ウインナー・ソーセージの栄養素・タンパク質量、違いを解説
ウインナーやソーセージは、そのまま焼いて食べるほか、スープや炒め物の具にするなど、さまざまな用途で手軽に使える食材です。身近な食材であるウインナーとソーセージの違いを考えると、具体的に答えられない方もいるかもしれません。本記事では、ウインナーとソーセージの違いについて、タンパク質量なども併せて紹介します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2024年8月27日時点のものとなります。
ウインナーとソーセージの違い1)
日本では、食肉加工品であるウインナーとソーセージの規格が「JAS(日本農林規格)」によって定義されています。
ウインナー(ウインナーソーセージ)とはソーセージの一種であり、羊の腸を使用したもの、または牛腸・豚腸不使用でなおかつ太さが20mm未満のものです。
ソーセージとは、食肉をミンチ状にしてから調味料や香辛料などを加えて練り合わせ、腸などのケーシングに詰め合わせたものを指します。つまり、さまざまな種類のあるソーセージの一つがウインナーです。
ウインナーとフランクフルトとの違い1)
フランクフルトもソーセージの一つです。JASの定義によると、フランクフルト(フランクフルトソーセージ)とは、豚腸を使用したもの、または牛腸・羊腸不使用で製品の太さが20mm以上36mm未満のものを指します。ウインナーの20㎜未満に対して、太いことが特徴です。
ウインナー・フランクフルト・その他ソーセージの栄養素・タンパク質量
ウインナーとフランクフルトと、そのほかのソーセージに含まれるタンパク質量はどのくらいでしょうか。1食50gと考えた、ウインナー・フランクフルト・ボロニアソーセージの主な栄養素を表にまとめました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2024年8月27日
上記3種類のソーセージのタンパク質量はほぼ同じです。脂質は、ウインナーに最も多く含まれています。また、使われる食肉によって含まれているビタミンやミネラルは異なります。豚肉を使ったソーセージの場合は、代謝をサポートするビタミンB群が多く含まれています。
栄養素の特徴
ソーセージは、タンパク質を含む食品です。カラダづくりのためのタンパク質摂取に、ソーセージはどのように取り入れていけばよいのでしょうか。ソーセージの栄養素の特徴を知ると、活用しやすくなると思います。
塩分量が多い2)
保存性を高めるために食肉を加工したソーセージは、塩分が多く使われています。ウインナー・フランクフルト・ボロニアソーセージの1食あたりの食塩相当量は約1gです。
日本人の食事摂取基準(2020年版)に示されている1日の食塩目標量は、男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満です。1食あたりの平均にすると、食塩目標量は男性2.5g、女性2.2gとなります。例えば、ウインナーを1食で3本食べる場合、1食の塩分量の約半分を摂取することになります。
また、ウインナーにトマトケチャップを付けるなど調味料を使ったり、ほかのおかずで汁物を飲んだりすると、1食あたりの塩分量が食塩目標量を超えてしまう可能性があります。
脂質量が多い
ソーセージのおいしさを表現するときに、ジューシーさを挙げる方もいるのではないでしょうか。ジューシーな味わいは、ソーセージに脂質が多く含まれているからです。そのため、タンパク質摂取のためにソーセージを活用すると、必要以上に脂質を摂取してしまう可能性があります。
また、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持つ栄養素であるため、ソーセージを食べると、摂取エネルギー量が増える可能性があります。必要なエネルギー量以上を摂ると体重増加につながる要因となるため、食べる量には注意が必要です。
さらに、ソーセージに含まれる動物性脂肪は、飽和脂肪酸の割合が多いことが特徴です。飽和脂肪酸を多く摂取することは、健康面に影響を及ぼす可能性があります。ソーセージの脂質量を考慮しながら、食事に取り入れていくことが方法の一つです。
ソーセージを使ったレシピ
ソーセージを食べる場合は、特徴を活かした調理をすることがおすすめです。ソーセージに含まれる塩分や脂質を考慮して、調味料や使用する油脂を控えてみてはいかがでしょうか。ソーセージを使用したレシピをご紹介します。
ウインナーとキャベツの豆乳スープ
食材(2人分)
ウインナー 4本
キャベツ 3枚
玉ねぎ 1/2個
水 200ml
無調整豆乳 200ml
塩、コショウ 適量
※食材量は目安量です。
作り方
- ウインナーは半分の斜め切りにし、キャベツは角切り、玉ねぎはくし形切りにする
- 鍋に1、水を入れて熱し、沸騰したらフタをして弱火に変え、野菜が柔らかくなるまで蒸し煮にする
- 2に無調整豆乳を加えて火を強め、煮立ったら火を止め、塩、コショウで味を調える
ポイント
- ウインナーの塩分が染み出るため、味付けは最小限で済む
- 豆乳を加えてタンパク質量を増やす
ウインナー入りチーズいも餅
食材(2人分)
ウインナー 2本
ジャガイモ 2個
片栗粉 大さじ2
粉チーズ 大さじ1
サラダ油 大さじ1
※食材量は目安量です。
作り方
- ウインナーはみじん切りにし、耐熱容器に入れてラップをし、600Wの電子レンジで10秒加熱する
- ジャガイモはよく洗い、皮を付けたままラップで包み、600Wの電子レンジで1分加熱したら、上下を返して再度1分加熱する
- 2のジャガイモが熱いうちに皮を剥き、ボウルに入れてフォークなどで潰す
- 3に1、片栗粉、粉チーズを加えてよく混ぜ、6等分にしたら、平らな円形にする
- フライパンにサラダ油を引いて熱し、4の両面を焼いて完成
ポイント
- みじん切りにしたウインナーと粉チーズで調味料は不要
- 粉チーズでタンパク質やカルシウムを補う
タンパク質を摂取したいなら森永製菓のプロテインもおすすめ
食事から摂取するタンパク質がどうしても不足する場合は、プロテインで補ってみてはいかがでしょうか。森永製菓が取り扱うプロテイン製品には、脂質を控えながらタンパク質を補えるものもあります。
牛乳由来のタンパク質配合「マッスルフィットプロテイン」
ホエイプロテインとカゼインを配合しています。4種類のフレーバーがあり、好みの味わいが見つかるのではないでしょうか。森永ココア味の1食あたりのタンパク質23.3g、脂質0.3~1.8gで、脂質摂取を控えながらタンパク質を摂取できます。