ハイクラウンチョコレート 昭和39年(1964)
ハイセンス&ハイクオリティ〜質の時代への挑戦〜
  昭和30年代に急激に伸びたチョコレート人気に対応するため、国内のチョコレートメーカーは競って生産設備の近代化を図った。その一方、外国系企業の参入や外国製チョコレートの流入などもあり、市場には多種多様の製品があふれていた。
 森永はこうした市場に対して、これまでになく強いインパクトのある新製品を生み出すため、M2作戦と名付けたプロジェクトチームを結成。各種の市場調査や検討が繰り返された結果、より高級な品質、より現代的な感覚、より高い携帯性を備えたボックスタイプが考案された。これは当時の高級外国タバコのパッケージにヒントを得たものだった。そして昭和39年(1964)1月、一大センセーショナルを巻き起こした「森永ハイクラウンチョコレート(ミルク・ナッツ・クランチ)」が登場する。
 50円チョコレートが主流のなかで、当初、1箱70円という前例のない価格が危惧されたが、贅沢な原料による風味の良さ、洗練されたパッケージデザイン、携帯の便利さ、インパクトのある広告展開などが相乗効果を発揮し、本格的な高級チョコレートの味覚は、新しい生活感覚を求める多くの人たちに歓迎された。
 これまでのチョコレートにはない、白を基調にした気品あるパッケージのハイクラウンチョコレートは、またたく間に国内のチョコレート市場を席巻した。とくに大きな効果があったのが、「ハ〜イ、ハイクラウンチョコレート」のテレビCMを中心とした本格的な広告。こうした広告がお茶の間に届けられ、「量」から「質」の時代への意識変革をリードした。
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