トップメッセージ

代表取締役社長 太田 栄二郎

「関わる全てのみなさまに幸せをお届けしたい」
パイオニアスピリットを継承し、
永続的に進化する企業を目指します。

新型コロナウイルスへの対応

このたびの新型コロナウイルスの感染拡大により、世界は予測のつかない厳しい状況に直面しています。1日も早い終息を願うとともに、罹患されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。
森永製菓グループでは、4月からの緊急事態宣言下において、食品企業の使命として製品の安定生産・供給の維持に努め、 3年前から推進してきたテレワーク制度を拡大して適用する等、感染拡大防止と従業員の安全確保にあたりました。また、最前線で人々の生命を支える医療従事者のみなさまへの支援として、「inゼリー」合計 36万個を全国の医療機関にご提供いたしました。
新型コロナウイルスがもたらした影響は甚大ではありますが、世界中が今後の社会のあり方を自らに問う機会にもなりました。当社グループもまた社会の一員として事業のあり方を見直す契機としていかなければならないと考えます。今後も人々の生活に欠かせない食品事業を担う使命感のもと、安全・安心を第一としながら、社会と未来への責任を果たすべく努めてまいります。

森永製菓グループの新型コロナウイルスへの対応・生産現場における製品供給の維持と感染予防の徹底(検温、マスク着用、手洗い、アルコール消毒)・ 在宅勤務( テレワーク)が可能な職種の従業員の在宅勤務適用の拡大・ 医療従事者のみなさまへの「inゼリー」寄付(2020 年4 ~ 6 月)

創業の精神を見つめ、企業理念をあらためて整理

森永製菓グループは昨年創業120周年を迎え、 既存分野である菓子食品・冷菓の事業に加え、成長分野である健康事業でも社会のニーズにお応えしてまいりました。現在、お客様にご支持をいただいた価値ある品質・商品を、国内はもちろん海外にも展開しています。
あらためて振り返ると、当社の歴史は、日本の食料事情がまだ厳しかった明治時代に創業者・森永太一郎がアメリカに渡り、天職となる製菓業と巡り合ったことに始まります。太一郎は11年にわたって異国の地で修業し、学んだ技術を持ち帰り、「日本の人々に栄養価の高いおいしい西洋菓子を届けたい」という夢のもと、1899(明治32)年に事業を興しました。西洋菓子に馴染みのなかった日本人に受け入れられ、産業化していくその道のりは険しいものであり、それまでの「枠」を超えた大きなチャレンジでありました。以来森永製菓グループは、そのパイオニアスピリットを受け継ぎ、お客様に新しい価値と感動をお届けする商品を次々と生み出してきました。
この創業の精神は、私たちにとって軸となるものです。創業の精神を常に企業の中心に据え、社会の変化に柔軟に寄り添いながら、 企業としての存在意義を現在そして将来に向けてしっかりと考えていくことが重要です。
そうした思いのもと、現在、森永製菓グループでは企業理念をあらためて整理し、当社の存在意義=パーパス※を見つめ直すための議論を進めています。社内で「ありたい姿」に向けた問題を提起し意見を募ったところ、1,000件近いレポートが集まる等、従業員の間でも関心が深まっていることをうれしく思っています。120余年の歴史の中で築いてきた信頼やブランド力を生かしながら、森永製菓らしさを発揮し、今後の方向性をいっそう明確にしていきます。

  • パーパス(Purpose):社会における会社の存在意義を端的に示すもの。

強力なリーダーシップのもとCSRの取り組みの進化へ

世界に目を向ければ、気候変動や経済格差、貧困等社会・環境を取り巻く課題は数多くあり、国際社会全体がこれらの解決に向け挑戦を続けています。2015年には、国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたことでその機運は高まっており、各国の企業が果たす役割にも期待が寄せられます。
森永製菓グループでは、社会からの要請や期待を経営に取り込み、社会的責任を果たしていくため、2018年度にCSR基本方針を策定して取り組んできました。特に注力すべき項目として掲げるのが、「『食』を通じた価値の提供」「次世代育成」「地球環境・社会への配慮」の3つです。
「『食』を通じた価値の提供」では、食を通じて人々の心とからだの健康に貢献します。乳酸菌やプロテイン等、注目を集める健康素材を配合・加工し、おいしさを引き出していく技術は私たちの大きな強みです。「inゼリー」をはじめとするウェルネス領域をさらに充実させるとともに、既存領域でも独自の付加価値を提供し、お客様の満足感や幸福感をつくっていきます。
未来を担う子どもたちのすこやかな成長を応援する「次世代育成」も重要です。食育・自然・スポーツの体験型プログラム等の活動に、引き続き尽力します。
「地球環境・社会への配慮」では、普段の生活でも温暖化による危機が実感されつつある今日、気候変動への対策が不可欠です。また、海洋プラスチックごみ問題への対応等、包装や廃棄まで含めて環境に配慮した商品づくりを考えていかなければなりません。森永製菓ではいち早くカートカン(紙素材でできた円柱型の容器)を取り入れてきた経緯がありますが、自社だけでなくステークホルダーのみなさまを巻き込んで活動を深めていくことを重視します。こうした取り組みを確実に推進していくため、CSRを経営課題として経営層が一丸となって真摯に取り組んでいきます。CSRは、 長期的には大きな価値を生み出すものとの認識をグループ全体に広め、全社で取り組みの強化を図ってまいります。
森永製菓は現在、2021年度からの新中期経営計画の策定に合わせて、2030年をターゲットとする長期ビジョンの検討を進めております。パーパスの再定義とも重ね合わせ、より長期的な視点からサステナブル経営の進化を目指しています。

Going Concern概念図

ステークホルダーのみなさまに幸せをお届けできる企業を目指します

私は、企業にとって最も大切なのは「Going Concern」、永続性であり、社会の永続的な発展に寄与すべきと考えます。企業は、社会の一部だからです。
人々の暮らしに結びついた食品業界は、1つの技術革新で一夜にして状況が大きく変わるような業界ではありません。世代を超えて親しまれるロングセラー商品が多いように、長い時をかけた積み重ねの上に成り立つ事業です。
私たちが社会の一部としての責任を果たし社会と共に永続的に発展していくためには、「創業の精神」「顧客視点」「ダイバーシティ」が欠かせないと考えています。企業の存在意義ともいえる創業の精神を継承しながら、顧客視点を大切にその時代時代のお客様にしっかりと向き合う。そして、ダイバーシティをもってさまざまな期待に応え続ける。この3つを柱に、「全員経営」という考え方で一丸となり企業活動を推進していくことが大切です。
森永製菓グループでは、「一人ひとりの個を活かす」ことをダイバーシティと定義していますが、そこには性別や国籍、障がいの有無等目に見える多様性も、価値観や経験、文化等目に見えない多様性もあるでしょう。互いに尊重し合い、交流を図ることが知の多様性へとつながり、イノベーションを起こし、新たな価値を生み出していくと確信しています。
持続可能な社会の実現のために、企業は、ステークホルダーはもちろんのこと社会全体の幸せを考えなければなりません。創業の精神を受け継いできた森永製菓グループの従業員には、社会を思いやる強さが備わっていると考えています。そして時代の変化に対応するしなやかさ=レジリエンスを高め、パイオニアスピリットを生かしたチャレンジを続けることが持続可能な社会に向けた困難を切り拓いていくと考えています。活き活きと働く従業員一人ひとりとともに、森永製菓グループは永続進化する企業として、ステークホルダーのみなさまからの期待に応えてまいります。