プロテインバーを食べることで体脂肪は増える?inバープロテインのエネルギー量などを解説
プロテインバーは、コンビニやドラッグストア、スーパーなどで手軽に購入できる栄養補助食品です。気分転換にお菓子を食べる代わりに、少しでも良質な栄養素等を摂りたいとプロテインバーを選んでいる方もいるのではないでしょうか。その一方で、「栄養素等が摂れる=エネルギー量も多いのでは?」と気になる方もいるかもしれません。
本記事では、プロテインバーを食べることで体脂肪が増えるのか、inバープロテインを例に挙げて解説します。
体脂肪が増える原因は?
まず、体脂肪が増える原因の一つは、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多くなることにあります。使い切れなかったエネルギー源を脂肪として身体に蓄えるため、それによって体重が増えてしまいます。
特定の食品を食べたからといって体脂肪が増えるわけではなく、食事や間食を含めたトータルの摂取エネルギー量が重要になります。プロテインバーを食べたからといって、直接的にそれが原因で体脂肪が増えるわけではなく、トータルの摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回らないように調整することが大切だと言えるでしょう。
しかし、「食べる量が多いのに体脂肪が増えにくい人がいる」と感じることもあるのではないでしょうか。体脂肪の増えにくさに関わる要因の一つに筋肉量があると考えられます。
筋肉量は基礎代謝量にも関係している
身体は、心臓を動かし、体温を維持するなど、なにもしていなくても生命を維持するためにエネルギーを使っています。この生命活動に最低限必要なエネルギー代謝の量を、「基礎代謝量」と呼びます。
基礎代謝量のピークは10代と言われています。その後、年を重ねるとともに低下しますが、筋肉量が多いとそれに伴い基礎代謝量は高くなります。体脂肪が増えにくい人は、筋肉量が多いことで、基礎代謝量が高いことも若干ではあるかもしれませんが、影響があるのかもしれません。
【参考】基礎代謝量
参照日:2020年7月27日
身体づくりに欠かせないタンパク質摂取
身体の材料となっているタンパク質は、身体づくりに欠かせない栄養素です。
身体づくりとして、減量を行う中で、食事量が減ってタンパク質が不足してしまうことがあるかもしれません。
必要なタンパク質を確保しつつ、脂質や糖質をバランス良く摂取することが大切です。詳しくは「タンパク質と筋肉の関係性。筋肉量維持は運動と栄養摂取が決め手」で解説しています。
プロテインバーの気になるエネルギー量
タンパク質を補える栄養補助食品のプロテインには、粉末、ゼリー飲料、ドリンクタイプ、バータイプなどさまざまな種類があります。どの種類もタンパク質を手軽に摂取できることが特徴です。種類によって味や、含まれている栄養素、エネルギー量が異なりますが、プロテインバーに含まれている栄養素やエネルギー量の例を次に紹介します。
inバープロテイン5種類のエネルギー量を比較
店頭に並ぶプロテインバーの種類は幅広いですが、ここでは、inバープロテインのエネルギー量とタンパク質量を紹介します。inバープロテインは、焼きチョコタイプの「ベイクドチョコ・ベイクドビター」、ウェファースタイプの「ウェファーナッツ・ウェファーバニラ」、グラノーラタイプの「グラノーラ」の計5種類あります。
5種類の中で一番エネルギー量が多いのは「ベイクドチョコ」で、茶碗に軽く盛ったごはん(120g:202kcal)と同じくらいのエネルギー量です。焼きチョコタイプ(ベイクドチョコとベイクドビター)はinバープロテインの中で最もタンパク質量が多い商品です。エネルギー量は多いですが、より多くのタンパク質摂取が必要な場合は、活用できるのではないでしょうか。
ウェファースタイプとグラノーラタイプのタンパク質量は約10gで、エネルギー量は、inバープロテインの中でグラノーラタイプが一番低いのが特徴です。
食事で概ねエネルギー量を確保できている人が、間食でエネルギー量の多いお菓子を食べると、トータルの摂取エネルギー量が消費エネルギー量を超えてしまう可能性があります。その場合は、エネルギー量の多いお菓子をプロテインバーに置き換えるのもおすすめです。
例えば、1個300kcalのアイスクリームや、1袋332kcalポテトチップスを食べる代わりに、プロテインバーを食べると、摂取エネルギー量を少し抑えられるのではないでしょうか。
軽食やお菓子とプロテインバーのエネルギー量を比較
プロテインバーを活用するシーンには、小腹が空いたとき、食事のタンパク質量が不足したとき、運動前後の栄養補給、リラックスしたいときなどがあると思います。このようなシーンでよく食べられている、軽食やお菓子などのエネルギー量を見ていきましょう。
参照日:2020年7月23日
上記の4種類の食べ物とinバープロテインを比較すると、焼きチョコタイプとウェファータイプの方がエネルギー量は多いです。摂取エネルギー量を気にしている場合は、上記の軽食を選ぶのも良いかもしれません。このような軽食には糖質が多く含まれており、糖質は速やかにエネルギー源として使われるため、運動前後の栄養補給にもよく使われていると思います。一方で、糖質を適度に控えたいときやタンパク質摂取を重視したい場合、プロテインバーを選ぶのもおすすめです。
エネルギー量ができるだけ少ないプロテインバーを選ぶなら
いろいろな種類があるプロテインの中で、プロテインバーが食べやすく、好みに合っているという人もいるかもしれません。プロテインバーを食べたいけれど、摂取エネルギーをできるだけ控えたい場合は、エネルギー量が少ないものを選ぶと良いと思います。エネルギー量が少ないおすすめのinバープロテインは、「ベイクドビター・グラノーラ」の2種類です。
●inバープロテイン ベイクドビター
糖質40%オフのベイクドビターは、ベイクドチョコよりもエネルギー量が20kcal少ないのが特徴です。エネルギー量がベイクドチョコよりも少ないにもかかわらず、同等のタンパク質量が摂れます。また、食物繊維も6.8g摂取できます。
焼きチョコタイプは食感が良く、お菓子感覚で食べられるプロテインバーです。特にベイクドビターはココアの苦味が程よく、甘いものが苦手な人にもおすすめです。
●inバープロテイン グラノーラ
大豆パフ、オーツ麦フレークのグラノーラに、レーズン、ドライストロベリー、ドライクランベリーなどのドライフルーツを合わせたプロテインバーです。脂質が控えめにもかかわらず、タンパク質を10g摂取できます。
噛み応えがあり、ドライフルーツの甘味を楽しめます。グラノーラを片手で食べられる手軽さは、忙しい日にも活用しやすいのではないでしょうか。
まとめ
プロテインバーのエネルギー量は製品によってさまざまです。食事を軽めにしか食べられなかったときや、運動前の栄養補給など、タンパク質を積極的に補給したいシーンで、エネルギー摂取過剰に注意しながら、補食として上手にプロテインバーを活用してみてください。