
コラーゲンと聞くと、美容に関わるものと思う方もいるのではないでしょうか。実は、コラーゲンは、カラダのさまざまな場所に存在するタンパク質の一種です。健康維持やカラダづくりのためのタンパク質摂取は、コラーゲンにも関わりがあります。
本記事では、目的を意識したタンパク質摂取についてお伝えするとともに、コラーゲンについて解説します。
※記事内でご紹介している森永製菓の製品の栄養成分は、2026年2月25日時点のものとなります。
タンパク質は、カラダづくりの材料となる栄養素です。近年では、カラダづくりのため、健康維持のために、タンパク質不足に陥らないよう気を付けている方もいると思います。タンパク質摂取を意識するとき、「タンパク質は“1日〇g”必要」と量が注目されがちです。
一方で、タンパク質をどのような目的で摂取するのか、“質”についても意識してみてはいかがでしょうか。
タンパク質は、カラダをつくる材料となる生命維持に必要な栄養素の一つです。タンパク質は20種類のアミノ酸が数多くつながって構成されており、食品によって構成されているアミノ酸の種類が異なります。
そのため、タンパク質を選ぶときは摂取量だけでなく、「何のために摂るのか」という目的に目を向けることも大切です。
また、タンパク質は美容でも注目されるとともに、健やかなカラダをサポートするものでもあります。そこで、日々の美しさのサポートや、普段の活動のサポートなどのためにタンパク質を摂取したいと考える方もいるかもしれません。
タンパク質を選ぶときに、必須アミノ酸のバランスの“質”を意識するほかにも、摂取する“目的”=“質”を意識することも選択の要素になると思います。
コラーゲンは、美容やひざ関節の違和感などで注目されることがあり、カラダの一部分に関わるものとしてのイメージがあるかもしれません。コラーゲンは、カラダのさまざまな場所に存在し、カラダの構造を支えています。
コラーゲンは、皮膚のほか、腱や靭帯、軟骨、骨、血管、内臓などの全身に存在する構造タンパク質です。カラダの組織を保護するほか、カラダを支えるなど、ヒトのカラダを形づくる重要な働きをしています。
ヒトのカラダの約60%は水分であり、次に多いのがタンパク質です。タンパク質はカラダの約20%を占めているといわれています。ヒトのカラダを構成するタンパク質のうち、約30%がコラーゲンであるほど、ヒトのカラダを支えています。
カラダの中のコラーゲン量は、年齢を重ねるにつれて少なくなる傾向があります。
また、紫外線がカラダのコラーゲンの減少に関わりがあるともいわれています。健やかなカラダを保つためにも、カラダの中のコラーゲンを維持したいと考える方もいるのではないでしょうか。
コラーゲンは、アミノ酸が数珠のようにつながっています。コラーゲンを構成するアミノ酸の中では、グリシンやプロリンが豊富です。また、コラーゲンの安定性に関わるヒドロキシプロリンという特有のアミノ酸がコラーゲンには存在します。
食事から摂取したタンパク質は、アミノ酸やペプチド(アミノ酸が数個つながったもの)に分解され、カラダのさまざまな場所でカラダづくりの材料となります。カラダの構造タンパク質であるコラーゲンも、さまざまな食品から摂取したアミノ酸から作り出されるのです。
ヒトのカラダだけでなく、動物にもコラーゲンは存在します。牛肉・豚肉・鶏肉のすじや皮、軟骨などにもコラーゲンは多く含まれており、このような普段口にする食品からタンパク質としてコラーゲンを摂取することがあります。
口から摂取したコラーゲンも同様にカラダづくりの材料として、アミノ酸やペプチドとなってカラダのさまざまな場所で働きます。
一部の研究では、コラーゲンペプチドを摂取し、コラーゲン特有のアミノ酸を含むコラーゲンペプチドそのままの形で吸収されることで、肌の水分量を保持して肌の健康をサポートするほか、ひざ関節の違和感による活動をサポートし、骨をつくる働きをサポートするという報告があります。
タンパク質摂取の目的として、「美容」や「しなやかさ」を考えたい場合、コラーゲンペプチドの活用が選択肢の一つになります。
コラーゲンは、どのくらいの割合で各組織に存在するのでしょうか。コラーゲンが多く含まれている組織を下記にまとめました。
下記文献を参考に作成
コラーゲンとゼラチンの科学(建帛社)より一部改編 ※皮膚71.4%、腱靭帯86.5%(乾燥重量比)
グルコサミン研究vol.4 p.92-100 (2008) ㈲エイド出版※関節軟骨60%(乾燥重量比、構成成分の中央値を用いて、水以外の成分を100%として算出)
Julie Manon et al.: Front Bioeng Biotechnol., 19, 1 (2022). ※筋膜74%(大腿筋膜の乾燥重量比、高齢者を対象にした試験データをもとに算出)
コラーゲン完全バイブル(幻冬舎) ※骨50%(体積比)
皮膚では約70%がコラーゲンで構成されていることから、美容に関わるイメージが持たれるのかと思います。しかし、上記のように皮膚だけでなく、骨や靭帯、筋膜など、さまざま場所にコラーゲンは多く存在します。
コラーゲンは美容だけでなく、カラダを支えるための役割を担っているのです。
コラーゲンはカラダを支える構造タンパク質です。食事から摂取したタンパク質からコラーゲンも作られます。タンパク質摂取は量が注目されがちですが、摂取する目的に合わせてタンパク質を選ぶことも方法の一つです。
カラダづくりや健康維持、美容など、普段の活動のサポートのためなどに、目的別のタンパク質摂取を意識してみてはいかがでしょうか。
<参考>
1)重村泰毅・清水彩加・岩崎優(2021)コラーゲンペプチド摂取による効果と効果的な摂取方法について.日本調理科学会誌,54(3):166-168
2)荻野明彦・岡村健史・山村聡・横野智砂子・野村義宏(2024)魚皮由来コラーゲンペプチド摂取による被験者の安全性および皮膚への効果.Functionnal Food Research,20:97-104
3)コラーゲンとゼラチンの科学(建帛社)より一部改編
4)グルコサミン研究vol.4 p.92-100 (2008) ㈲エイド出版
5)Julie Manon et al.: Front Bioeng Biotechnol., 19, 1 (2022).
6)コラーゲン完全バイブル(幻冬舎)