植物性タンパク質のうち、納豆は日常的に食べている食品の一つだと思います。スーパーなどでよく見かける納豆1パックにはどのくらいのタンパク質が含まれているのでしょうか。本記事では、納豆の栄養素や含まれているタンパク質量を解説します。また、タンパク質以外の栄養素や食べ合わせを考えた納豆レシピもご紹介します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2024年6月20日時点のものとなります。
煮た大豆を納豆菌で発酵させた糸引き納豆は、古くから食べられてきました。大豆を丸のまま発酵させた丸大豆の納豆のほか、大豆を石臼で割って外皮を取り除いてから発酵させた挽きわり納豆があります。
納豆の四角いパック1つには40~50g程度の納豆が入っています。タンパク質のほか、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。納豆1パック40gとして、主な栄養素をまとめました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2024年6月20日
良質なタンパク質である納豆には、カルシウムや鉄などのミネラルのほか、ビタミンKやビタミンB群などが含まれています。丸大豆の納豆と挽きわり納豆を比べると、若干栄養素量が異なりますが、ほぼ同じといえるでしょう。納豆は調理をしないで食べられ、栄養素の摂取に活用しやすいことが特徴です。
納豆に含まれているビタミンやミネラルのほか、大豆特有の成分についてご紹介します。
・ビタミンK
カラダの中で調整役をし、丈夫なカラダづくりをサポートしているビタミンです。食事から摂取するだけでなく、腸内細菌によってもビタミンKは作られるため、不足する可能性はほとんどないと考えられています。
・カルシウム
日本人が不足しやすいミネラルの一つです。ヒトのカラダに最も多く含まれているミネラルであり、丈夫なカラダを維持するために欠かせません。食事から摂取したカルシウムのカラダへの吸収量は、必要性に合わせて調整されています。
・大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは大豆のほか、納豆をはじめとした大豆を原料とする加工食品のほとんどに含まれています。女性ホルモンであるエストロゲンと構造が似ていることから、カラダの中でさまざまな働きをしています。
納豆1パック(40g)に含まれているタンパク質は6.6gです。納豆1パックを、タンパク質が多く含まれる主な肉類、魚介類、卵、大豆・大豆製品、乳・乳製品各40gと比較しました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2024年6月20日
それぞれの食品を40gで比較すると、納豆1パックは肉類に近いタンパク質量を摂取できると言えるのではないでしょうか。しかし、1食あたりで食べる量は各食品で異なります。また、タンパク質以外で摂取できる栄養素も異なります。食事の栄養バランスを整えるには、特定の食品に偏らず、幅広い食品からタンパク質を摂取することが大切です。
日々の食事で、タンパク質が不足していると感じる日があるかもしれません。例えば、おにぎりや菓子パンのみで食事をすませる日が続くと、タンパク質不足になる可能性もあります。
タンパク質不足が気になる日は、食事に納豆を追加してタンパク質を補うことも方法の一つです。タンパク質の他、カルシウムや鉄、ビタミンK、ビタミンB群なども納豆から摂取することができます。
調理なしで手軽に食べられる納豆を、冷蔵庫にストックして栄養補給に活用してみてはいかがでしょうか。
納豆をごはんにのせるような一般的な食べ方もよいですが、ほかの食材と組み合わせることもおすすめです。納豆活用レシピを紹介します。
食材(1人分)
納豆 1パック
キャベツ 2~3枚
梅干し 大1個
長ネギ 3cm
※食材量は目安量です
作り方
ポイント
・長ネギにはアリシンやビタミンB1、梅干しにはクエン酸、カリウムが含まれるので、さまざまな栄養素を一緒に補給できる
・キャベツを加えてカサ増しすると、満足感UP
食材(1人分)
豚ロース薄切り肉 3枚
納豆 1/2パック
青じそ 1枚
スライスチーズ 1枚
塩・こしょう 少々
麺つゆ 大さじ2
サラダ油 小さじ2
※食材量は目安量です
作り方
ポイント
・納豆が豚肉の端から出てきてしまう場合も気にせず炒める
・納豆と豚肉を組み合わせることで、タンパク質量増、ビタミンB1も補給できる
カラダに必要なタンパク質は食事から摂取することが基本ですが、どうしても不足する場合はプロテインを活用する方法もあります。森永製菓が取り扱うプロテインからおすすめの製品をご紹介します。
1食あたりタンパク質23.3g(森永ココア味)を摂取できます。納豆に置き換えると約3.5パックのタンパク質です。牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテインを配合しており、理想のカラダづくりを目指している方も活用しやすいのではないでしょうか。
1食あたりタンパク質10.4gを摂取できます。脂質は0.7g(コーヒー味)であり、納豆の脂質よりも少ないことが特徴です。大豆タンパク質を配合しながら特有の苦味を抑えており、飲みやすさも感じると思います。
1袋あたりタンパク質5gを摂取できます。納豆1パックと近いタンパク質量でありながら、低糖質で脂質ゼロです。飲みやすいヨーグルト味で、水分補給をしながらタンパク質を補えます。
1袋あたりタンパク質10.8gを摂取できます。ナッツやドライフルーツが入ったグラノーラをバーにしており、片手で食べやすいことが特徴です。ザクザクとした食感があり、食べ応えを感じるのではないでしょうか。
1袋あたりタンパク質16.9gを摂取できます。大豆パフが入っており、ザクザクとした食感がチョコクランチに似ていると感じるのではないでしょうか。おやつ感覚で食べられるので間食の1品としてもおすすめです。
納豆はタンパク質だけでなく、カラダに不足しがちなミネラルやビタミンを摂取できる食品です。納豆に他の食材を加えてアレンジすることで、飽きずに食べられるのではないでしょうか。食事のレパートリーの一つとして、参考にしてください。