「プロテイン」というと、利用するのはムキムキに鍛え上げた逆三角形体型の人たち、というイメージを持っていませんか?
「プロテイン」は普通体型の人にとっては無関係、と考えている人が多いようです。
確かに、アスリートは「一般の人に比べて非常に多くのタンパク質が必要」と言われていますが、そのすべてを食事だけで済ませようとすると、余分な脂質まで取ってしまうことになります。
タンパク質が多く含まれているお肉やお魚には、脂肪も含まれているのです。
そこで登場するのが「プロテイン」。 「高タンパクなのに低脂肪」が特長なので、「必要な量のタンパク質」だけを手軽に、しかも効率良く取れます。
それが多くのタンパク質を必要とするアスリートに向いている、と言われる理由です。
そもそもプロテインは「栄養補助食品」のため、アスリートに限らず誰が取っても良いものです。
毎日の生活にプロテインを取り入れ、適切なタンパク量を取れば、筋肉量が増えて基礎代謝の高いカラダづくりに役立ちます。
そう、プロテインはむしろすべての人に必要な栄養と言えるのです。
人間の体は何で出来ているのか?と問われたら何と答えますか?
一般に体の約7割が水分です。その次に多いのは?そう、タンパク質です。
筋肉や内臓、血液や爪、髪や皮膚、骨もタンパク質で作られています。さらに体を動かすエネルギー作りやホルモン分泌にもタンパク質が必要です。
タンパク質とは、炭素や酸素などの分子からなるアミノ酸の集合体と言えます。
すべてのタンパク質はいったん分解されてアミノ酸のような細かな分子になってから体に吸収されていきます。
体の各部を構成するタンパク質は20種類のアミノ酸のいろんな組み合わせで出来たもので、約10万種類あると言われています。
プロテインと銘打っている製品はタンパク質を吸収しやすいように考えて作られています。
タンパク質を分解するときに必要なアミノ酸なども同時に配合されているからです。
肉や乳製品、卵などを食べて含まれているタンパク質を分解し吸収していく時間よりももっと効率的に吸収していけるので、むしろ食が細い人や、子供やお年寄り、忙しくて食生活が乱れがちな人にも役立つ製品と言えます。
タンパク質を摂取するにあたって、一日の摂取量目安があります。
これをもとに、一日に必要な量を摂取してさえいればいいのでしょうか?
一般的な食生活パターンから言って、朝食のタンパク質摂取量は少なめです。
炭水化物や果物などがメインになってしまうことが多いようです。
そして、夕食で一日に必要なタンパク質量を賄っているというケースが多く見られます。
実はこの食生活パターン、とっても損をしています。
最近の研究結果によると、朝、昼、夜の食事で均等にタンパク質を摂取すると、筋肉の合成力を高めることが分かったのです。
つまり、一日に必要な量を夜にまとめて摂取していてもそれほど効果は上がらない、ということです。
朝、昼、夜均等に摂取するのがベストです。
また、タンパク質がどうしても不足しがちな朝食ですが、朝食時にタンパク質を取り入れることで、体内時計が調節されて朝スッキリした気分になれたり、ストレスが和らいだりするという効果も報告されています。
とはいっても、朝はそんなに食欲がないという人や、朝からしっかりタンパク質を含む食事を作っている時間がない、という方も多いでしょう。
そういう場合はサプリメントやプロテインドリンクなどを活用するといいかもしれませんね。
ダイエッターはプロテインの実力を知っておくべきです!
適切な量のタンパク質を摂取することで、筋肉量が増え、基礎代謝力があがります。
そして代謝が上がると脂肪も燃えやすくなり、太りにくいカラダになっていきます。アスリートでない人にとっても、プロテインを活用するメリットは大きいのです。
ダイエットをしている人の多くが、野菜サラダだけにしたり、春雨スープなどとにかくカロリーを抑えることを一番に考えています。
カロリーを抑えると確かに体重は落ちます。
しかし、カロリー制限をした食事を続けると、体は栄養不足状態になり代謝力も低下してしまいます。
代謝が落ちるとそれだけ痩せにくい体になります。
タンパク質を摂取することで、筋肉量の低下を防ぐこともできます。
筋肉量を保ちつつ、余分な脂肪を落とすことでキレイな体になりますね。ダイエットをして体重は落ちても筋肉が落ちただけでは、キレイな体形にはなれません。
また、栄養不足状態になったところに、普通に食事をするだけで体がそれらをすべて吸収しようとするのでとても太りやすくなります。
ダイエットに成功してもリバウンドしてしまうというのは、往々にしてダイエット中、栄養が偏ってしまうからです。
ダイエットをするときこそ、プロテインのように高タンパクしかも低カロリーな製品で栄養を補っていくことが大切です。
プロテインは決してムキムキでマッチョな方だけのものではありません。
プロテインをうまく活用して健康的な体を目標にしていきましょう。