に向いています。年間を通じて複数の展示会に参加する場合、毎回木工ブースを発注すると費用がかさむためです。システムブースなら規格部材を活用するため都度の施工費を抑えられ、長期的なコスト削減に繋がります。

また出展予算に制限があるスタートアップや中小企業にもおすすめです。限られた予算内でも見栄えのするブースを構築できるからです。さらに海外の展示会や設営時間が限られる会場など、設営・撤去の時間に制約がある場合にも適しています。

一方でブランドの世界観を徹底的に表現したい企業や、大型の展示物を設置する必要がある企業は木工ブースを検討することをおすすめします。

まとめ

展示会のシステムブースは規格化された部材を活用することで、短期間かつ低コストでブースを構築できる手法です。本記事で解説したメリット・デメリットや施工の流れ、デザインのコツを参考に、効果的なブース設計を実現してください。

展示会での印象づくりにはシステムブースと合わせてノベルティの活用も効果的です。森永製菓の「おかしプリント」なら、ハイチュウやラムネ、ミルクキャラメルといった人気菓子に企業ロゴやメッセージをプリントして配布できます。ブースに立ち寄った来場者にノベルティを手渡すことで会話が自然と弾み、好印象を残せるでしょう。最小ロット100個から対応しており、デザイン入稿後約2週間で届くため、ブース制作と並行して準備を進められます。ノベルティ選びでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。