プロテインにはビタミンが含まれている?ビタミンを配合しているプロテインを紹介
プロテインはタンパク質を補給できる栄養補助食品です。実は、含まれているのはタンパク質だけではありません。ビタミンやミネラルなど、いろいろな栄養素が配合されています。なぜ、プロテインにはタンパク質以外の栄養素が含まれているのでしょうか。
本記事では、プロテインにビタミンが含まれている理由や森永製菓のプロテインパウダーに含まれるビタミン量、おすすめのプロテインを紹介します。
プロテインにタンパク質以外の栄養素が含まれているのはなぜ?
ヒトは食べ物から栄養素を摂取して、エネルギー源にしたり、身体を作る材料にしたり、コンディションを整えたりしています。プロテインの主成分であるタンパク質は、主に身体の材料になるほか、エネルギー源にもなる栄養素です。
プロテインにタンパク質以外の栄養素が含まれているのは、不足しがちな栄養素を補給する目的や、体内でのタンパク質の代謝に影響を与える可能性があるためです。
カラダづくりのサポートや、健康を維持したいと考え、プロテインを飲み始めた方もいるかもしれません。プロテインの種類は、目的などに応じて複数あります。ホエイ・カゼイン・大豆などのタンパク質原料の違いだけでなく、配合されているビタミンも異なります。
プロテインに配合されているビタミン
ビタミンの種類には、「ビタミンA・D・E・K・B群・C」があり、1日に必要なのは少量です。少量だといっても、体のコンディショニングに関わる重要な役割を果たします。ビタミンは、動物性食品、植物性食品に幅広く含まれていますが、全てのビタミンを網羅できている食品は、ほとんどありません。ですので、特定の食品に偏ってしまうと、不足のリスクがあると思います。
森永のプロテインに含まれているのは、水溶性ビタミンの「ビタミンB群・ビタミンC」、脂溶性ビタミンの「ビタミンE・ビタミンD」です。このうち、ビタミンB群はどの製品にも共通して配合されています。ビタミンの特徴を簡単に見ていきましょう。
水溶性ビタミン「ビタミンB群・ビタミンC」の特徴
水溶性ビタミンは水に溶けやすい特徴があり、使われなかった分は尿として身体から排泄されます。身体に蓄えることができないため、まとめてではなく、こまめに摂取したいビタミンです。
森永のプロテインに共通して含まれるビタミンB群は、体内での様々な代謝をサポートしており、体のコンディションを整える役割があります。身体を動かす仕事をしている人やアスリートなど、活動量が多い人は、特に不足しないように摂りたいビタミンです。身体に必要なエネルギー量が増えると、その代謝をサポートするビタミンB群の必要量も多くなります。
ビタミンB群とは、「ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン」の8種類のビタミンを総称した呼び方です。動物性食品や植物性食品に幅広く含まれており、食事のバランスが整っていれば、不足しにくいといわれています。
森永のプロテインには、ビタミンB群8種類すべてが配合されているわけではなく、ビオチンを除いた7種類が主に配合されています。ビタミンB群8種類の詳しい解説は、「ビタミンB群の働き、多く含まれる食品を紹介」をご覧ください。
もう1つの水溶性ビタミンであるビタミンCは、抗酸化作用があり注目されているビタミンです。植物由来の食品に多く含まれる、非ヘム鉄の吸収を助ける働きもあります。
ビタミンCは野菜や果物、いも類のじゃがいもやサツマイモなどに多く含まれています。また、熱に弱いという特徴もあり、新鮮な野菜や果物を食べる量が少ない場合、不足しやすい栄養素と言えるかもしれません。
脂溶性ビタミン「ビタミンE・ビタミンD」の特徴
ビタミンには、水溶性のほかに、油に溶けやすい特徴をもつ脂溶性ビタミンがあります。脂溶性ビタミンは、身体に蓄えられるので、栄養のバランスを考えながら摂取するのがおすすめです。
ビタミンEは、アーモンドや落花生などのナッツ類、うなぎや卵、モロヘイヤなどに多く含まれています。抗酸化作用があるのが特徴ですが、極端な脂質制限などで不足してしまうリスクがあるので注意が必要です。
ビタミンDは、きのこ類、紅鮭やさんまなどに多く含まれているビタミンです。日光を浴びることで身体の中でも作られますが、食べ物から摂取することも大切です。
次に、森永製菓のプロテインパウダーに配合されているビタミン量を比較したいと思います。
森永製菓のプロテインパウダーに含まれているビタミン量
比較するのは、「マッスルフィットプロテイン プラス」、「プロテイン効果」、「おいしい大豆プロテイン」の3種類です。どのくらいの量が含まれているのかを比較するため、日本人の食事摂取基準(2020年版)の18~49歳の男性と女性の1日の推奨量(パントテン酸・ビタミンE・Dについては目安量)も併せて記載します。
森永製菓のプロテインパウダー3種(1食分を水で溶かした場合)のビタミン量と日本人の食事摂取基準(2020年版)
参照日:2020年9月29日
上記3種類のプロテインに含まれているビタミン量を比べると、ナイアシンからビタミンB12 までのビタミンB群は量に大きな違いはないことがわかります。ただし、葉酸については、プロテイン効果がほかの2種類と比べて約1.8倍多く含まれています。
ビタミンCとEは、プロテイン効果のみに含まれており、ビタミンDはおいしい大豆プロテインのみに含まれています。
ビタミンを考慮したプロテイン選び
1日に必要な栄養素を充たすためには、食事をバランスよく食べることが基本です。しかし、食が細かったり、活動量の多さで栄養素等の必要量が増えたり、忙しくて偏った食事になったりする場合があるかもしれません。
プロテインは、タンパク質の補給を主な目的とした栄養補助食品ですが、先述したようにビタミンも配合されている商品も多くあります。不足していると思われるビタミンがあれば、それを補えるプロテインを選択することも、上手な活用方法だと思います。
ビタミンDを含んだ「おいしい大豆プロテイン」
商品名の通り、植物性タンパク質の大豆を主成分にしています。ビタミンDを含む食品の摂取が不足している日や、日光に当たる時間が少ない日などに活用するのがおすすめです。カラダづくりをサポートするビタミンDのほかに、ミネラルの一つであるカルシウムも一緒に摂取できます。
1食あたり20gの粉末で、摂取できるタンパク質は10.0gです。大豆を主成分にしたプロテインは、苦味が気になるという人もいるかもしれません。おいしい大豆プロテインは、大豆特有の風味がおさえられており飲みやすい味わいだと思います。
ビタミンC・Eを含んだ「プロテイン効果」
大豆タンパク質を配合したプロテインです。ビタミンCとEを配合しており、野菜や果物が不足していると感じる日に、飲むプロテインとしても活用できると思います。また、女性に不足しがちなミネラルの鉄も配合されています。
1食あたり22gで摂取できるタンパク質は15.5gです。ココアの香りがするソイカカオ味で、大豆の風味もほんのりします。水で溶かすほかに牛乳との相性がよく、濃厚な味わいを楽しめます。
ビタミンB群が配合されている「マッスルフィットプロテイン プラス」
動物性タンパク質のホエイ・カゼインと、植物性タンパク質の大豆を配合しています。それぞれのタンパク質の吸収スピード差を生かしたプロテインです。
ビタミンは、ビタミンB群が含まれており、身体のコンディションのためにも不足しないように心がけましょう。ミネラルは、カルシウムと鉄が含まれています。
1食あたり20gで摂取できるタンパク質は14.2gです。味は甘味のあるカフェオレ味で、気分を変えたいときに活用するのもおすすめです。
まとめ
森永製菓のプロテインパウダーには、タンパク質のほかにもビタミンが含まれています。製品によって配合されているビタミンの種類や量が異なるため、購入前に栄養成分表示を確認して、プロテイン選びの参考にしましょう。栄養素の不足をプロテインからも上手に補いながら、より良いパフォーマンスに繋げましょう。