子どもの頃からプロテインを取っていると成長が止まる――世のなかの一部ではそんな認識があるようですが、これはまったくの迷信です。
プロテインと聞くと、筋肉増強剤のようなイメージがあり、筋肉がつきすぎて成長が止まる、といった間違った認識があるようです。
しかし、プロテインとはタンパク質のことです。
プロテインを飲むと筋肉がつきすぎることも成長が止まることもありません。
むしろ、タンパク質は成長期に欠かせない栄養素です。
プロテインは、「タンパク質」が主な成分の「栄養補助食品」。
つまり、私たちが普段取っている「食事」となんら変わりません。
人間にとって必要不可欠なエネルギー産生栄養素は炭水化物、脂質、そしてタンパク質と言われています。
筋肉や骨、肌、髪など私達の体の組織はタンパク質から構成されていると言っても過言ではありません。
勿論、育ち盛りの子どもにだって、タンパク質は必要不可欠な栄養素なのです。
参考にしていただきたいのが、厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準」。
1日に摂取したいタンパク質の量が示されています。最低でも1日にこのくらい必要だろう、という「推定平均必要量」と推奨される摂取量である「推奨量」とありますが、推奨量を参考にしてみて下さい。
※厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)』P8より作成
例えば、6歳~7歳男子の場合、タンパク質の推奨量は1日に「35g」ですが、10歳~11歳になると「50g」まで一気にアップします。(タンパク質の摂取量は年齢や体重、日常における運動量などの個人差はあります)。
参考までに、成人のタンパク質推奨量は男性で「60g」女性は「50g」です。
成人の推奨量の数値に対し、子どものタンパク質推奨量は同じかそれよりも多く、つまりそれだけ成長期のお子さんにタンパク質が必要であるという事です。
参考:【タンパク質の必要量】タンパク質はどれくらい摂ればいい?
成長期に必要な栄養素であるカルシウム、ビタミンD、ビタミンK、タンパク質。一般的に、カルシウムが1番重要かのように思われがちですが、カルシウムだけではなく、ビタミンとタンパク質にこそカルシウムが有効に働く為の成分があるのです。
ビタミンDとビタミンKは骨の形成を促進する上で必要な栄養素ですが、ビタミンと同時にタンパク質を摂取する事もまた大変重要です。
また、成長ホルモンが大量に分泌される時間帯は限られています。
成長ホルモン分泌のゴールデンタイムにしっかりタンパク質の吸収を高める事で骨の成長だけではなく、成長期に必要な筋肉を増やしたり骨の健康を維持する事に繋がります。
つまり、1~12歳までの成長期──育ち盛りの子どもには、年齢に応じたタンパク質量を摂取する必要があるのです。
★内部リンク:
【身長を伸ばしたい?】子供にも大人にもオススメしたい、骨の健康のためのプロテイン
タンパク質は「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」の2種類に分類されます。代表的な食品として「動物性タンパク質」は肉類や魚介類、卵などが、「植物性タンパク質」は豆腐や納豆といった大豆製品や、お麩などが挙げられます。
両者をバランス良く食事から摂取する事がベストではあります。しかし、こうした必要なタンパク質の量を食事だけでまかなうのは大変です。
偏食気味だったり、好き嫌いが多いとなると食事からのタンパク質摂取は更に難しいのではないでしょうか。
タンパク質は成長期のからだ作りに欠かせない栄養素ですので、タンパク質が不足してしまうと筋肉が衰えてしまい、運動する能力が低下してしまう事になる可能性もあります。筋肉以外でも免疫力低下による体調不良や怪我をしやすい、疲労骨折などもタンパク質不足が原因によるものです。
タンパク質不足を回避したい、そんな時こそ、手軽に摂れるプロテインの出番。
必要な量を必要に応じて摂れるので、その都度で最適なタンパク質を摂取することが可能です。
成長期の子どもを持つ親御さんの中には、食事で足りないタンパク質などはどのように補ってあげるべきか、日々の食事で必要量を摂らせるには、どんな食事が良いのかと頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
出来れば基本は毎日の食事から摂って貰うのが1番理想的ですが、あまり食事を摂らない子どもだけがタンパク質不足という訳ではありません。
毎日きちんと食事を摂っている子どもでも、成人において、厚労省のタンパク質推奨量より不足しているのです。
そんな時の栄養素の補給には、プロテインで補ってあげるのがオススメ。
子ども用プロテインならタンパク質が体内に吸収されやすい様に作られており、タンパク質はもちろん、カルシウムや鉄、ビタミンB群など、成長期に必要な栄養を同時に安心して摂ることができます。
ただし、プロテインは体内に吸収されるまでに時間がかかってしまう性質があるので、摂取するタイミングも大切です。
例えば、就寝時に摂取する場合ですが、就寝直前に摂取してしまうとプロテインは栄養素の1つという事もあり、1日の働きを終えた胃腸などに負荷を掛けてしまい、胃もたれなど起こしてしまいます。
これでは折角の補給が台無しです。
プロテイン摂取の際は、就寝前の30分~1時間前を目安に摂取するのが理想的です。
就寝前以外にも、運動後30分以内の摂取はホルモンの分泌も活発なので、筋肉や骨に良い働きをします。
朝の摂取も良いとされており、牛乳と一緒に摂取すれば、カルシウムの補給にもなります。
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