ホエイプロテインとは。ホエイプロテインを含むプロテインも紹介
プロテインは、目的に合わせたタンパク質や栄養素が配合されています。プロテインに使われている主なタンパク質は、ホエイ・カゼイン・ソイの3種類です。ホエイプロテインは、どのような目的で使われているのでしょうか。
本記事では、ホエイプロテインの特徴と、ホエイプロテインを含む森永製菓のプロテインをご紹介します。
ホエイプロテインはどのようなもの?
ホエイプロテインは、牛乳由来のタンパク質です。牛乳に含まれているタンパク質にはカゼインプロテインもあり、含まれている割合は、約20%がホエイプロテイン、約80%がカゼインプロテインです。
ホエイとカゼインは牛乳中に含まれている乳タンパク質ですが、ヨーグルトを水切りすると、ホエイとカゼインを分けることができます。ヨーグルトの水切りは、ザルにペーパータオルを引き、ヨーグルトを冷蔵庫で一晩置くだけです。そうすると、薄い黄色の透明な液体が染み出てきます。これが牛乳に含まれているホエイです。別名、乳清とも呼ばれています。
牛乳のホエイには、水溶性のタンパク質のほかにも、ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。ホエイプロテインは、ホエイの中からタンパク質を抽出し、パウダー状にしたものです。ヨーグルトからホエイを取り除いた固形分には、カゼインプロテインが含まれています。次に、ホエイプロテインの特徴を見ていきましょう。
消化吸収がスピーディー
ホエイプロテインは水に溶けやすい特徴があり、プロテインに主に使われている、ソイプロテインやカゼインプロテインと比べると、消化吸収がスピーディーだと考えられています。
ホエイプロテインは、アスリートやスポーツを習慣にしている人向きというイメージがある方もいるかもしれません。これは、速やかに消化吸収されるホエイプロテインが、トレーニングでダメージを受けたカラダをサポートし、コンディションを整えると考えられているからともいえるでしょう。
運動習慣がある人におすすめのホエイプロテインではありますが、タンパク質不足を感じる人の栄養もサポートします。しかし、あくまでもプロテインは食事をサポートする栄養補助食品です。食事から十分にタンパク質を摂取できていれば、プロテインを飲む必要はないともいえるでしょう。食事のバランスを可能な限り整えたうえで、不足するタンパク質を補う目的で活用するのがおすすめです。
必須アミノ酸のバランスが良い
牛乳のタンパク質には、必須アミノ酸がバランス良く含まれています。必須アミノ酸は、ヒトのカラダの中で作られないアミノ酸のことです。そのため、食べ物から摂取する必要があります。ホエイプロテインは、必須アミノ酸のバランスの指標となる「アミノ酸スコア」が優秀です。
タンパク質はアミノ酸がつながってできています。食べ物のタンパク質はアミノ酸まで分解されてから、カラダの必要なところでタンパク質に合成されます。アミノ酸スコアが優秀な牛乳のタンパク質は、カラダづくりをサポートします。
【参考】良質なたんぱく質
参照日:2020年10月29日
さらっと溶ける
粉末のプロテインは「シェーカーで何度もふらないと溶けないのでは?」と思っている人もいるかもしれません。プロテインの成分によっては、溶けにくいものもありますが、ホエイプロテインは、ダマになりにくく、比較的さらっと溶けていきます。これは、ホエイプロテインが水溶性だからです。
しかし、溶けやすいホエイプロテインだとしても、容量の小さなコップに入れて溶かすと、よく混ざらずにダマになってしまう可能性もあるかもしれません。溶け残りがあると、飲みにくいと感じる場合もあるため、プロテインシェーカーを使うほか、しっかりと混ぜ合わせられる容器やコップを使って溶かすことがおすすめです。
【関連】プロテインシェーカーは必要?シェーカーを活用してプロテインをしっかり摂取!
飲みやすい味わい
プロテインが飲みにくいと、継続しにくくなると思います。ホエイプロテインは、クセが少ないため、プロテインを初めて飲む人でも飲みやすい味わいだと思います。
飲みにくさを感じる場合は、ぬるま湯を使ったり、冷水を使ったり、溶かす水の温度を変えると飲みやすさが変化します。また、牛乳や豆乳で溶かすと濃厚な味わいになります。さらに味わいを変えるなら、オレンジジュースやスポーツドリンクで溶かすことを試してみても良いと思います。いろいろな方法を試すと、お好みの飲み方が見つかるのではないでしょうか。
カゼインプロテインとソイプロテインとの違い
カゼインプロテインはホエイプロテインとは違い、不溶性のタンパク質です。胃酸により一旦固まる(凝集)ため、吸収スピードがゆるやかで、満足感が続くと感じる方もいるかもしれません。牛乳由来のタンパク質なので、アミノ酸スコアも優秀です。
ソイプロテインは、大豆から抽出された植物性のプロテインです。ホエイプロテインと比べ、ゆっくりと吸収されていく特徴があります。そのため、ゆるやかに吸収されるカゼインプロテインと同様に、満足感が続くと感じる方もいるでしょう。また、必須アミノ酸もバランス良く含まれています。
プロテインに使われているタンパク質に注目してみると、単独で使われているだけでなく、3種類のプロテインのうち、いくつかを配合しているものもあります。
【関連】プロテインにはどんな種類がある?種類によって異なる目的と飲み方を徹底解説
おすすめプロテインの紹介
森永製菓のプロテインのラインナップは、ほとんどの商品でホエイプロテインを活用しております。
ホエイプロテインの特徴を活かし、理想のカラダづくりのサポートや、運動習慣のある人の栄養サポートなどの目的に適したプロテインになっています。
その中でもおすすめのプロテインを3種類ご紹介します。
3種類のタンパク質を摂取するなら「マッスルフィットプロテイン プラス」
森永のプロテインの中で唯一、ホエイ・カゼイン・ソイの3種類が配合されているプロテインです。時間差で吸収されるタンパク質の特徴を活かし、満足感はしっかりありながらも、スピーディーな吸収も期待できます。
1食で摂取できるタンパク質は14.2g。また、エネルギーは72kcal、脂質は0.2~1.2g、炭水化物は2.2gで、タンパク質摂取を意識しながら、脂質や炭水化物の摂取量は抑えられます。
代謝に関わるビタミンB群のほか、日本人が不足しがちなカルシウム300mg、運動習慣のある人が積極的に摂取したい鉄を3.6mg配合。理想のカラダづくりをサポートするプロテインです。味は甘味をおさえたカフェオレ味で、牛乳に溶かして飲むと濃厚感がプラスされると思います。
ホエイとカゼインを配合した「マッスルフィットプロテイン」
牛乳由来のホエイとカゼインの2種類を配合しており、動物性のタンパク質を摂取できるプロテインです。消化吸収の良いホエイと、ゆっくりと吸収されるカゼインで、効果的なカラダづくりをサポートします。味は、ココア味、バニラ味、森永ラムネ味の3種類あり、好みの味を選べます。
味によってわずかに栄養成分が異なるため、ここではココア味の栄養成分を見ていきましょう。1食あたりのタンパク質は15.0g、エネルギーは74kcal、脂質は0.2~1.2g、炭水化物は1.9g、カルシウム300mg、鉄3.6mgで、マッスルフィットプロテイン プラスとほぼ同じです。また、ビタミンB群も配合されています。食事バランスの偏りを感じる人、運動習慣のある人の栄養摂取に役立ちます。
ホエイプロテイン単独の「シールドプロテイン」
ホエイプロテインのみを配合しているプロテインで、吸収スピードを活かしたいときに役立ちます。特徴的なのは配合されている乳酸菌です。1食あたり100億個含まれる乳酸菌が、カラダを整えます。味は、コクがあって飲みやすいココア味です。
1食あたりのタンパク質は14.2g、エネルギーは75kcal、脂質0.64g、炭水化物3.2gで、マッスルフィットプロテイン プラスやマッスルフィットプロテインとほとんど変わりません。ミネラルは含まれていませんが、ビタミンB群は配合されています。タンパク質不足を補い、カラダのバリア機能をサポートするプロテインです。
まとめ
ホエイプロテインはアミノ酸のバランスが良く、吸収スピードが速いことが特徴です。普段のタンパク質不足を感じたときはもちろん、しっかりと活動したあとなどの栄養補給に活用してみてはいかがでしょうか。プロテイン選びに迷ったときは、飲む目的を決めると、選びやすくなると思います。