粉末プロテインは、水で割るだけではなく、水以外で割って飲む方法もあります。粉末プロテインを割る液体に決まりはありません。豆乳で割るとどのような味わいになり、栄養素が変化するのか気になっている方もいるのではないでしょうか。本記事では、プロテインの豆乳割りについて解説します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2022年7月28日時点のものとなります。
豆乳とは、水に浸してふくらんだ大豆をすりつぶし、どろどろになった液体を加熱したあとに絞り出した液体のこと。残った絞りかすがおからです。豆乳ににがりなどの凝固剤を加えて固めると、豆腐ができあがります。
豆乳の原料となる大豆は、良質なタンパク質源です。大豆を原料にした豆乳にも良質なタンパク質のほか、カルシウム、鉄、ビタミンE、ビタミンB群などのミネラルやビタミンが含まれています。しかし、大豆に含まれている食物繊維は、絞ったときに取り除かれるため、あまり含まれていません。
豆乳は、無調整豆乳、調整豆乳、豆乳飲料の3つに分類されます。
無調整豆乳は、大豆固形分8%以上(大豆タンパク質換算3.8%以上)が含まれる、水以外のものを加えていないものです。家庭で豆腐を作りたい場合は、無調整豆乳を使います。
調整豆乳は、大豆固形分6%以上(大豆タンパク質換算3.0%)を含み、砂糖、塩、油脂、香料などを加え、味を付けたものです。
豆乳飲料は、調整豆乳に果汁やコーヒーなどを加えた飲料を指し、果汁入りとその他に分けられます。果汁入りの大豆固形分2%以上(大豆タンパク質換算0.9%以上)、その他は大豆固形分4%以上(大豆タンパク質換算1.8%以上)で、含まれている大豆固形分が異なります。
豆乳の栄養素については、「豆乳の栄養素(タンパク質・カルシウム等)について解説!」で詳しく紹介しています。
粉末プロテインは栄養補助食品です。食事からの栄養補給を基本にし、摂取できる栄養素が不足した場合に栄養補助食品を活用します。粉末プロテインを豆乳で割ると、摂取できる栄養素はどのように変わるのでしょうか。
森永製菓が取り扱う粉末プロテインのうち、マッスルフィットプロテインのココア味と無調整豆乳、調整豆乳、豆乳飲料で割った場合のエネルギー産生栄養素を表にまとめました。
参照日:2022年7月28日
無調整豆乳、調整豆乳、豆乳飲料で粉末プロテインを割ったときの栄養素の違いは、含まれている大豆固形分、砂糖や果汁などで変動します。粉末プロテインを活用する目的はさまざまで、補いたい栄養素にも個人差があると思います。豆乳で粉末プロテインを割る場合も、摂取できる栄養素の違いを考慮して取り入れるのも一つの方法です。
3種類の豆乳のうち、大豆固形分の多い無調整豆乳で割るとタンパク質を多く補うことができます。無調整豆乳は砂糖などが加えられていないため、摂取エネルギーを控えたい場合に活用しやすいのではないでしょうか。
しかし、加工されていない無調整豆乳は大豆特有の風味もあるため、苦手だと感じる方もいるかもしれません。その場合は、飲みやすく加工された調整豆乳や豆乳飲料で粉末プロテインを割ってみてはいかがでしょうか。
粉末プロテインを飲む目的には、健康づくりのサポート、理想のカラダづくりに向けた栄養補給、運動後の栄養補給などが考えられます。粉末プロテインを割るものによって栄養素が変化するため、補いたい栄養素によって割るものを変えるのも方法の一つです。粉末プロテインを豆乳で割って飲む場合、知っておきたい点があります。
豆乳にはタンパク質だけではなく、脂質や炭水化物も含まれており、摂取エネルギーも増加します。特に、調整豆乳や豆乳飲料は、砂糖や果汁などを加えて飲みやすくしているため、無調整豆乳と比べると摂取する炭水化物が多いです。体重コントロールをしている時期には、摂取エネルギーが気になる方もいると思います。粉末プロテインを豆乳で割る場合は、増加する摂取エネルギー、脂質、炭水化物などを考慮したいものです。
大豆には、大豆イソフラボンが微量成分として含まれています。大豆イソフラボンは大豆の胚芽に含まれているポリフェノールで、女性ホルモンの一つであるエストロゲンと似た化学構造となっています。そのため、大豆イソフラボンに注目している方もいるかもしれません。
大豆から作られる豆乳にも、大豆イソフラボンが含まれています。多く摂取した場合、カラダの影響が気になる方もいるのではないでしょうか。古くから日本人は、大豆や大豆製品を食べてきました。一般的な日本人の食生活で大豆イソフラボンのカラダへの有害な影響は、現時点では確認されていません。
しかし、豆乳を含め、大豆や大豆製品を極端に増やすことによって、カラダへどのような影響があるかは確認ができません。特定の食品に偏りすぎず、幅広い食品から栄養素を摂り入れることがおすすめです。
参照日:2022年7月28日
粉末プロテインを水ではなく、豆乳で割った場合のメリットとデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
メリットの一つは、豆乳の栄養素を摂り入れられることです。先述した通り、タンパク質や摂取エネルギーを増やしたい場合に活用できます。また、粉末プロテインを飲み始めると、味わいに飽きてしまう場合もあると思います。豆乳で割ることで、粉末プロテインの味わいに濃厚さが加わり、味わいに変化が付きます。
デメリットは、タンパク質や摂取エネルギーが必要以上に増やしてしまう可能性があることです。消費エネルギーよりも摂取エネルギーが増えると体重が増加します。体重コンロトールなど状況に合わせ、豆乳を摂り入れていきたいものです。
プロテインにはさまざまな種類があり、どの製品を選んだらよいか迷っている方もいるのではないでしょうか。森永製菓が取り扱う粉末プロテインの中から、豆乳で割るのもおすすめの製品をご紹介します。
牛乳由来の、吸収スピードの速いホエイプロテイン、ゆっくり吸収されるカゼインプロテインを配合しています。時間差で吸収される特徴から、カラダづくりをサポートします。1食あたりで摂取できるタンパク質は20g以上。さらにタンパク質を補いたい日や、植物性タンパク質も補いたい日に、豆乳で割って飲んでみてはいかがでしょうか。
牛乳由来のホエイプロテイン、シールド乳酸菌100個を配合し、強く戦えるカラダづくりに役立ちます。1食あたりで摂取できるタンパク質は14.2g。タンパク質の量を増やすために豆乳で割るのも選択肢の一つです。シールドプロテインはココア味のみのため、飽きずに飲み続けるために豆乳を活用するのもおすすめです。
大豆から作られる豆乳は、植物性のタンパク質を摂取できる飲み物です。豆乳からだけでなく、植物性タンパク質を摂取したい場合は、大豆タンパク質を配合した粉末プロテインを活用する方法もあります。
牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテイン、さらに大豆プロテインを配合。吸収スピードの違いから、効率的なカラダづくりを助けます。1食あたりに含まれるタンパク質は21.7g。カルシウム、鉄も配合されており、運動習慣のある方が意識したい栄養素を補えます。より植物性タンパク質を多く摂取したい場合は、豆乳で割って飲んでみてはいかがでしょうか。
大豆プロテインのみを配合しています。大豆特有の香りや苦味を抑えてあり、飲みやすさを感じる方もいると思います。丈夫なカラダづくりにつながるカルシウム、ビタミンDも配合され、健康づくりにも活用しやすいプロテインです。味は、豆乳との相性も良い、コーヒー味とビターチョコ味の2種類があります。
大豆から絞り出された豆乳には、植物性タンパク質が含まれています。粉末プロテインを豆乳で割ることで、豆乳の栄養素を摂り入れられることがメリットです。しかし、必要以上の栄養素を摂取してしまう可能性もあるため、活動量や食事内容を考慮して豆乳を活用してみてはいかがでしょうか。