ニュースリリース

森永製菓独自素材“パセノール™”に関する研究成果
有効成分ピセアタンノールの神経細胞分化促進作用について、国際学術誌「Food & Function」に掲載

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2016年11月18日

 森永製菓株式会社(東京都港区芝、代表取締役社長・新井徹)では、健康分野における機能性素材の開発を推進してまいりました。その中でパッションフルーツの種子中にアンチエイジング機能を有する“ピセアタンノール(Piceatannol)”が豊富に存在していることを発見し、森永製菓独自の健康素材「パセノール™(アルファベット表記:Passienol™)」を開発しました。

 「パセノール™」の有効成分である“ピセアタンノール”は、アンチエイジング素材として注目されている“レスベラトロール(Resveratrol)”と非常によく似た構造を有しています。当社ではこれまでに“ピセアタンノール”の体内吸収性や血管弛緩作用、長寿遺伝子SIRT1発現誘導作用などを明らかにしてきました。

 この度、ピセアタンノールに関する新しい研究成果が、早稲田大学先端理工学部 化学・生命化学科の中尾洋一教授のグループとの共同研究により国際学術誌「Food & Function」に掲載されました。 ピセアタンノールが、ES細胞のアストロサイトへの分化を促進すること、動物実験でも経口投与で脳のアストロサイトを増加させること、を示した結果になります。またこれらの効果はレスベラトロールでは見られませんでした。 アストロサイトは脳機能に果たす役割があまり分かっていませんでしたが、近年かなり重要な役割を果たしていることが明らかになりつつあり、脳の血流を調節すること、発現低下が鬱やストレスとかかわっていることが明らかになってきています。今回の結果は、鬱やストレスをパセノール™が改善する可能性があることを示したものになります。

 当社では、独自素材「パセノール™」の可能性を広げるために大学等との共同研究を積極的に進めております。「パセノール™」の原料販売も開始しており、これら研究成果を発信していきながら、「パセノール™」を拡大してまいります。

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