パントテン酸はビタミンB群の一つです。ビタミンは主にカラダの調子を整える働きに関わり、種類によって働きは異なります。では、パントテン酸はカラダの中でどのような働きをしているのでしょうか。
本記事では、パントテン酸の働きと目安量、パントテン酸を含む食品を紹介します。
パントテン酸は、エネルギー代謝や脂質の代謝に関わっているビタミンです。ビタミンは、水に溶けやすい性質のある水溶性ビタミンと、脂に溶けやすい性質のある脂溶性ビタミンの2種類に分類されます。パントテン酸は水溶性ビタミンに該当し、余分に摂取した分は尿として排泄されます。
食品中のパントテン酸の多くは、酵素タンパク質と結合した状態で存在しています。調理の過程や消化酵素の影響によりパントテン酸となり、カラダに吸収されます。
パントテン酸は、幅広い食べ物に含まれています。そのため、ギリシャ語の「あらゆる場所に存在する」という意味を表す「パントテン」と名付けられました。また、パントテン酸は、食品から摂取するほかに、わずかな量ですが腸内細菌によって合成されるといわれています。
代謝に関わっているパントテン酸は、カラダに必要なビタミンのひとつです。では、パントテン酸の1日の摂取目安量はどのくらいなのでしょうか。パントテン酸の摂取目安量は、日本人の食事摂取基準で示されています。
参照日:2021年10月4日
パントテン酸の摂取目安量は、性別や年齢によって異なります。令和元年の国民健康・栄養調査のパントテン酸の平均値をみると、男性は6.05mg/日、女性は5.28mg/日です。日本人の食事摂取基準と比べると、ほぼ目安量を摂取できているといえるのではないでしょうか。
過剰摂取による副作用が心配されるビタミンには耐容上限量が示されていますが、パントテン酸には示されていません。
参照日:2021年10月4日
水溶性ビタミンは、野菜や果物に多く含まれているとのイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし、パントテン酸は、植物性食品だけではなく動物性食品にも含まれています。多く含まれている食品を以下の表にまとめました。
参照日:2021年10月4日
パントテン酸を特に多く含む食品は鶏レバーです。焼き鳥のレバー串1本には約40gのレバーが使われているため、1本食べることで成人の1日の目安量に近い量を摂取できることになります。上記の表に記載した食品だけに限らず、幅広い食品に含まれているパントテン酸は、極端に食事量が減ったり偏食したりすることがなければ不足することはまれだといわれています。
次に、パントテン酸の摂取量が不足しがちな食生活を考えてみると、一般的な食生活ではない状態の「極端に食事量が減った場合」に、摂取量が不足する可能性があると思います。
食事量や食事内容は日によって異なり、1回の食事量が減ったり、食事内容が特定の食品に偏ったりする場合もあるかもしれません。パントテン酸に限らず、1日に必要な栄養素が不足したとしても、すぐにカラダに影響が表れるわけでなく、不足した状況が継続すると症状が表れる可能性があると考えられています。不足した状況が続かないよう、食生活を調整していくことが大切です。
生活環境に変化があると、「起きる時間が早くなって朝食を食べる時間がない」「料理をする時間がなく外食が続く」など食生活にも影響があるかもしれません。食事の内容によっては、体重の増減などのカラダの変化が起こる可能性もあります。
食事のバランスが偏ったり、摂取量が減ってしまったりした場合、栄養素を補える栄養補助食品を取り入れるのも一つの選択肢です。栄養素等の摂取は、肉や魚、大豆製品、野菜、果物などの食品を食べることが基本ですが、時間や気持ちに余裕がないと食事の内容まで手が回らないかもしれません。どうしても食事の内容が調整できない場合は、栄養補助食品を上手に摂り入れてみてはいかがでしょうか。
さまざまな種類がある栄養補助食品の中で、タンパク質を摂取できるものの一つがプロテインです。プロテインにはタンパク質以外の栄養素を含む製品もあり、森永製菓のプロテインには代謝に関わるビタミンB群が含まれています。パントテン酸はビタミンB群の一つであり、森永製菓のプロテインから摂取することが可能です。次に、パントテン酸を含む、森永製菓の粉末プロテインをご紹介します。
ホエイ、カゼイン、大豆の3種類のタンパク質を配合し、1食あたりタンパク質21.7g、パントテン酸2.4mgを摂取できます。甘味を控えたカフェオレ味です。素早く吸収されるホエイ、ゆっくりと吸収されるカゼインと大豆の特徴を活かし、理想のカラダづくりをサポートします。日本人が不足しがちなカルシウムのほか、ミネラルでは鉄も同時に摂取でき、食事量が少ない日などの栄養素補給の選択肢として活用してみてはいかがでしょうか。
ホエイ、カゼインのタンパク質を配合し、1食あたりのタンパク質23.3g、パントテン酸2.4mgを摂取できます。味は4種類あり、森永ココア味、バニラ味、森永ラムネ味、森永ミルクキャラメル味です。牛乳由来のホエイとカゼインは時間差でカラダづくりを助け、「ウイダー マッスルフィットプロテイン プラス」と同様にカルシウムと鉄も配合しています。1食分でしっかりとタンパク質を摂取したい日にも活用できると思います。
大豆タンパク質を配合し、1食あたりタンパク質15.5g、パントテン酸2.6mgを摂取できます。味は、ソイカカオ味とソイミルク味の2種類です。ゆっくりと吸収される大豆によって、満足感が続くと感じる方もいるかもしれません。1/2日分のビタミンC、1日分の鉄も摂取できます。
大豆タンパク質を配合し、1食あたりタンパク質10.0g、パントテン酸2.4mgを摂取できます。味は、コーヒー味とビターチョコ味の2種類です。上記でご紹介した3種類のプロテインと比べると、1食あたりで摂取できるタンパク質量は少ないですが、カラダづくりに役立つカルシウム、ビタミンDが配合されており、日々の栄養不足をサポートします。
大豆タンパク質を配合し、1食あたりタンパク質8.4g、パントテン酸2.4mgを摂取できます。味は、森永のココアを使用したココア味です。森永のココアをよく飲む人は、飲みなれた味だと感じるかもしれません。カルシウム、鉄、ビタミンDも配合されており、カラダが大きく成長するジュニアだけではなく、幅広い年齢でも活用できると思います。食事内容が偏り、カラダづくりに関わるミネラルやビタミンの不足が気になる場合におすすめです。
日々の食事内容は、人によっても生活環境によってもさまざまです。選んだメニューや食事量によって、体重の増減や、健康的なカラダづくりに関わってくる可能性があります。パントテン酸は一般的な食事をしていれば不足することはほとんどありませんが、食事量が少なくなったり、食事のバランスが偏ってしまったりする場合に、栄養補助食品も活用してみてはいかがでしょうか。