粉末のプロテインは水や牛乳だけでなく、さまざまな飲料に溶かして飲むことができます。コーヒーが好きな方は、粉末プロテインをコーヒーで割ることもあるのではないでしょうか。本記事では、プロテインのコーヒー割りのメリットとデメリットをご紹介します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2023年12月15日時点のものとなります。
粉末プロテインを水で割ると、粉末プロテインそのものの風味を味わえます。また、1食あたりの栄養素がパッケージに記載されているため、摂取できる栄養素が分かりやすいです。では、粉末プロテインをコーヒーで割ると、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
粉末プロテインを購入する際、好みのフレーバーを選んでいると思います。一方で、気に入っている味でも、いつも同じフレーバーだと飽きてしまうこともあるかもしれません。粉末プロテインをコーヒーで割ると、香りや苦みが加わって甘味が抑えられることで、気分を変えて飲むことができます。
また、ココア味やキャラメル味、ソイミルク味のような粉末プロテインとコーヒーを合わせると、カフェモカやソイラテのような味わいも楽しめると思います。コーヒーと相性の良い粉末プロテインのフレーバーを見つけるのも、楽しみの1つになるのではないでしょうか。
コーヒーには、カフェインが含まれています。カフェインを含むコーヒーを飲むことで気分が高まったり、目が覚めたりなど、さまざまな作用を実感している方もいるのではないでしょうか。カフェインと運動パフォーマンスとの関わりについて多くの研究が行われています。2021年に国際スポーツ栄養学会(ISSN)が示した見解では、個人差はありますが、カフェイン摂取によって運動パフォーマンスの向上が期待できるとしています。
粉末プロテインを活用している方の中には、競技大会に向けてのカラダづくりをしている方もいるかもしれません。コーヒーで割ったプロテインを活用することも、選択肢に挙げられるのではないでしょうか。
粉末プロテインを水以外の飲料で割る場合、飲料に含まれている栄養素も摂取することができます。例えば、牛乳であればタンパク質やカルシウムです。コーヒーには、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。コーヒー1杯に含まれている栄養素を表1にまとめました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2023年12月14日
上記のように、コーヒーには一部のミネラルは含まれているものの、含まれているビタミンは限られています。そのため、粉末プロテインをコーヒーで割る場合に追加される栄養素は、あまり多くないことがわかります。
コーヒーのメリットで記載したように、カフェインは運動パフォーマンスの向上が期待できるという報告があります。一方で、カフェインの過剰摂取によるカラダへの影響もよく知られていると思います。日本では1日のカフェイン摂取量は示されていませんが、国によっては基準を設けており、米国食品医薬品局(FDA)やカナダ保健省では健康な成人で400mgまで(コーヒー約4~5杯)としています。
カフェインはコーヒーのほかに、緑茶や紅茶、ウーロン茶、コーラなどの清涼飲料水、医薬品などにも含まれています。近年では、エナジードリンクを大量に飲んだことで中毒が起こった例もあります。プロテインをコーヒーで割る場合は、1日のカフェイン摂取量も意識するとよいでしょう。
実際に粉末プロテインをコーヒー割りした場合、摂取できる栄養素はどのように変化するのでしょうか。森永製菓が取り扱う「マッスルフィットプロテイン」と「おいしい大豆プロテイン」を、コーヒーで割った場合に摂取できる栄養素を表2まとめました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2023年12月14日
先述したように、コーヒーに含まれている栄養素はわずかであるため、粉末プロテインをコーヒー割りにしても栄養素にはほとんど変化はありません。プロテインをコーヒー割りにするメリットは、味わいの変化やカフェインの摂取による運動パフォーマンスの向上が期待される点だと思います。
コーヒーの味が好きな方は、どのようなプロテインと相性が良いのか気になるのではないでしょうか。森永製菓が取り扱うプロテインの中から、コーヒー割りに合うおすすめの製品をご紹介します。また、プロテインには、配合されているタンパク質の種類や量、フレーバーなどが異なるため、特徴も合わせてご紹介します。
おいしい大豆プロテインは、甘味のあるコーヒー味です。コーヒー割りにすると、苦みが加わって甘味が抑えられると思います。1食あたりで摂取できるタンパク質は10gです。配合されているのは大豆プロテインですが、大豆特有の苦みが抑えられています。また、大豆プロテインは液体に溶けにくい印象を持っている方もいるかもしれません。森永製菓のおいしい大豆プロテインは、飲料にもさっと溶けやすいため、シェイカーで軽くふるだけで飲むことができます。
マッスルフィットプロテインは、馴染みやすいカフェオレ味です。コーヒー割りにすることで香りが加わり、さらに飲みやすいと感じる方もいるのではないでしょうか。1食あたりで摂取できるタンパク質は21.7gです。配合されているのは、牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテイン、大豆プロテインの3種類です。吸収スピードの速いホエイプロテイン、ゆっくりと吸収されるカゼインプロテインと大豆プロテインで、カラダづくりをサポートします。
マッスルフィットプロテインは森永ココア味・バニラ味・森永キャラメル味・森永ラムネ味の4種類があります。森永ココア味をコーヒー割りにすると、カフェモカ風の味わいを楽しめるのではないでしょうか。また、森永キャラメル味をコーヒー割りにすると、キャラメルコーヒーのような風味になると思います。1食あたりで摂取できるタンパク質は森永ココア味で23.3gです。牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテインを配合しており、吸収スピードの差でカラダづくりを助けます。
プロテイン効果には森永ココア味・ソイミルク味があります。森永ココア味をコーヒー割りにするとカフェモカ風味、ソイミルク味ではソイラテ風の味わいを楽しめると思います。1食あたりのタンパク質は15.6gです。大豆プロテインを配合しており、比較的ゆっくりと吸収されるため、満足感が続くと感じる方もいるかもしれません。また、植物性タンパク質を摂取したい方へもおすすめです。
プロテインをコーヒー割りにするメリットは、味を変えて飽きずに飲めること、カフェインの摂取によって運動パフォーマンスの向上が期待できることです。しかし、コーヒーに含まれているカフェインの過剰摂取によるカラダに影響もあるため、1日に摂取するカフェイン量には注意しておきましょう。
<参考>
1) カフェインの過剰摂取について 参照日:2023年12月13日
プロテイン効果