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美容室・美容師の集客力をアップする、おすすめの販促法11選

全国にある美容室の数はコンビニの数倍とも言われ、その熾烈な競争を勝ち抜くためには集客力が鍵となります。「カットの技術には自信があるのに集客に苦戦している」「念願の美容室を開業(あるいはフリーの美容師として独立)することになったけれど、どうやって集客すればよいか分からない」……そんなお悩みをお持ちの方のために、集客力アップに効果的な販促法をご紹介します。
美容室・美容師の販促の重要性
腕さえよければ自然と顧客が集まってきたのは、ひと昔前の話。現在の過当競争とも言える状況下では、自らの魅力をいかにアピールして集客につなげるかが重要です。
美容室は競争が激しい
美容室の数は毎年右肩上がりで、平成30年度で251,140件、直近の5年間に3,562件増加しています(厚生労働省「衛生行政報告」より)。人口が減少する中で、熾烈な競争が起こる環境であることが容易に想像できます。
低価格路線の経営は厳しい
顧客が美容室に求めるのは価格だけではありません。「自分に似合った髪型」や「髪の悩みを解決してもらうこと」、「癒しの贅沢」といったさまざまな価値が求められる時代です。集客のために価格を下げれば、低価格競争に巻き込まれることになり、それに耐えうる体力(資本力)を求められることになります。
安定経営には効果的な販促が必須
経営の安定に必要なのは売上げですが、美容室の売上げは常連客が占める割合が多いのが特徴です。売上げを増やすためには新規顧客の集客と同時に、既存顧客を離客させない施策も求められます。こうした集客力をアップさせるために必須となるのが販促です。
販促のポイント
思いつきで販促を行なっても効果は期待できません。販促のポイントをしっかり踏まえ、計画的に施策を行うようにしましょう。
どのような価値が提供できるかを明確にする
最初に、どのような価値が提供できるかを明確にしましょう。例えば「どんな髪型にも対応できる」「薬剤はオーガニックにこだわり、頭皮の肌荒れに対応できる」「薄毛や育毛に対応できる」など……。独自の価値をアピールできれば他店と差別化できます。
美容室の商圏は限定的
美容室の顧客は自宅やオフィス、学校が近くにあったり、通勤や通学途上という人が大半です。近場=通いやすいことが強い来店動機になっているのです。美容室は地域密着型のビジネスなので、商圏を意識した販促が必要です。
離客の原因を知る
新規顧客は近隣に引っ越してきた人以外は、他店から離客した人です。離客の理由は「理想の髪型にならなかった」「担当者が辞めた」「新しい担当者と合わない」「気になる美容室を見つけた」など、技術や接客での不満が含まれていることが少なくありません。すぐれた技術や心地よい接客をアピールすることも重要です。
ターゲットを絞る
不特定な引っ越し層を狙うより、現在の美容室に不満がある人をターゲットにする方が効果的です。また、自分の店舗がどんな顧客をメインにしたいかをイメージしておくことも、確かな販促につながります。
美容院が活用できる11の販促法
店舗の販促にはオンラインを用いたものと、リアルなものがあります。どちらか一方ではなく、複合的に運用することで相乗効果が期待できます。なお、販促費用の目安は売上の6〜8%とされています。
1.ホームページやブログで情報発信
美容室を探している顧客の多くがホームページを見ています。コンセプト、メニュー・料金、ヘアスタイル、スタッフ紹介、お客様の声、ご予約・お問い合わせといったコンテンツで構成します。
文章を書くことが好きな人であれば、コンスタントにブログ記事を公開することで集客効果も得られます。アクセスが増えれば広告費用を減らすことも可能です。
記事には店舗やスタッフの特徴などを知ってもらうほか、提供しているサービスの情報も提供していきます。たとえば「地域名 白髪染め」といったキーワードで検索をして美容室を探す顧客向けに、適切な情報を提供できる記事を用意しておくなど、顧客の悩みと、それを解決できる自分たちのサービスを考えながら記事を作りましょう。
2.SNSの活用
店舗の情報を手軽に発信するにはSNSの活用が有効です。SNSによって販促手法が異なりますので、有名な3種について紹介します。
インスタグラム
ビジュアルメインのおしゃれなイメージが美容室のマーケットと相性がよく、多くの美容室・美容師が集客やブランディングに利用しています。店舗のイメージアップにつながるよう、写真の出来栄えには細心の注意を払って投稿するのがポイントです。
ツイッター
ツイッターのメリットは手軽な情報発信です。店舗スタッフのキャラクターや近況を知ってもらうために有効です。来店時に提示できるツイッター限定クーポンなどリアルタイム性のある情報を発信しましょう。
フェイスブック
充実したビジネス情報を提供できるのが特徴です。キャンペーン情報ばかりでなく、専門家による情報提供も集客の鍵となります。美容室であれば、プロがオススメするヘアケア用品やサロンのコンセプト、創業エピソードなどを投稿して信頼感を高めましょう。
3.立て看板
通りがかりで見つけた雰囲気のよい美容室をネット検索する人は少なくありません。おしゃれで目立つ看板を心がけましょう。
4.美容室掲載サイト(ポータルサイト)
美容室検索で多くの人が利用しています。代表格であるホットペッパービューティーは月々固定費がかかりますが、予約機能が充実していたり、クーポンを臨機応変に出すことができます。楽天ビューティーやEPARKビューティーなど予約があったときだけ支払う成果報酬型のサイトもあります。
5.インターネット検索広告
Goole検索で検索をした人を対象にした広告も有効です。予算の範囲で、広告がクリックされた数だけ課金される仕組みです。クリック単価は、検索キーワードによって変わります。たとえば、最寄駅の圏内にいる人に向けてのみ広告を展開するなど、エリアや時間帯を指定した広告展開をすることによって、広告予算を最適化できます。
6.Googleマイビジネス
エリアを限定してサービスを提供しているビジネスオーナーのためのオンラインツールです。登録することでGoogleの検索結果やGoogleマップの検索時に店舗情報を表示できます。Google利用者が、店舗の近くで検索したときに、検索結果やGoogleマップ上に表示できるようにするなど、対策を行うようにしましょう。登録は無料です。
7.折り込みチラシやポスティング
インターネットをあまり使っていない方にも店を知ってもらうことができる昔ながらの販促法です。ポスティングは1回だけでなく、繰り返し行うことも重要です。目に触れる機会も増えれば、認識されやすくなります。チラシには、お得なクーポンなど、来店アクションへとつながる特典を記しておくといいでしょう。
8.紹介キャンペーン
友達紹介キャンペーンや入学キャンペーンなどを実施しましょう。友達紹介キャンペーンで紹介者と紹介された人の両方にクーポンを出すなどして、新規顧客を増やす効果が期待できます。紹介者を介した顧客はリピーターになることも期待できます。
大学や専門学校等が近くにある美容室では入学シーズンに入学キャンペーンを行うことで新規顧客をゲットできます。やはりクーポンを発行して囲い込むことで在学中ずっと通ってくれる顧客に育てましょう。
9.次回予約
既存顧客を維持するための重要な販促法です。初回の顧客に対して次回予約をすれば割引するようなサービスは効果的です。既存顧客の割合が高いほど、新規顧客獲得コストが減るため、利益率は高くなります。
10.スタンプカード
ポイントを貯めると段階的にプレゼントを提供できるような制度を導入すれば、離客を防ぐことができます。スタンプカードには連絡先や、QRコードを載せて予約しやすい仕組みも盛り込んでおきましょう。
11.LINE公式アカウント
LINE公式アカウントは積極的に利用したいツールのひとつです。メリットは、既存顧客にお知らせを一斉配信できることと、個別にお礼メッセージを送れること、LINEから予約が取れるようになること。
個人アカウントではなくお店の公式アカウントであれば、プライバシーを気にせず互いにコミュニケーションできるようになります。また、休眠顧客宛にクーポンを送るなど、掘り起こしにも効果を発揮します。
美容室の販促にも使える「おかしプリント」
美容室の開業や周年記念でオリジナルのノベルティを配布する場面も多いかと思います。こうした記念ノベルティでのおもてなしも販促のひとつです。
ハイチュウや、小枝、おっとっとなど、誰もが知っているお菓子のパッケージをオリジナルデザインのノベルティを提供できる「おかしプリント」では、美容室に限らず多くの店舗での販促活動にご活用いただいています。
たとえば、LINE公式アカウントを顧客に登録してもらうことは少しハードルが高いですが、登録のお礼としてオリジナルのお菓子をお渡しすることで、登録を促進されている店舗事業者もあります。
ホームセンターの「島忠・HOME’S(ホームズ)」では、LINE公式アカウントの登録のお礼にオリジナルのハイチュウをプレゼントするキャンペーンを展開していました。
美容室なら、「美容シチュウ」といったダジャレパッケージのハイチュウを配布したり、おしゃれさをアピールするためにデザインに凝ったりと、顧客に強い印象を与えられるコミュニケーションに活用できるのではないでしょうか。「おかしプリント」で店舗を効果的にアピールして常連客を増やしましょう。