小豆から作られた甘いあんこは、和菓子に欠かせないものです。また、和菓子だけでなく、あんぱんや小倉トーストなどのパンにも使われており、食事としても食べられています。本記事では、あんこ・小豆・ゆであずきの栄養素やタンパク質量をご紹介します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2023年5月26日時点のものとなります。
身近な食材であるあんこですが、小豆やゆであずきとの違いが気になる方もいるのではないでしょうか。まずは、あんこ・小豆・ゆであずきについて、それぞれ解説します。
あんこは「あん(餡)」の別の呼び方です。小豆やインゲン豆などのデンプン含有量の多い豆類などを柔らかく煮て、砂糖や塩を加え、さらに煮ながら練ったものです。豆類だけでなく、サツマイモやかぼちゃ、栗、ゆり根などもあんこの材料になります。さまざまな材料から作られるあんこですが、本記事での“あんこ”は小豆を材料としたものとします。
次に小豆は、食用とされるマメ科の植物の種子です。種子が暗赤色の「赤小豆」、白の「白小豆」の2種類に大きく分けられ、赤小豆は一般的によく知られている黒っぽい色をしたあんこの材料で、赤飯などにも使用されています。一方で白小豆は希少性があり、高級な白あんとして主に和菓子に使われます。
ゆであずきは小豆をゆでたものもありますが、基本的にはゆでた小豆に砂糖で甘味を付けたものを指します。あんことは異なり、練る工程が含まれていないため、比較的さらっとしており、ぜんざいなどに活用されています。小豆を柔らかく煮るには、手間がかかるため、缶詰などで市販されているゆであずきを活用することで、手軽に小豆を取り入れることができます。
あんこ・小豆・ゆであずきを食べると、どのような栄養素が摂取できるのでしょうか。それぞれに含まれている主な栄養素を表にまとめました。なお、日本食品標準成分表に記載の食品から、あんこは「あん つぶし練りあん」、小豆は「全粒 ゆで」、ゆであずきは「ゆで小豆缶詰」の数値を記載しています。また、あんぱんに入っているあんこの重量は約30gであるため、一般的に食べる量と推定できる30gあたりの数値を表に記載しています。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2023年5月24日
あんこ・小豆・ゆであずきの中では、小豆のタンパク質がやや多いと感じますが、小豆は調理によって砂糖が加えられていない分、あんこ、ゆであずきよりも小豆の重量が多くなり、それに伴ってタンパク質量も多くなっていると推定できます。30gで考えると、あんこ・小豆・ゆであずきに含まれているタンパク質はそれほど多くないと感じるのではないでしょうか。
また、あんこ・ゆであずきは砂糖が多く含まれている分、エネルギー量と炭水化物が多いです。
あんこやゆであずきが使われた和菓子などは低脂質であり、エネルギー源である炭水化物を摂取できるため、間食として活用できると思います。一方で、あんぱんや小倉トーストなどを食事としてとる場合には、タンパク質が不足する可能性があります。このような場合に、タンパク質を補う食べ物にはどのようなものがあるのでしょうか。食事例と合わせて、タンパク質量を表にまとめました。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)を参考に筆者作表
参照日:2023年5月26日
日本人の食事摂取基準(2020年版)で示されている1日のタンパク質推奨量は、18~64歳の男性で65g、女性で50g1)です。タンパク質推奨量を1食あたりに換算すると、男女ともに約20gが目安になります。あんぱんや小倉トーストを食事にする場合は、上記の食事例のように、タンパク質を多く含む卵や乳製品などを組み合わせてはいかがでしょうか。
カラダに必要なタンパク質は食事から摂取することが基本になります。しかし、食事をする時間が十分に確保できず、あんぱんのみの食事になるなど、タンパク質不足が気になる方もいるのではないでしょうか。タンパク質を補うには、タンパク質を多く含む食品だけでなく、栄養補助食品を活用することも選択肢の一つです。森永製菓が取り扱う栄養補助食品から、おすすめの製品をご紹介します。
1食あたりタンパク質10gを摂取できる粉末プロテインです。コーヒー味とビターチョコ味の2種類があり、あんぱんとの相性も良いと感じる方もいるのではないでしょうか。水で溶かすだけでなく、牛乳で溶かすとタンパク質量をさらに増やすことができます。また、日本人が不足しがちなカルシウムも配合されています。
1食あたりタンパク質15gの粉末プロテインです。あんぱんと組み合わせると1食で20gに近いタンパク質を摂取できます。配合されているのは、ゆっくりと吸収される大豆プロテインです。そのため、満足感が続くと感じやすいのではないでしょうか。味は森永ココア味、ソイミルク味の2種類です。ビタミンC、鉄も配合されています。
1食あたり20gのタンパク質が配合された粉末プロテインです。配合されているのは牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテインであり、吸収スピードの差でカラダづくりをサポートします。味は森永ココア味、バニラ味、森永ラムネ味、森永ミルクキャラメル味の4種類あり、お好みのフレーバーを選択できます。カルシウムや鉄も配合されていることが特徴です。食事からのタンパク質不足が気になる方、タンパク質の必要量が多い方が活用しやすいのではないでしょうか。
あんことゆであずきは小豆を加工したものであり、含まれている栄養素量に大きな違いはありません。小豆はタンパク質量が多くないため、あんぱんや小倉トーストなどを食事にする場合は、タンパク質を多く含む食品や栄養補助食品を組み合わせるのもおすすめです。
<参照>
1)日本人の食事摂取基準(2020年版)タンパク質 参照日:2023年5月12日