リカバリーを考えた「炭水化物(糖質)」と「タンパク質」のおすすめ比率
トレーニング後のカラダのリカバリーには、栄養補給が欠かせません。栄養素の中でも、炭水化物(糖質)とタンパク質の摂取を考慮して、リカバリーにつなげたいと考える方もいるのではないでしょうか。リカバリーの観点から、炭水化物(糖質)とタンパク質の割合にも関わりがあるのか注目しました。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2024年7月11日時点のものとなります。
炭水化物とタンパク質の役割
栄養素の働きはなんとなく聞いたことがあっても、詳しくは知らないと感じている方もいるかもしれません。改めて、炭水化物とタンパク質の役割についてまとめました。
筋肉のエネルギー源となる炭水化物(糖質)1)
私たちは体を動かす際に筋肉を使いますが、そのエネルギー源となるのが「炭水化物(糖質)」です。炭水化物は糖質と食物繊維を合わせた総称であり、糖質がカラダの中でエネルギー源として使われます。
糖質はご飯やパン、麺類などに多く含まれています。カラダに吸収された糖質は、筋肉や肝臓に貯蔵され、筋肉を動かすエネルギー源になります。
また、運動をすることによって筋肉に蓄えられていた糖質を消耗しますが、それを回復させるためにも、糖質を多く含む食品の摂取が必要となります。
以上のように、エネルギー不足にならないためにもトレーニング前だけではなく、エネルギーを消耗したトレーニング後にも糖質を摂取することで、リカバリーにつながるといわれています。
カラダをつくるタンパク質1)
カラダをつくる大切な栄養素の一つが「タンパク質」であり、リカバリーにも関わっているといわれています。
タンパク質は、私たちのカラダを構成する要素であり、筋肉を始めとした、髪の毛から爪などあらゆる所に存在します。また、ホルモンや酵素などもタンパク質からできており、カラダの中でさまざまな働きをしています。
タンパク質は肉類、魚介類、大豆・大豆製品、卵、乳・乳製品に多く含まれています。栄養バランスの整った食事しているとタンパク質不足は起こりにくいですが、特定の食品に偏った食事になったり、運動量や強度によって必要量が増えたりする場合は、食事内容によっては1日に必要な量を摂取できない可能性があります。
タンパク質は英語で「Protein(プロテイン)」です。牛乳や水と混ぜて飲む、栄養補助食品のプロテインはタンパク質のことを指しています。
カラダに必要な栄養素は食事から摂取することが基本ですが、食事でどうしてもタンパク質が不足する時は、栄養補助食品のプロテインから摂取することも選択肢の一つになるのではないでしょうか。
プロテインに配合されている主なタンパク質は、牛乳由来のホエイプロテインとカゼイン、大豆プロテインです。これらは吸収スピードが異なります。速やかに吸収されるのはホエイプロテインで、カラダづくりをサポートします。緩やかに吸収されるのはカゼインと大豆プロテインで、満足感を感じながらカラダづくりをサポートすることも期待できます。
このように、プロテインに配合されているタンパク質の種類を考慮すると、活用しやすいプロテインが見つかるのではないでしょうか。
炭水化物(糖質)とタンパク質の黄金比率2)3)
糖質とタンパク質は、運動後のリカバリーに関わっている栄養素ですが、それぞれどのくらいの量を摂取したらよいのか、気になる方もいるかもしれません。
リカバリーのための栄養補給は、「炭水化物(糖質)3:タンパク質1」の黄金比率と呼ばれる割合が目安です。
「アスリートのための糖質摂取に関するガイドライン」によると、エネルギーを消耗した運動後は、トレーニングの内容や次のトレーニングまでの休息時間によって、エネルギー必要量が異なります。また、栄養補給のタイミングもさまざまです。休息時間が短い場合は、運動後速やかに栄養補給をすると、リカバリーにつながりやすいといわれています。
常に黄金比率で摂取した方がいい?2)3)
カラダに必要な栄養素には個人差があります。また、リカバリーのための栄養補給についても、さまざまな研究が進められているため一概にはいえません。糖質とタンパク質の黄金比率も、あくまでも目安となります。
どうやって黄金比率で摂取する?
運動後速やかに食事を食べられないときは、補食をとることがおすすめです。糖質とタンパク質を黄金比率で摂取したい場合、具体的にどのような食品を選べばよいでしょうか。コンビニエンスストアで購入できる補食例をご紹介します。
【糖質とタンパク質が約3:1になる補食例】
- 肉まん
- 卵サンドイッチ
- バナナ1本とゆで卵1個
- フルーツヨーグルト
なお、体力を使う激しいトレーニング後は食欲がでない場合もあるかもしれません。その場合は、まずスポーツドリンクやオレンジジュースなどで糖質補給をして、少し食欲が出てから肉まんを食べるなど、カラダの調子に合わせて栄養補給をするのも選択肢の一つです。
リカバリーにプロテインを活用
カラダに必要な栄養素等は、1日3回の食事や補食から摂取することが基本です。一方で、食事や補食の準備が難しい場合は、手軽な栄養補助食品の活用を考える方もいるかもしれません。リカバリーのための栄養補給におすすめの、森永製菓が取り扱うプロテインをご紹介します。
糖質とタンパク質を黄金比で配合した「リカバリーパワープロテイン」
糖質とタンパク質を3:1で配合しており、運動後の栄養補給に活用しやすいと思います。1食あたりで摂取できるタンパク質量は、6.9gです。代謝に関わるビタミンB群や、カラダのメンテナンスをサポートするビタミンCやグルタミンも配合されています。
3種類のタンパク質を配合「マッスルフィットプロテイン プラス」
牛乳由来のホエイプロテインとカゼイン、大豆プロテインを配合しています。1食あたりのタンパク質量は、21.7g、炭水化物量は、3gです。リカバリーのために炭水化物(糖質)摂取量を増やしたい場合は、水以外の乳飲料や、コーヒー飲料、豆乳飲料などで溶かす方法があります。
4種類の味がある「マッスルフィットプロテイン」
ホエイプロテインとカゼインを配合しています。森永ココア味、バニラ味、森永ラムネ味、森永ミルクキャラメル味の4種類の味から選べます。森永ココア味は1食あたりのタンパク質量は、23.3g、炭水化物量は、2.5gです。炭水化物(糖質)摂取量を増やしたい場合は、水以外の乳飲料や、コーヒー飲料、豆乳飲料などで溶かすこともおすすめです。
まとめ
カラダのリカバリーをサポートするには、炭水化物(糖質)やタンパク質摂取を考慮した食事や補食を準備することが重要ですが、トレーニング後に栄養バランスを考慮した食事をとることが難しい日もあるかもしれません。そのような時には、プロテインなどを活用するのもおすすめです。
<参考>
1)日本人の食事摂取基準(2020年版)参照日:2024年7月18日
2) アスリートの栄養摂取と食生活 参照日:2024年7月18日
3) Jonathan Craven, Ben Desbrow, Surendran Sabapathy, Phillip Bellinger, Danielle McCartney & Christopher Irwin Jonathan Craven, Ben Desbrow, Surendran Sabapathy, Phillip Bellinger, Danielle McCartney & Christopher Irwin(2021) The Effect of Consuming Carbohydrate With and Without Protein on the Rate of Muscle Glycogen Re-synthesis During Short-Term Post-exercise Recovery: a Systematic Review and Meta-analysis, Sports Med Open. 2021 Jan 28;7(1):9