サステナブルなお仕事No.1

地球も人のくらしも
守れる仕組みを考える
カナダ生まれのあん先生。
日本の昔ながらの生活に、
日本人より
もくわしくて、 その知識も使い、地球と
みんなの生活を守っていくには
どうすればいいかを考えているよ。
Q1.
どんなお仕事クエッ?
生活が便利になるにつれ、地球の自然が こわれています。
環境を守りながら食べ物をつくり、くらしていくための 仕組みを研究し、今は、特に環境による変化の 影響(えいきょう)を受けやすい、 小さい規模(きぼ)の漁業や 農業の人たちをどう支えていくかを考えています。

大学で授業もします。わたしのクラスは 95%が外国人で、 まるで小さな国際連合。
半分は経済(けいざい)的に 困難(こんなん) な国から来ている人たちで、かれらは、 学んだことを活かして自分の国の課題を 解決したいと 思っています。
Q2.
なぜ、そのお仕事を選んだクエッ?
美しい自然を守りたい、弱い立場の人の 助けになりたいからです。
そして、出会いにめぐまれたからです。
日本へ来て、伝統的な暮(く)らしや農山漁村について調べ、 本を書いていたのですが、声をかけてもらい、国の機関の、 環境に関わる色んな仕事もするようになりました。
大学の先生も、声をかけてもらって始めました。
目の前に来たチャンスをつかむことも大切です。
Q3.
仕事で苦労したこと、感動したことは何クエッ?
強く心に残っているのが、石川県・輪島(わじま)の 海女(あま)さんたちとのこと。海女は海にもぐって 貝などをとる、昔からの女性の仕事です。文化と自然を いっしょにして守る方法として、その仕事を国の重要無形 民俗(みんぞく)文化財にしようと調査をしていたのですが、 なかなか話をしてくれない。
でも、いっしょに海にもぐったら心を開いてくれました。

文化財になることが決まってお礼を言いに行った時、 船着き場に海女さんたちが来てくれ、その一人のおばあさんが 言ってくれました。
「自分たちが、まさかそんな対象になるなんて思わなかった。
ありがとう」って。思い出すと今もなみだが出ます。
Q4.
どんな子どもだったクエッ?
5人兄弟の真ん中。とてもはずかしがり屋で、みんなの前で 話そうとすると顔が真っ赤になりました。
小学生のころにいたのはちょっと田舎の平原地帯。 学校から帰ったら外で遊ぶのがうちの決まりで、 自然の中で遊びました。
図書館で週1回、本を借りるのも決まりで、本もよく読みました。

旅行もよく連れていってもらいました。
小学1年生の終わりに1ヵ月、学者だった父の仕事に 家族でついて行き、メキシコを旅しました。
初めて見た経済的に困難な国の様子が、弱い立場の人の助けになりたい という思いのもとになっています。
父はきびしい人でしたが、色々な勉強のチャンスをくれ、 失敗しても学んだことを生かせばいいなど、 大切なことをたくさん教えてくれました。
Q5.
未来の大人たちへ
遊びながら自然に目を向けてください。
自分の目で見て、耳で聞いて、体で感じる体験学習が大事です。
また、わたしは今、フィアレス(きょうふをなくす)を 仲間と約束し、自転車、海での水泳など、さまざまなことに チャレンジしています。
自分の中のこわさや不安を乗りこえると、 新しい世界が見えますよ。

ちなみに、自転車に乗る時はポケットに 「森永 塩キャラメル」。
海からあがって、 ホットケーキにバターとカナダのメープルシロップを たっぷりかけて食べるのがとても幸せな時間です。
プロフィール
カナダで生まれ、高校生と大学生の時に1年間ずつ日本に留学。カナダの大学を卒業後に日本に住み、 日本の生活や農村について研究して本を書く。その後、自然保護と農業の発展(はってん)を考える 委員会や、気候変動の報告(ほうこく)書を作成する仕事などをつとめた。「にほんの里100選」を選んだ メンバーの一人でもある。 2009年からは上智大学の大学院で地球環境学を教えている。