ドラッグストアやスーパーなど、身近な場所で見かけるようになったプロテインですが、ボディビルダーやアスリートなどが栄養補給に飲むイメージを持っている方もいるかもしれません。最近では、スポーツジムで汗を流したあとや健康のためになど、比較的飲用している人が増えているかと思います。
さまざまな種類があるプロテインの一つに、ジュニアプロテインがあります。名前のとおり、子どもを対象としたプロテインです。今回は、ジュニアプロテインの特徴と、そのほかのプロテインとの違いを解説します。
ジュニアプロテインとは、タンパク質とともに成長期に必要な栄養素が配合されているプロテインです。成長期には、身長が伸びたり、体重が増えたりすることで、体が変化していきます。この時期に成長のために必要なエネルギーや栄養素が不足すると、成長に影響する恐れがあります。
成長期には、体の材料となる「タンパク質」と「カルシウム」、不足しがちな「鉄」を積極的に摂ることが重要です。「ウイダージュニアプロテイン」には、成長に欠かせないこれらの栄養素が配合されています。
12歳以上になると、栄養素は成人と同程度、もしくはそれ以上の量が必要になります。
成長期に食事から必要な栄養素を摂取するのが基本ですが、学校や習い事で忙しく、3回の食事で十分な栄養素が摂れているか心配になる方も多いかもしれません。
栄養素が足りないと感じるときに役立つのが、プロテインなどの栄養補助食品です。
一方で、ジュニアの時期にプロテインを飲むと「身長が伸びなくなるかも」と心配される方もいるのではないでしょうか。プロテインは、タンパク質をはじめとする成長に必要な栄養素の不足が心配される場合に、上手に活用することが大切です。
成長期とプロテインの関係については、以下のコラムを参考にしてみてください。
スポーツに打ち込んでいるジュニアは活動量が多く、「成長のために必要な栄養素」と「運動で消費する栄養素」の両方が必要です。
特に、サッカーや水泳をはじめとした、エネルギー消費量の多いスポーツの場合は3回の食事のほかに、食事の合間に食べる補食を上手にとり入れて栄養補給します。エネルギー消費量が多い場合だけではなく、食が細くて1回の食事で十分な量を食べられない場合にも補食を活用しましょう。
また、ジュニアに限らずアスリートは、運動後の栄養補給が重要です。
運動後は、筋肉に蓄えられているエネルギー源であるグリコーゲンを消費した状態です。運動が終わった後なるべく早いタイミングで糖質とタンパク質を含む食品を摂ることが、効率良いリカバリーを行うために重要です。
水に溶かすだけで作れるジュニアプロテインは、補食や運動後の栄養補給におすすめです。ドリンク感覚で飲めるため、手軽に栄養補給ができるのではないでしょうか。
ジュニアプロテインとほかのプロテインの大きな違いは、前述した通り、成長に関わる栄養素が配合されていることです。
幅広い年齢を対象にしたプロテインとジュニアプロテインを比べると、タンパク質量や配合されている栄養素が異なります。
ウイダージュニアプロテインには、特にカルシウムが豊富で、カルシウムの働きを助けるビタミンDも配合されています。
ウイダープロテインのタンパク質量は、製品によって異なりますが、1食当たり7~15g程度です。ウイダージュニアプロテインのタンパク質量は1食当たり8.4gと、やや少なめです。
多くのプロテインに使われているタンパク質は、ホエイ・カゼイン・大豆を原料にしています。ウイダージュニアプロテインのココア味には「大豆」「ホエイ」、ヨーグルトドリンク味には「ホエイ」が配合されています。
牛乳から抽出された「ホエイ」は水に溶けやすく、体への吸収スピードが3種類のなかでは一番早いのが特徴です。
ホエイと同じく牛乳から抽出された「カゼイン」は、ゆっくり吸収されるため、飲むことで満足感を得られることが特徴です。
「大豆」は、牛乳から抽出されたタンパク質と比べると水に溶けにくいですが、ゆっくり吸収されるため満腹感を得られることが特徴です。
ウイダージュニアプロテインの一番の特徴は、豊富に配合されているカルシウムです。
カルシウムは体を作るための材料の一つで、そのほかにもさまざまな働きをしています。
成長期は骨の成長が活発で、骨量が増加していく時期です。この時期に、不足することなく十分なカルシウムを摂取することが、将来の健康維持に重要です。
日本人の食事摂取基準(2015)で示されている8~17歳までのカルシウム推奨量(mg/日)
カルシウム推奨量を年齢で比べると、男性も女性も12~14歳が一番多くなっています。
ウイダージュニアプロテインに配合されているカルシウムは1回基準量で500mgのため、成長期に摂りたい1日のカルシウム推奨量の約1/2以上の量が含まれています。
食べ物から摂取したカルシウムは小腸で吸収され、各組織に運ばれます。カルシウムの吸収率は成人で20~30%といわれており、決して高くはありません。そこで、ビタミンDが腸管からのカルシウム吸収を助ける役割を果たします。
ビタミンDはカルシウムやリンの代謝に関わり、小腸や腎臓で吸収を促進しています。
きのこ類や魚に多く含まれているビタミンDですが、食品から摂取するほかに、日光に当たることで皮膚でも合成されます。
日本人の食事摂取基準(2015)で示されている8~17歳までのビタミンDの目安量(μg/日)
ビタミンDの目安量は、年齢によって数値の差はありますが、性別で比べると違いはありません。
ウイダージュニアプロテインには、ビタミンDが1食当たり2.0μg配合されていますので、食事摂取基準における目安量の約1/3~1/2以上を摂取できます。
体が大きくなる成長期には、筋肉や血液も増加します。増加した分、鉄の必要量も増えるため、不足しないように摂取すべき栄養素です。
日本人の食事摂取基準(2015)で示されている8~17歳の鉄の推奨量(mg/日)
ウイダージュニアプロテインに含まれている鉄は1食分当たり4.6mgですので、1日の推奨量の約1/3~1/2以上を摂取できます。
ウイダージュニアプロテインに含まれているビタミンB群は、ナイアシン・パントテン酸・B1、B2、B6、B12、葉酸の7種類です。
主にエネルギー代謝の補酵素として使われるビタミンB群は、炭水化物、脂質、タンパク質の代謝をサポートしてくれます。ビタミンB群は、全てのウイダープロテインに配合されています。
それぞれの働きについて詳しい内容は、以下のコラムを参考にしてください。
成長期に必要な栄養素を配合したウイダージュニアプロテインは、ココア味とヨーグルトドリンク味の2種類の味があります。継続的に活用するためには、飲みやすさも重要なポイントであると思います。
ウイダージュニアプロテインは、どちらも溶けやすく、粉っぽさはほとんどありません。人工甘味料は使われていないため、自然な甘さです。
ココア味には、原料に森永のココアを使用しています。普段飲みなれているココアに近い味わいで、飲みやすいのが特徴です。水に溶かすほかに、牛乳でもおいしく飲めます。寒い日にはホットドリンクにするのもおすすめです。
ヨーグルトドリンク味は、酸味があり爽やかな風味です。後味がさっぱりとしているので、運動後のドリンクにも活用できるのではないでしょうか。ジュース感覚で飲めるプロテインです。
どちらの味も飲みやすいので、お好みの味を試してみてください。
ウイダージュニアプロテインには、成長期に必要な栄養素が豊富に含まれています。
栄養素のバランスや不足が気になるときや、スポーツをしている子どもの補食などに活用することができるのではないでしょうか。
プロテインは、あくまでも食事を補助するためのものです。
1日3回のバランスの良い食事を基本として、成長に必要な栄養素が不足しないように活用しましょう。