森永ミルクキャラメル開発よもやま話

森永の創業期に発売されたキャラメルが、「森永ミルクキャラメル」として皆様にご愛顧いただけるようになる
現代までのあゆみを連載の形でご紹介していきます。

  • 第一話
  • 第二話
  • 第三話
  • 第四話
  • 第五話
  • 第六話

第五話(1918年〜1928年)

大正7年、取締役支配人・松崎半三郎が初の渡米。この目的ひとつは、大量の注文に応じるための自動包装機の輸入でした。しかし、当時はアメリカでもキャラメルに自動包装機を使用しているところは少なく、たいていは森永同様の手包装。けれども製菓機械を製造販売している会社を訪ね、キャラメル包装機とカット&ラッピングの機械を1台づつ輸入することになりました。ただ、この包装機を実際に使用してみたところ、アメリカほど油脂分の多くない日本のキャラメルには向かず、実用には適しませんでした。次に輸入したのは、イギリスの製品2台。
しかしこれも、1分間に120粒包装したところで熱を帯びてしまい、問題のあるものでした。そんなわけで、前述の輸入機械を参考に、外国人包装技術師を雇うなどして森永独 自のものを開発する努力が始まったのです。研究試作を重ね、最終的に森永の技術陣の手によって満足できるものが完成したのは、松崎支配人の渡米から実に10年後のことでした。
このページのトップへ
  • MORINAGA MUSEUM なつかしのポスター・広告を公開中!