ニュースリリース

「パセノール™」の有効成分ピセアタンノールが脂肪の蓄積を抑制することや
時計遺伝子※の発現に影響を与えることが示されました
「第12回日本ポリフェノール学会」にて発表しました

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2018年10月01日

  森永製菓株式会社(東京都港区芝、代表取締役社長・新井徹)では、健康分野における機能性独自素材の開発を推進し、パッションフルーツ種子エキス「パセノール™(アルファベット表記:Passienol™)」の研究開発をお茶の水女子大学および早稲田大学との共同ですすめ、「パセノール™」の有効成分ピセアタンノールが脂肪の蓄積を抑制することや時計遺伝子の発現に影響を与える成果を新たに得ることができました。の原料販売に至りました。

「パセノール™」は、アンチエイジング機能を有する“ピセアタンノール(Piceatannol)”をパッションフルーツの種子から抽出して濃縮、精製したエキスです。「パセノール™」の有効成分である“ピセアタンノール”は、アンチエイジング素材として注目されている“レスベラトロール(Resveratrol)”と類似の構造を有しています。当社ではこれまでに“ピセアタンノール”の機能性研究を大学と共同で積極的に進め、体内吸収性や長寿遺伝子SIRT1発現誘導作用、美肌・心血管保護・血糖値低下効果などを明らかにしてきました。
 

研究成果

  • 1)お茶の水女子大学・生活科学部 食物栄養学科・藤原先生との共同研究で、閉経期モデルマウスにおいて、高脂肪食により誘導される内臓脂肪の蓄積が、ピセアタンノールを摂取することで統計学的に有意に抑制される効果があることがわかりました。
     
    2)早稲田大学 ・先進理工学研究科 電気・情報生命専攻・柴田先生との共同研究で、細胞実験や動物実験において、ピセアタンノールが時計遺伝子※(Per2)の発現変動に影響を与えること、および高脂肪食の継続摂餌により乱れた時計遺伝子の発現リズムを正常化することから、ピセアタンノールが生体リズムを調節する可能性があることがわかりました。
     
     これらの研究成果については、 9 月7日~8日の第12回日本ポリフェノール学会2018年大会(第23回日本フードファクター学会・第15回日本カテキン学会合同学術集会)にて発表しました。
     
     今後も森永製菓の「パセノールTM」およびピセアタンノールに関する機能性研究の成果にご注目下さい。


    ※ 時計遺伝子とは;2017年ノーベル医学・生理学賞に「体内時計の分子生理学的仕組み」が選ばれました。体内時計は概日リズムやサーカディアンリズムとも呼ばれる1日の体内リズムのことです。体内時計は全身の細胞に存在する「時計遺伝子」によって生み出され、血圧、体温、消化酵素や内分泌ホルモンの分泌周期、睡眠覚醒サイクル、免疫反応などを様々な生理現象を制御していることが知られています。
     
     

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