鶏肉の部位の中でむね肉やささみは、ヘルシーなイメージがあるのではないでしょうか。鶏のむね肉とささみの違いや、どのような使い分けをしたらよいのか気になる方もいるかもしれません。本記事では、鶏のむね肉とささみの栄養素を比較し、使い分けのポイントを解説します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2023年11月20日時点のものとなります。
鶏肉は、むね肉・ささみ・もも肉・手羽元・手羽中・手羽先・ふりそで・せせり・皮の部位に分けられます。部位によって形状の違いがあり、味わいや食感に特徴があります。このような違いから、部位によって適した調理法が用いられています。鶏のむね肉とささみの特徴についてご紹介します。
むね肉は、鶏の胸部の肉です。鶏肉の中では大きくて厚みがあり、皮が付いていて、脂肪が少ない部位です。淡白な味わいでクセがないため、幅広い調理法や味付けが合います。一方で、高温調理をするとパサついてしまうため、低温で中心部までじっくりと火を通すほか、保水力のある砂糖で下味を付けたり、片栗粉をまぶすなどして水分が抜け出ないような調理の工夫をすることもあります。むね肉は1枚あたり200~400gです。鶏肉の部位の中では安価で購入できます。
ささみは、鶏のむね骨に沿って左右で1本ずつある部位です。細長い形状が笹の葉に似ていることから「ささみ」と呼ばれるようになったといわれています。脂肪が少なく、あっさりとした淡白な味わいです。中央あたりに筋が通っており、下処理で筋を取り除かないと縮んでしまう可能性があります。むね肉と同様に、高温で加熱しすぎると固くなる傾向があり、加熱温度や時間の調整、下味を付けるなどを行うことがあります。ささみは1本あたり40~55gです。
鶏のむね肉とささみの栄養素を比較するために表にまとめました。むね肉とささみの1食あたりの使用量を100gとした栄養素を記載しています。
参照日:2023年11月20日
鶏のむね肉とささみの100gあたりのタンパク質は20g以上であり、どちらも高タンパク質です。タンパク質を構成するアミノ酸のうち、鶏肉は必須アミノ酸のバランスが良く、良質なタンパク質と呼ばれます。
むね肉とささみは、鶏肉の中でも含まれている脂質が少ない部位です。むね肉とささみを比べると、むね肉の方が脂質が多い特徴があります。また、鶏肉の脂肪は皮に多く含まれている傾向があるため、脂質が気になる方は、鶏むね肉の皮を取り除くことがおすすめです。
鶏のむね肉とささみは、似た特徴を持っている部位です。そのため、同じように活用でき、調理方法や味付けも重なる点があります。どちらを使うか迷った際は、下記のポイントを考慮して使い分けしてみてはいかがでしょうか。
むね肉とささみの大きな違いは形状です。むね肉は、大きくて厚みがあります。1枚肉のボリュームあるチキンステーキにしたり、観音開きにして端から巻いて筒状にしたり、料理に合わせた大きさに切り分けたり、茹でてからほぐしたりなど、幅広い調理法があります。
ささみは細長く、むね肉に比べると1本のサイズが小さいです。1本のまま調理しても火が通りやすいことが特徴です。1本のまま使うほか、食べやすい大きさに切り分けたり、茹でたあとにほぐしたりすることができますが、むね肉に比べると調理法が限られる傾向があります。
体重コントロールをしている期間や理想のカラダづくりをしている場合、脂質を抑えたいと考える方はいるのではないでしょうか。先述した通り、むね肉とささみを比べると、むね肉の方が脂質が多く含まれています。脂質をより控えつつ、タンパク質を摂取したい場合は、ささみが選択肢になるのではないでしょうか。
また、むね肉とささみは含まれている脂肪の少なさから、茹でるとパサつきやすい傾向があります。加熱時間の調整や下処理をすることがおすすめです。
鶏のむね肉とささみは、蒸したり、焼いたり、茹でたり、衣を付けて揚げたりと、さまざまな調理法に向きます。鶏のむね肉とささみを使った、手軽に作れるレシピをご紹介します。
食材(2人分)
鶏むね肉 200g
砂糖 小さじ1
塩 小さじ1
※食材量は目安量です。
作り方
ポイント
食材(2人分)
ささみ 4本(200g)
片栗粉 小さじ2
塩 小さじ1
きゅうり 1本
梅肉 小さじ2
塩 適量
※食材量は目安量です。
作り方
ポイント
自分に必要なタンパク質は、鶏のむね肉やささみなどを活用し、食事で摂取することが基本です。しかし、食事だけではタンパク質が不足する日もあるのではないでしょうか。
そのような場合は、タンパク質を補えるプロテインも選択肢の一つです。森永製菓が取り扱うプロテインの中からおすすめの製品をご紹介します。
1食あたりのタンパク質は23.3g(森永ココア味)であり、鶏のむね肉・ささみ100gあたりのタンパク質と近い量を摂取できます。配合されているタンパク質は、牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテインです。これらのタンパク質は吸収スピードが異なり、時間差でカラダづくりをサポートします。代謝に関わるビタミンB群のほか、カルシウムや鉄も配合されています。
1食あたりのタンパク質は10gです。配合されているタンパク質は大豆プロテインであり、植物性タンパク質を摂取したい方に活用しやすいのではないでしょうか。大豆タンパク質は吸収が緩やかで、満足感が続くと感じる方もいると思います。代謝に関わるビタミンB群、カルシウムやビタミンDが配合されています。
1食あたりでタンパク質8.4gを摂取できるプロテインです。配合されているタンパク質は大豆プロテインとホエイプロテインです。ビタミンB群のほか、成長期に意識したいカルシウムや鉄、ビタミンDが摂取できます。成長期の栄養サポートをするプロテインですが、丈夫なカラダづくりにつながる栄養素の不足が気になる成人も活用しやすいと思います。
1食あたりでタンパク質15.6gを摂取できます。配合されているタンパク質は大豆プロテインです。ビタミンB群だけでなく、女性が気になる鉄、ビタミンC、ビタミンEも配合されています。理想のカラダづくりを目指している方、タンパク質不足が気になる方など、幅広い方に活用しやすいのではないでしょうか。
鶏のむね肉とささみは、あっさりとした味わいが似ているだけでなく、摂取できるタンパク質量も近いです。大きく異なるのは形状であるため、調理法に合わせて選ぶことがおすすめです。カラダづくりを目指している期間の食事に、むね肉とささみを活用してみてはいかがでしょうか。
<参考>
1)鶏の部位図鑑 参照日:2023年11月20日
2) 日本食品標準成分表2020年版(八訂) 参照日:2023年11月20日
プロテイン効果