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飲食店の集客方法17選|新規・リピーター別の販促アイデアとツール

どれほど美味しい料理や質の高いサービスを提供していても、来店してもらえなければ売上にはつながりません。そのため効率よく集客する手段として多くの店舗が販促に力を入れています。
本記事では「味には自信があるのに思うように集客できない」「雰囲気の良い和食店をオープンしたが、集客方法が分からない」「広告費をかけているのに効果を感じられない」
といった悩みを持つ方に向けて、販促の基本的な考え方と飲食店で実践しやすい販促ツール・アイデアを紹介します。
飲食店の集客課題を解決するポイント

日本全国にある飲食店の数は、2020年時点で225万8,488件に上ることがわかっています(e-Stat 政府統計の総合窓口「衛生行政報告例 衛生行政報告例 年度報」より飲食店営業のカテゴリを集計)。
また現在も飲食店は増加傾向にあり、今後人口が減り続けていく中で、競合の飲食店は続々とオープンし続けているのです。このような厳しい競争を勝ち抜くためにも、飲食店は下記のポイントを押さえる必要があります。
ターゲット(ペルソナ)を明確にすること
効果的な集客を行うためには、まず「誰に来てほしい店なのか」を明確にすることが欠かせません。
特に年齢・性別・利用シーン(ランチ/ディナー/一人/家族/仕事帰りなど)が曖昧なままでは、販促を行ってもターゲットへのメッセージがぼやけてしまいます。そのため計画的な集客を行うべく、
- 近隣で働く会社員のランチ需要を狙うのか
- 週末に家族で利用される店を目指すのか
- 仕事終わりの一人客や常連を増やしたいのか
などターゲット像を設定することから始めましょう。「誰に向けた店なのか」を言語化することが、集客の第一歩となります。
リピート客を見据えること
飲食店経営において、安定した売上をつくるうえで重要なのが「リピート客を増やすこと」です。
一般的に「売上の8割は、2割のリピーターが生み出している」と言われています。また利益面においても、リピート客が増えれば、集客コストを抑えながら、安定した来店と売上を見込めるようになります。
加えてリピーターは単に何度も来店してくれるだけでなく、友人や家族への紹介、口コミ投稿などを通じて、新たな来店を生み出す存在にもなります。
そのため飲食店の販促では「新規客を集めること」だけでなく、「もう一度来たいと思ってもらう仕組みをつくること」を意識することが欠かせません。
販促を考える際は、
- どうすれば初回来店につなげられるか
- どうすれば次の来店につなげられるか
- どうすれば常連として定着してもらえるか
という視点を段階的に整理し、リピートを前提とした集客設計を行うことが、売上アップへの近道となります。
理想的な集客サイクルを作ること
飲食店を経営するうえで重要なのが、「売上げ=客数×客単価」という計算式の理解です。
売上げを上げるためには「客数」か「客単価」を上げる必要があります。「客単価」を上げるためには、料理の質やサービスの向上が伴わないと簡単に客離れしてしまうため、その点を踏まえて努力する必要があります。
どのような顧客をターゲットに、どのような料理とサービスを提供するのか、店のコンセプトも再確認しておきましょう。
飲食店の集客力を高める4ステップ

飲食店の集客で重要な点は現状把握から戦略設計、施策実行、改善までを一連の流れとして考えることです。ここでは初めて販促に取り組む経営者でも取り組みやすい「集客力を高める4つのステップ」を順番に解説します。
STEP1|現状を見える化する(来店経路・客層)
まず取り組むべきなのは「今、どのようなお客様が、どこから来店しているのか」を把握することです。
感覚や思い込みではなく、事実ベースで現状を整理しなければ、的外れな集客施策になってしまうため、以下のポイントを整理してみましょう。
- 来店のきっかけは何か(Googleマップ、口コミ、チラシなど)
- 来店客の属性(年齢層・性別・利用時間帯など)
- 新規とリピーターの割合
こうした情報を書き出すだけでも、自店の強みや弱点が見えてきます。集客の改善は「分析」から始まるため、飲食店の「今」を整理してみてください。
STEP2|集客戦略を設計する
現状を把握し次に行うのが集客戦略の設計です。ここでは以下のように「誰をターゲットに、どのような価値を、どの手段で伝えるか」を明確にします。
- ランチの新規客を増やしたいのか
- 夜のリピーターを増やしたいのか
- 客単価を上げたいのか
目的によって選ぶ施策は大きく変わります。
ターゲット(ペルソナ)・目的・手段をセットで考え、飲食店を経営しながら取り組める「無理のない集客計画」を立てることが重要です。
STEP3|施策を実行する
戦略が決まり次第施策を実行します。この段階で重要なのは「完璧を目指さず、まずやってみる」ことです。例えば以下のような集客は、実際にやってみなければ効果が分かりません。
- Googleマップの情報を整備する
- SNSで定期的に投稿する
- 店頭POPやメニュー表を見直す
小さく始めて反応を見ながら進める意識が大切です。後述する集客方法の例を参考に、自店舗で取り組めそうな集客方法を2~3個ほど選択して実際にチャレンジしてください。
STEP4|PDCAを回して改善・リピート設計を行う
飲食店の集客は「やって終わり」ではありません。実行した後は必ず効果を次のように振り返り、改善につなげていく必要があります。
- 来店数は増えたか
- リピーターは増えているか
- 思ったほど反応が出なかった施策は何か
こうした結果をもとに改善を繰り返すことで、少しずつ集客の精度が上がっていきます。中でも重要なのが、再来店につながる仕組みづくりです。
PDCA(計画 → 実行 → 評価 → 改善)を何度も回しながら、自店舗に合う集客方法を育てていくことが、売上げアップにつながります。
飲食店の集客で気をつけたいポイント

上述した通り、やみくもに販促しても意味はありません。販促を行う前にチェックしするべきポイントを確認しておきましょう。
商圏を意識する(立地の悪い飲食店・田舎店舗)
販促を行う際は、地元に向けてアピールすることを意識しましょう。地域限定の折り込みチラシやポスティング、地域メディアのプレスリリースは効果が期待できます。
ネットでも「地域名 焼肉」などの検索に対応できるようにしておくことが重要です。口コミなどで評価が上がれば、出張者や遠方から足を運んでくれるお客さんの来店も期待できるようになります。
自分の店や顧客に合った販促を考える
飲食店の業態によって有効的な集客手法は異なります。カフェや居酒屋などは、通りがかりの軽い動機から来店することが多い「目的性の低い業態」です。一方高級レストランや割烹料理店などは、事前に行くべき店と日時が決まっていることの多い「目的性の高い業態」です。
前者に有効な販促は立て看板やハンディング(街頭配布)であるのに対し、後者はグルメサイトやネットなどの口コミが有効な販促となるでしょう。業態に合わない販促にいくらお金をかけても、思ったような集客にはつながらないので注意が必要です。
販促計画と予算
販促には日常的に継続して行う施策と、オープン時や周年記念、季節イベントなどの単発施策があります。年間を通して安定した売上を確保するためには、イベントを踏まえた計画的な販促設計が欠かせません。
なお販促予算の目安としては、一般的に売上の3〜5%程度を設定するケースが多いとされています。ただし開業直後や新規顧客の獲得に力を入れたい時期には、これより高い割合を投じることもあり、店舗の状況や販促の目的に応じて柔軟に考えることが重要です。
飲食店の集客4選 – オンライン
売上げの鍵となるリピーターを育てるためにはまず新規顧客を獲得しなければなりません。ここではオンラインで実施できる新規顧客獲得に有効な販促ツール・アイデアをご紹介します。
ネット媒体やグルメアプリ
「食べログ」「ぐるなび」「Retty」などのグルメ媒体に登録し、店舗情報や写真を掲載するだけでも、集客につながる導線をつくることができます。
ただし情報を掲載するだけでは十分とは言えません。料理の魅力が伝わる写真や、評価の高い口コミがあるかどうかが来店判断に大きく影響します。
食欲をそそる写真を用意することに加え、口コミ投稿を促す仕組みづくりや、投稿者への特典を用意するなど、評価を高める工夫も重要です。
SNS
SNSは公式アカウントを通じて商品やサービスの魅力だけでなく、店舗の雰囲気や考え方を継続的に伝えられる販促手段です。地域や年齢層を絞った発信がしやすく、地元の新規顧客獲得や来店のきっかけづくりにも向いています。
SNSの中でも、インスタグラムは写真や動画による訴求力が高く、20〜30代の女性を中心に支持されています。新メニューや限定メニューをビジュアルで伝えることで、来店意欲を高めやすい媒体です。
X(旧Twitter)は即時性と拡散力が強く、話題性のある情報を短く発信することで、短期間で認知を広げる効果が期待できます。
フェイスブックは実名制による信頼性が特徴で、30〜40代の利用者が多く、店舗のこだわりや想いを文章で丁寧に伝えたい場合に適しています。
なおSNS全般として継続的な更新や運用ノウハウが求められるため、負担に感じるケースもあります。運用が難しい場合はSNS運用を代行する有料サービスを活用するのも一つの選択肢です。
ホームページ作成とSEO対策
グルメアプリやSNSで店舗を知ったあと、多くの人は公式ホームページを確認します。そのため、ホームページは集客導線の最終確認地点として欠かせない存在です。ネット媒体やSNSだけで販促を完結させている店舗も多い中、ホームページを持っているだけでも信頼性や安心感の面で有利に働きます。
ホームページでは食材へのこだわりや店舗の歴史、コンセプトなど、他の媒体では伝えきれない情報を丁寧に掲載することが重要です。また「地域名+業態(例:地域 和食)」といった検索で上位表示されるよう、検索エンジンを意識したSEO対策を行うことで、継続的な集客につなげることができます。
Googleマップ(MEO)
近年の飲食店の集客で、特に重要度が高まっているのがGoogleマップを活用したMEO対策です。「地域名+業態(例:渋谷 居酒屋)」で検索するユーザーは来店意欲が高く、検索結果に表示される店舗情報が、そのまま来店の判断につながります。
またGoogleマップ上では、以下の情報が一目で確認できるため、情報が充実している店舗ほど選ばれやすくなります。
- 営業時間
- 定休日
- メニュー
- 写真
- 口コミ
まずは「Googleマイビジネス(現:Googleビジネスプロフィール)」に無料登録し、正確な店舗情報を整えることから始めましょう。写真の追加や口コミへの返信を継続的に行うことで、検索結果での表示順位向上も期待できます。
飲食店の集客9選 – オフライン

オフライン集客は地域の生活動線や人の流れに直接アプローチできる点が強みです。ここでは飲食店が実践しやすいオフライン施策を中心に、新規顧客獲得に効果的な集客アイデアをご紹介します。
地域メディアへのプレスリリース
地域の人たちに親しまれているフリーペーパーやラジオなどのメディアに露出することも有効な販促で、幅広い年齢層の新規顧客獲得に向いています。注目されるような目玉商品やお店の特徴などをアピールして興味を持ってもらえれば、少し遠くても足を運んでくれる可能性があります。
折り込みチラシ
地域密着型ビジネスである飲食店経営に有効とされるのが、新聞の折り込みチラシです。折り込みチラシ1回の反応は0.1%程度と言われていますが、3~5回繰り返すことで効果が期待できます。折り込みチラシを見るのは女性や高齢者が多いため、女性やファミリー向けの飲食店に特に効果を発揮します。
ポスティング
新聞をとっていない若い世代や一人暮らしの学生には、ポスティングが有効です。配布エリアや曜日、時間などをずらしてテストしてみて、最も反応が良かったものを採用するようにしましょう。
周辺店舗への置きチラシ
自分の店の周辺に、チラシをおいてくれるような店があればお願いしましょう。同じ商圏に暮らしている新規顧客の獲得に効果があります。もしチラシを置いてもらえたときは、自分の店にもその店のチラシを置いてあげましょう。
目玉商品・映える商品の開発
新規顧客の来店を促すうえで重要なのは「驚き」や「印象に残る体験」を提供できるかどうかです。目玉商品やSNSで話題になりやすい“映える商品”があると、来店のきっかけをつくりやすくなります。
特に初来店の顧客は価格や立地だけでなく「どのような体験ができそうか」を重視する傾向があります。そのため写真を見ただけで魅力が伝わる商品を用意することが効果的です。チラシやSNSに掲載する写真は、料理の魅力やボリューム感、店の個性が伝わるよう、食欲をそそるクオリティを意識しましょう。
ハンディング
店のチラシを入れたティッシュなどを街頭配布するのも新規顧客の獲得に有効です。単なるティッシュよりも、除菌ウエットティッシュやマスクであれば、もらった方もより嬉しく、記憶にも残りやすくなります。
看板
A型看板やタペストリー、のぼりなど、視認性の高いツールを設置することで通りすがりの新規顧客の来店を促すことができます。重要なのは店の雰囲気やコンセプトに合った、目にとまりやすいデザインにすることです。
たとえば日替わりメニューを手書きで掲示している洋食屋であれば、「手作り」「温かみ」といった印象が伝わりやすく、料理への期待感を高める効果も期待できます。
ウーバーイーツ
主に都市部ではデリバリーサービスを行うウーバーイーツへの登録も要検討です。コロナ自粛以降デリバリーを行う飲食店が増え、利用者も増加しています。
料理が手元に届くまで多少時間がかかるので料理は限定されるものの、必要に応じてデリバリーメニューを開発しましょう。ウーバーイーツに登録しておけばお店の認知度アップにもつながります。
飲食店の集客4選 – リピーターを増やすための施策

新規顧客を獲得した次はリピーターに育てるための販促を実施しましょう。下記ではリピーターを増やすための販促ツール・アイデアをご紹介します。
メンバーズカード・ポイントカード
リピーター獲得の第一歩は、初回来店時にメンバーズカードやポイントカードを発行することです。アンケートへの回答などを条件にメンバー登録してもらい、その場でカードを渡すとスムーズに導入できます。あわせて次回使えるクーポンや特典を用意すると、登録率が高まります。
アンケートでは、店舗からの情報発信ができるよう、メールアドレスやLINEなどの連絡先を取得しておきましょう。
なお一般的に、3回以上来店すると定着率が大きく高まるといわれています。そこでポイント制度は、3〜5回来店といった少ない回数で特典が受けられる設計にするのが効果的です。
ダイレクトメール
しばらく遠ざかっている休眠客にクーポンを兼ねたハガキを送れば、再来店の効果が期待できます。またメンバー登録をしてくれた初回客にも挨拶をかねたハガキを送るようにしましょう。
LINE公式アカウント
お客様と継続的に接点を持つ手段として、LINE公式アカウントは非常に有効です。飲食店の公式アカウントに登録してもらうことで、既存のお客様に向けて「限定メニュー」や「本日のランチ」などの情報を一斉配信できます。
また来店後のお礼メッセージを送ったり、LINE上で予約を受け付けたりすることも可能です。日常的に使われているLINEを通じて情報を届けられるため、開封率が高く、再来店のきっかけづくりにつながります。
ノベルティ配布
店の周年記念やイベントに合わせて名入りのノベルティを配布することはリピーター獲得に効果的な施策です。エコバッグやトートバッグ、ステーショナリーなど、日常的に使えるアイテムは特に喜ばれやすく、自然と店舗名を思い出してもらうきっかけになります。
またメンバーズ登録やLINE公式アカウントへの登録特典としてノベルティを用意すれば、登録促進にもつながります。単なるプレゼントにとどまらず、「記憶に残る体験」を提供できる点がノベルティ施策の大きな強みです。