栄養補給のシーンでは、部活やトレーニングなどの運動前後に、補食・間食が必要な場合があります。コンビニは、補食・間食になる食べ物を手軽に調達するときに便利です。
おにぎりやサンドイッチ、ドリンクなど、コンビニの品ぞろえは豊富ですが、品ぞろえが良い分、どれを選ぼうか迷ってしまうこともあるかもしれません。今回は、運動をしている人が補食を活用する理由とコンビニで手に入る補食におすすめの食べ物をご紹介します。
ヒトは食事から栄養素を摂取して、日々活動しています。日常的に運動をしていると活動量が増える分、食事の量もそれに伴い増やす必要があります。
しかし、1回の食事で食べられる量には個人差があり、1日3回の食事では活動に必要なエネルギーが不足してしまう場合があります。そんなときは、食事の合間に食べる補食を活用して、1日に必要なエネルギーを摂り入れましょう。
また、食事の合間の食べ物と聞くと、スナック菓子などのおやつをイメージする場合もあるかもしれません。あくまでも補食は、足りない栄養素を補う食事の一部です。エネルギーやそのほかの栄養素を摂取できる食べ物を選びます。
ヒトが活動するときの主なエネルギー源は、糖質です。食べ物から摂取した糖質は、主に血液中のグルコースと筋肉や肝臓に貯蔵されるグリコーゲンとして体内に存在しています。
運動中に満足のいくパフォーマンスを行うには、エネルギー源を蓄えた状態を意識しましょう。グルコースとグリコーゲンが不足すると、集中力が落ちてパフォーマンスの低下につながる可能性があります。
また、食事量や内容だけでなく、食べるタイミングも検討しましょう。運動前は、糖質を中心に補給しますが、運動の直前にたくさん食べると、消化吸収が追い付かず、胃腸の不快感につながる可能性もあります。また運動後は、運動によって消費したエネルギーや栄養素を補うために、運動後補給するタイミングをつくるとよいでしょう。
それでは、コンビニで手軽に買えるおすすめの補食・間食をご紹介します。
エネルギー源となる糖質を中心に食べられるおにぎりは、運動前後の栄養補給に重宝します。箸を使わずに片手で食べられる手軽さがあり、腹持ちが良いのが特長です。具の種類によってタンパク質も同時に摂取できますよ。
タンパク質も同時に摂れる具は、焼き鮭、納豆、辛子明太子、ツナマヨネーズなどです。おにぎりの具に含まれるタンパク質量については「おにぎりの具をタンパク質量から考えてみる」で詳しく解説しています。
いろいろな具材を挟んだサンドイッチは、さまざまな栄養素が補給できる食べ物です。ハムやチキン、卵を挟んだものはタンパク質を摂取でき、レタスやトマトなどの野菜を挟んだものはビタミン・ミネラルを補給できます。
サンドイッチは、マヨネーズを多く使った商品や、揚げ物が入っている場合もあり、脂質の摂取量が多くなる可能性があります。そのため、1日のエネルギー摂取量やバランスを考えて選ぶようにしましょう。
また食べるタイミングは、運動まで時間が空く場合や、運動後がおすすめです。
コンビニのホットコーナーで取り扱われている中華まんは、肉まん、カレーまん、ピザまん、あんまんなど種類が豊富です。
肉まん、カレーまん、ピザまんは、炭水化物のほかにタンパク質を摂れます。温かい中華まんは、寒い時期の補食におすすめです。
糖質をしっかりと補給できるあんまんは、運動前のエネルギー補給におすすめです。
タンパク質のほか、カルシウムも摂取できるヨーグルトは、運動後や夜食におすすめです。無糖タイプや脂質ゼロ、果物が入ったものなどいろいろな種類があるので、栄養成分表示を確認した上で選んでみてください。
補食・間食を食べる時間があまり取れない場合に手軽なのは、100%果汁のジュースです。主に、果物に含まれる糖質を補給できます。また、オレンジやグレープフルーツを選べば、ビタミンCも合わせて摂取できる商品もあります。果汁の種類はオレンジやブドウ、グレープフルーツ、リンゴなどお好みのものを選びましょう。
100%果汁のジュースは、吸収が速いため、運動前や運動後の速やかな栄養補給に活用できます。
おにぎりやサンドイッチなどだけでなく、コンビニでは栄養補助食品も取り扱っています。常温で保存できる栄養補助食品であれば、試合で1日外にいて食べ物の温度管理が心配な場合の補食・間食に重宝しますよ。さらに、持ち運びも手軽です。
栄養補助食品は、ゼリータイプ、バータイプ、ドリンクタイプなど、さまざまな種類があります。ビタミンやミネラルを配合したもの、タンパク質を摂れるものなどから、足りない栄養素を摂れる栄養補助食品を選びましょう。
コンビニで買えるプロテインについては、「コンビニで買えるプロテイン特集」で紹介しています。
運動後の補食におすすめの、プロテインを配合したバータイプの栄養補助食品です。1本で15.9gのタンパク質を摂取できます。甘さ控えめのチョコレートが使われているので、後味はさっぱり。さらに溶けにくいため、夏場も常温で持ち運びができます。
1本にエネルギーや栄養素がギュッと詰まっている商品で、食欲が落ちて食事量が不足しがちなときにも活用できます。
栄養補給の基本は、1日3回の食事です。補食・間食は、1日の活動量から必要な食事量を把握した上で、必要な量、タイミングを考慮して補いましょう。いろいろな商品を取り扱うコンビニで、自分に必要な補食・間食を選択してください。