プロテインをジュースで割って飲むと・・・メリット・デメリットを解説
粉末のプロテインが入っているパッケージを見ると、「水や牛乳に溶かして飲みましょう」との表示がされています。
さまざまなフレーバーがあるプロテインは、水や牛乳に溶かすとジュースのような感覚で飲むことができます。では、水や牛乳ではなくジュースでプロテインを割るとどうなるのでしょうか。
そのメリットとデメリットを解説します。
プロテインをジュースで割ってもよい?
プロテインは、ジュースと混ぜ合わせても問題はありません。
野菜や果物をミキサーに掛けて自家製ジュースを作るように、プロテインは水、牛乳、ジュースで割って飲むことができます。そのほかに、料理やスイーツにプロテインを混ぜてタンパク質をプラスすることも可能です。
80~90年代に販売されていたプロテインに比べ、現在のプロテインは日々改良されて、より味わいが良く、溶けやすいものに変化しています。
とはいえ、例えば飲んでみたら味が好みではなかった、水に溶かすと粉っぽくて飲みにくいなどと感じる方もいるかもしれません。せっかく購入したプロテインを飲み残してしまうのはもったいないですよね。そんなとき、ジュースに混ぜてみたり、料理に活用してみたりすると、味わいが変化してプロテインを摂りやすくなります。
ジュースで割って飲むメリット・デメリット
プロテインの売り場へ行くと、さまざまな種類のプロテインが並んでいます。
主成分はホエイプロテイン、カゼインプロテイン、ソイプロテインの3つ。成分によって体に吸収されるスピードが異なるため、用途に合わせて成分を選んでいる人も多いのではないでしょうか。
ジュースと組み合わせることで、好みの味になるなど、メリットもさまざまです。
プロテインをジュースで割るメリットとデメリットをご紹介します。
メリット①:飲みやすさがアップ
プロテインを購入する前にお試しで味を確かめられると安心ですが、実際の味を知らずに購入する場合も少なくありません。
購入したプロテインの味が好みでなかった場合は、プロテインのフレーバーと味の相性が良いジュースを選びます。
例えば、バニラ味の「ウイダーウェイトアップビッグ」なら、100%オレンジジュースなど酸味があるジュースに加えるとプロテインのフレーバーが抑えられます。100%オレンジジュースは少しとろみもあるので、粉っぽさも弱まり、飲みやすさがアップします。
メリット②:味が変化するので飽きにくくなる
プロテインを1袋購入すると、20回分程度の量が入っていることが多いでしょう。好きな食べ物でも毎日食べていると食べ飽きてしまうことがあるように、プロテインを飲み続けていると味の変化がなく飽きてしまう場合もあります。そんなとき、プロテインのフレーバーを変えなくても、割るジュースの味を変えることで新鮮な味わいを楽しむことができます。
ココア味の「ウイダーマッスルフィットプロテイン」をバナナジュースで割ると、チョコバナナのようなフレーバーになります。甘さが苦手であれば、無糖のブラックコーヒーで割ると苦味が加わり、甘味が抑えられるのでおすすめです。
メリット③:エネルギー源やほかの栄養素をプラスできる
水ではなくジュースでプロテインを割ると、ジュースに含まれているエネルギー源やそのほかの栄養素を摂取できます。水のエネルギーは0kcalで、含まれている栄養素はほとんどありません。余分なエネルギーを摂りたくないときは水を使うなど、状況に合わせてプロテインを割る飲み物を変えるのがおすすめです。
プロテインに合わせるジュースによって栄養素は異なります。飲みやすさとともにジュースの栄養素にも注目してみましょう。100%果汁を使ったジュースでは、炭水化物が主でエネルギーを補え、そのほかにはビタミンCが含まれています。飲むヨーグルトで割る場合は、タンパク質、炭水化物、乳酸菌、さらにカルシウムなどを摂れます。
運動後に炭水化物とタンパク質を補給することで、速やかにリカバリーを行うことができると考えられています。特に、強度の高い運動を、長時間行うと筋肉に蓄えられているエネルギー源のグリコーゲンが消費され、消費したグリコーゲンの補給を速やかに行うことで、リカバリーが早くなると考えられています。アスリートは、運動後におにぎりを食べたり、100%フルーツジュースを飲んだりするなどしています。運動後に軽食を摂る時間がないなら、手軽に飲めるプロテインとジュースを活用するのもおすすめです。
デメリット①:エネルギー源を必要以上に摂り過ぎてしまう
ジュースで割るメリット③に「エネルギー源や栄養素を摂ることができる」と紹介しましたが、ジュースには炭水化物が多く含まれているため、人によっては必要以上のエネルギー源を摂ってしまうことになる可能性もあります。
減量や体重コントロールをしていると、食事量を抑え、エネルギー源の摂取に注意を払っている方も多いでしょう。プロテインでジュースを割ると飲みやすくなるなどのメリットがありますが、使うジュースによってはエネルギーを摂りすぎてしまうため注意が必要です。
それでも、飲みやすくするためにプロテインをジュースで割りたい場合は、エネルギーの低い清涼飲料水や、無糖のコーヒーなどを活用してみてはいかがでしょうか。
プロテインは、食事を補助する栄養補助食品です。食事からの栄養補給を基本にして、足りない栄養素を補う役割をしています。プロテインをジュースで割ることでエネルギーを摂りすぎてしまい、食事量が減ってしまうことは避けたいものです。
デメリット②:水で溶かすよりもコストが掛かり、管理が大変
水道水をそのまま飲める日本では、水は最もコストが低い飲み物です。500mlのミネラルウォーターも、高くても100円ほどで購入することができます。ジュースは種類にもよりますが、水と比べるとコストがかかってしまいます。
また、ジュースは常温で保存できるものもありますが、冷蔵保存が必要なものも少なくありません。屋外での運動など、飲み物の温度管理が必要だと持ち歩けない場面もあります。継続してプロテインを飲みたいと考えているなら、コスト面や管理のしやすさも考慮して、ジュースを上手く取り入れると良いでしょう。
その他の飲み方
水やジュースでプロテインを割るほかに、牛乳や豆乳で割る方法もよく使われます。牛乳や豆乳は、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどを含む食品です。プロテインに栄養をプラスしたい場合は、牛乳や豆乳も取り入れてみましょう。
カルシウムをプラスできる牛乳
牛乳にはタンパク質のほかに、カルシウムやビタミンB群が含まれています。また、牛乳でプロテインを割ると、吸収のスピードが緩やかになるなどの特徴があります。
★詳しくは
プロテインは水よりも牛乳で飲むのが良い?水と牛乳を使い分けて摂取する方法
牛乳はとろりとした喉ごしなので、プロテインの粉っぽさを感じにくく、ココア味やコーヒー味などのプロテインとの相性は抜群。そのほかに、温めた牛乳で、ココア味のプロテインを割るのもおすすめです。「ウイダージュニアプロテイン」のココア味は、森永製菓のココアを使用しているので味わいが良いのが特徴です。リラックスタイムの1杯にもどうぞ。
まとめ
食品の1つであるプロテインは、ジュースで割ったり料理に使用しても問題ありません。お好みのアレンジを加えてプロテインを摂取してみるのもおすすめです。
エネルギーやほかの栄養素を摂れるメリットもありますが、逆にエネルギーを摂りすぎてしまう可能性もあります。必要に応じて、水、牛乳、豆乳、ジュースを選択したいものです。