森永ビスケット

Vol.1 時代を超えたビスケット「マリー」

お父さんとお母さんが子供の頃に食べました。おじいちゃんとおばあちゃんが子供の頃にも食べました。もしかしたら、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんが子供の頃にも食べたかもしれません。
・・・そんなビスケットって、聞いたことありますか?

1923年(大正12年)。森永が国内向けとして、初めて発売した16種類のビスケットの一つとしてマリーは誕生しました。
1936年(昭和11年)にはより多くの人にビスケットを食べてもらえるようにと、ボール紙にワックスを塗ったパッケージが考案され、その第一号としてマリーが選ばれたのです。ほんのり漂う牛乳とバターの香りに、当時の人々は新鮮でとても贅沢な気持ちを味わっていたといいます。
1923年のマリー誕生以来、マリーは森永のビスケットの顔として歩み続けてきました。一時は戦争により一般の人々から遠ざかったこともありました。また、原材料が入手できずに生産がストップすることもありました。しかし人々の待ち望む声に応えるかのように、マリーは再び姿を見せてくれたのです。

その時代時代を捉えたパッケージやCMとともに、マリーの優しくシンプルな味はあきさせない味として、親から子へ、子から孫へと引き継がれています。
また、最近では料理人を初めとした多くの方々が、マリーを創作デザートの材料として楽しんでいます。牛乳に浸してシットリとさせたり、細かく砕いたり、炙ってみたり・・・これほどまでに幅広く応用が利くのも、マリーがシンプルで品のある味だからこそなのです。

マリーから始まったパッケージビスケット。それは、チョイス、ムーンライトなどの定番商品をいくつも生み出しました。そして更にバリエーションを広げ、今尚、森永ビスケットは進化し続けています。
※マリーという名前はマリーアントワネット妃に由来し、ビスケットのまわりのデザインは家紋を表現しているといわれております。
※1923年の発売以来、マリーは森永製菓の長年のPRにより日本に定着したとの評価を受け、2004年に森永の商標として登録されました。