車が衝突するほどのタックルなど激しくぶつかり合うラグビーにケガはつきもの。さらに、長時間全力で戦い、連戦を続けるカラダは疲労の蓄積も相当なものに。そんな過酷な状況下で、選手たちはどのように疲れを回復させているのでしょうか。
ここでは、タックルを得意とするセンターバックの村田大志選手に、酷使されたカラダを回復させる方法について伺いました。
普段の練習では、室内でのウエイトトレーニングと外でのトレーニングがありますが、僕らバックスは比較的フォワードよりも走るポジションのため、外では毎回GPSで走った距離を記録しています。走る距離は練習で5~6km以上、試合ではだいたい6~7km。サッカーなどに比べると全然少ないのですが、ラグビーの場合は激しいコンタクトプレーが入るので結構きついんです。
試合だと後半必ず足がつります。ラスト10分くらいになると足が痙攣しはじめて、ごまかしごまかし気合でやっています。足がつると走れないんですけれど、そこは気合いで(笑)。
なるべく塩分を摂ったり工夫しながらやっていますが、完全につってしまうともうどうしようもないですね。痙攣している状態でもなんとかしながら動くんですけど、もうきつくて喋れないときとかもあります。
カラダの疲れを回復させるためにも、練習後はプロテインなどのリカバリー食で栄養補給をした上で、ストレッチをしたり、痛い箇所を治療してもらったりしています。
あとは、空気圧で脚を圧迫して血流を良くする器具や、振動でカラダの疲れをとるマッサージ器具などを使ってリカバリーしたり、チームのルールとして交代浴(温かいお風呂と氷が入った冷たいお風呂を交互に入ることで、血行の促進を促して疲労を回復させる)が義務づけられているので、練習後は必ず交代浴したりと、いろんな方法で次の日に疲れを残さないようにしています。
若い頃はリカバリーとか、食事に関してもそこまで意識はしていませんでした。
意識しなくても特にパフォーマンスが落ちなかったですし、ケガもそれほど多くありませんでした。でも今の年齢になって若い頃と同じようなやり方をしていたら、すぐケガをしてしまいますし、パフォーマンスを維持することもできません。
実際、疲れてくるとスピードも落ちてきますし、思うようにカラダが動かせなくなってくるので、本当にリカバリーの大切さを感じています。
睡眠は8時間くらい寝たいんですけれど、子どもと一緒に寝ているので朝までずっと寝続けるのはなかなか難しいですね。子どもは寝相が悪いですし…。
試合の前日とかは遠征先のホテルに泊まるので、かえってぐっすり眠れます(笑)。でも、疲れて家に帰ったとき、子どもと遊んだり、寝顔を見たり、癒しの効果というか、自分にとってはメンタルでのリカバリーというのも結構大事かなと思っています。
僕は体力面よりは精神的な部分のほうがプレーに影響するタイプなので。まぁ、あまりうるさいとちょっと勘弁してってときもありますけれど(笑)。
僕は肉離れなど筋肉系のケガが多かったので、食事改善として魚をよく食べるようになりました。
実際、魚に含まれるEPAは筋肉の回復にいいと言われていて、僕自身もそれを感じています。あとはやっぱり練習直後の栄養補給ですね。1、2回摂らなかったからといってもそれほど違いを感じないでしょうけれど、これを続けるか続けないかでその差は大きく変わってきます。
今の年齢でシーズンを通してパフォーマンスを維持するためには、カラダにいいことを積極的にやっていかなくてはなりません。
クラブハウスには目的別に数種類のプロテインが用意されていますが、僕のお気に入りはカフェオレ味のマッスルフィットプロテインプラスです。
プロテイン置き場に、プロテイン何グラム、糖質何グラムとか、全部貼ってあるんですけれど、カフェオレ味のマッスルフィットプロテインプラスは、ホエイとカゼインと大豆、3種類入っているバランスタイプで、しかもパッケージがゴールドで高級そうだから、これを飲んでおけば間違いないと(笑)。
味も美味しくて気に入っています。